case:amnesia04(仮)

GM:温泉の世界の離れの部屋

GM:キアラが記憶を取り戻してからリーシャ達が温泉の世界に到着してからのやり取りになります

GM:他の人達は今偽装の世界にいる

リーシャ:

「で、何事だ」

キアラ:

「記憶を取り戻せるクリスタルを私が使ったらやばかった」

キアラ:

「だからイズミにも使ってもらう」

ジーン:

「は?何いってんだキアラ」

キアラ:

「外の記憶まで思い出した。ということは外の記憶まで消されてたことになる」

キアラ:

「多分イズミもだろう」

リーシャ:

「ありうる………」

イズミ:

「そと?」

イズミ:

「なんの話?この世界の外のはなしかい?」

リーシャ:

「……この分だと覚えていないな」

ジーン:

「ああ、忘れてる」

イズミ:

「うちの外には色々な世界があるけど、それは別に忘れてないよ?」

キアラ:

「思い出すクリスタル使ったほうがはえーだろこれ」

リーシャ:

「……うむ」

イズミ:

「なんだよその目…?」

キアラ:

「あーイズミ。もういっこクリスタル持ってただろ。リナリンドからもらったやつ」

キアラ:

「使ってみて欲しい。今ここで」

キアラ:

「お前は重要なことも忘れている」

イズミ:

「あれは私はミチルさんに使うつもりで」

キアラ:

「いや、お前が使ってくれ」

イズミ:

「そんなにひどい忘れ方をしているかい?私は特に不自由ないけど」

イズミ:

仕方ないからクリスタル出すよ

キアラ:

「魔力を込めればあの光が出る」

キアラ:

「……そういやお前魔力あるの?」

イズミ:

「わかんないねえ」

イズミ:

「これは本当にミチルさんより優先?」

キアラ:

「優・先!」

イズミ:

「……わかった」

イズミ:

よくわからんなりに石に魔力を籠めます イメージ的な感じだけど。

GM:では石が光出す!

GM:イズミはその光を見てたくさんのことを思い出す

GM:信仰の世界を助けたこと

GM:そのあとハンナとデリックに会い記憶を消されたこと

GM:そして外の記憶

GM:全部思い出せます

イズミ:

「してやられた!!!!」がったんって立ち上がる

ジーン:

「おお?」

リーシャ:

「思い出したのか……?」

イズミ:

「デリックとハンナの奴何考えてんだ!!?」

イズミ:

「同僚にやる事じゃないだろうっ…!!」

キアラ:

「あ、思い出せてる」

イズミ:

「……ああ、思い出したとも、全部ね。クソッタレめ…!」

ジーン:

「おい落ち着けよ」

イズミ:

「今触ったらその角へし折るよ」

イズミ:

とても怒っているらしい

ジーン:

「ぎゃああああ」

イズミ:

「あいつらなんなんだ!?マジで信じらんない。」

イズミ:

「外出たら10発殴らなきゃ」

リーシャ:

「やはりデリックとハンナがやったのか」

イズミ:

「おう」

リーシャ:

「余程切羽詰まっていたのか、それとも最初から計画の内だったのか……」

イズミ:

「知ったこっちゃないが、どう考えても同僚にやる事じゃないね」

ジーン:

「まあイズミのこっちでの能力知ってればこうなるわな」

リーシャ:

「記憶を消して時間稼ぎをしていたか」

イズミ:

「なるほど、私の能力か。 あの時一発目でやっとけばよかったよ」

イズミ:

「今度会ったら絶対追い出してやる」

リーシャ:

「ぜひそうしてくれ」

イズミ:

「まあハンナはわからないけどデリックはそんなに権限持ってるわけじゃないだろう?大ボスもついでに追い出さないとね。さすがに子供たちに悪いよ。」

ジーン:

「大ボスなあ……こっちでも外でもそれが誰だかわかんねえんだよなあ」

リーシャ:

「ガーディアンとして動く限り絶対に見つからないだろう」

イズミ:

「……そっちでもわからない?」

リーシャ:

「外ではセッカとも接触は難しい上、リベレイターの真のリーダーなどどこの誰だかさっぱりわからん」

リーシャ:

「特に私は警戒されているからな」

イズミ:

「私もセッカはこっちに来てから初めて会ったからね…。」

リーシャ:

「どうしたものか。イズミがこちらに協力してくれればかなりのアドバンテージになるが」

リーシャ:

「まあガーディアンに入るのは無理としても、協力者としてこれからも動いて欲しい」

イズミ:

「仲間に被害を与える組織なんぞクソくらえだと思うけど」

イズミ:

「協力はする。前よりも積極的にね。私の能力は牽制にもなるだろう?」

キアラ:

「あーイズミは記憶を取り戻したことを伏せていた方がいいと思うぞ」

キアラ:

「不意打ちが出来る」

イズミ:

なるほど。

イズミ:

「……まあ不意打ちはお互い様だね。それでいこう」

キアラ:

「こちらからわざわざ情報与えてやることもねーだろ」

イズミ:

「それなら協力体制も元のままだ。あまり肩入れするとおかしいだろうからね」

リーシャ:

「ありがたい」

ジーン:

「で、これからどうするよ」

ジーン:

「イズミがいたところで、大っぴらにガーディアン側にいる俺たちはリベレイターを捕まえたり出来ね―ぞ」

ジーン:

「警戒されて逃げられる」

リーシャ:

「そもそもガーディアンがリベレイターを攻撃したとなると何を言われるかわからん」

イズミ:

「記憶が戻ったから、それなりにあくどいことも思いつくんだが」

ジーン:

「うん?」

イズミ:

「人間としてどうかとも思うんだよね」

リーシャ:

「何か考えがあるのか」

イズミ:

「ネルたちに事情を話して協力してもらえないだろうか」

リーシャ:

「事情と言うと……まさか」

イズミ:

「外の話」

イズミ:

「ここまで被害が出てたら、何も知らないよりは知ってた方がいい。ネルなんて当事者だしノワールだって」

ジーン:

「あーうん。確かに。いいかもしれん」

キアラ:

「外の事教えて、でもそれがバレないようにすれば切り札になるってか」

イズミ:

「きっとあっちは能力のない子供相手だし油断してる。どうかしたら取り込もうとするかもしれないし、また実験台にするかもしれないし、近寄ってくる可能性はある。」

イズミ:

「囮作戦みたいで気は乗らないけど、死ぬよりはマシじゃないか?」

キアラ:

「まあな。また記憶消されたりするのはやべーもんな」

ジーン:

「信仰の世界のこともそうだ」

ジーン:

「あれはやべえわ」

イズミ:

「何よりもあいつら普通に同僚に何やってやがんだ」

イズミ:

「あいつらはもう完全に一線超えてる。」

ジーン:

「確かにな」

ジーン:

「信仰の世界のあれ以来色々やべー感じするわ」やべーしか言ってない

イズミ:

「自衛の切り札はあるに越したことはない。特に…ネルみたいな子たちには」

リーシャ:

「…………」

リーシャ:

「私は反対だ」

リーシャ:

「外の記憶を思い出させると?」

リーシャ:

「つらい記憶が蘇るかもしれないんだ……私は許容できない」

キアラ:

「とは言っても他に手はないと思うぜ」

キアラ:

「反対なら他に案があるのかよ」

イズミ:

「何も知らないで、実験台にされるのを黙ってみてろと?」

イズミ:

「死んだらそれっきりなんだよ。そしてあいつらはもう実験台の命に頓着してない」

イズミ:

「記憶は……まあ辛いと思うが、死んだら元も子もないだろう」

ジーン:

「……まあ俺もいいことではないと思うが、何も知らんままリベレイターにいいように使われるのはな」

ジーン:

「リーシャ。飲み込んでくれよ」

リーシャ:

「…………」

イズミ:

「大丈夫、多分あの子たちはたくましい」

イズミ:

「ここまで一緒に来た感想だけだけどね」

リーシャ:

「……私の立場上反対せざるを得ない。お前らもだろう……」ジーンとキアラを見る

キアラ:

「まあそうだけど。でも死ぬよりマシだろ」

イズミ:

「医者は命を救ってナンボじゃないのかい?」

ジーン:

「俺もそう思うぜ」

リーシャ:

「………」

リーシャ:

「……わかった」

リーシャ:

「つらい思いはあまりさせたくはない……」

リーシャ:

「だがそれ以上につらい思いをさせることになるかもしれないなら……」

リーシャ:

「……仕方がないのだろう」

イズミ:

「話は決まりだ。あの子たちを呼ぶ?」

リーシャ:

「ああ、呼んでくれ」 覚悟を決めた顔

キアラ:

「じゃあジーンお前呼びに行ってこい」

ジーン:

「俺!?」

キアラ:

「行けよオラ」

ジーン:

「えー!? ……わかったよ」嫌々立ち上がる

GM:ジーンはパシリにされる

GM:子ども組は偽装の世界に行っていたので、しばらく経ってから温泉の世界に到着します


GM:では他の人達も離れにやって来ます

リーシャ:

「……来たか」

ジーン:

「よお!」努めて明るく振る舞う

イズミ:

「お疲れ様だったね」

ノワール:

「戻りました」 ちょい緊張

ラウラス:

「こんにちは~」メモとペン既に出してる

レイ:

「はい…」神妙な面持ちで座る

イズミ:

「戻ってくるの遅かったけど何かあったの?」

ミチル:

「色々ありすぎてどこから話してよいのやら~」

ノワール:

「え、っとああそれがなんか色々あって……偽装の管理人殿とか…帽子とか創造の苦痛とか実験とか…」

ネル:

「レジーナさんに勧められて偽装の世界へ。そこでリベレイターに会いました」

ラウラス:

「レジーナが偽装の世界に向かえと推奨、私が皆に手伝ってもらった、偽装の管理人はイルマだった、創造の苦痛あり、リベレイターの二人と遭遇、まだいっぱいあるな...はいどうぞ」情報書いたメモを渡そう

イズミ:

GMここで情報共有しちゃっていい?

GM:あ、いいですよ

リーシャ:

「リベレイターに会ったか」

ジーン:

「そういやレジーナ来てたわ」

イズミ:

イルマの実験のところ見て眉寄せてる

ノワール:

「本当はすぐ温泉の世界に帰りたかったのだが、偽装の世界に行った方がいいとレジーナ殿が仰ってて…」

キアラ:

「ワーオ!色々ぶちまけてんなあ!」ハンナのこと

イズミ:

「だからといってクソには違いないけど」デリックの事

レイ:

「帽子が元管理人だとか…創造の苦痛とか…信じられないような話ばかりで…」

ラウラス:

「実際焦るんです?」ハンナがこれ聞いたら焦るから話したと言っていたのを思い出して

イズミ:

「これが 子供たちに漏れたのを知ったのは 多分焦ると思う」

リーシャ:

「あいつ……余計なことを」

レイ:

「リーシャさま…それは本当のことなのですか?」

ノワール:

「そうだ、レジーナ殿が真実を知ることになると言っていた。我々はそれを聞くつもりで来たんだ」

ミチル:

「覚悟を持って行ったほうがいいとも...一体なんでしょうか」

リーシャ:

「……お前たちに聞きたい」

リーシャ:

「リベレイターの起こした事件を、これからも追う覚悟があるか?」

リーシャ:

「お前たちにリベレイターを倒す動機がちゃんとあるか?」

リーシャ:

「ないなら、今からする話は聞かないほうがいい」

ラウラス:

「あります」即答

ネル:

「もちろん」

レイ:

「こんなひどいことをする人たちを放ってはおけません…!」

ノワール:

「あります。もう決めていました」

ミチル:

「リナさんやココナちゃん、他の人達のためにも許せません!」

リーシャ:

「……そうか。そう答えるか」

リーシャ:

「ではお前たちに教えよう。この世界のことについて」

GM:リーシャは一呼吸置いてこう言う

リーシャ:

「『君は繋がれている』」

GM:この言葉を聞いた途端

GM:君たちはうっすらと過去を思い出す

GM:禁忌値を1d100上げてね!

ノワール:

1d100

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (1D100) → 5

ラウラス:

1d100 禁忌値?

<BCDice:ラウラス>:DiceBot : (1D100) → 22

レイ:

1d100

<BCDice:レイ>:DiceBot : (1D100) → 58

ミチル:

1d100

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (1D100) → 40

ネル:

1d100

<BCDice:ネル>:DiceBot : (1D100) → 95

GM:では禁忌値が上がった分思い出すRPをして下さい

ラウラス:

「う、うーん...?えぇと...確かどっかから落ちて病院行って...」

ミチル:

「私はいつも通り病院に...それで...いつも?」

ラウラス:

「私ここに来る契約書に同意まだしてないんだけど?????????」

ネル:

「ぐっうぅああぁぁぁっ!」

ラウラス:

「まぁ身体麻痺してるからどっち道か...ってネル!?」

レイ:

「こ…この記憶は…?知らない人に話しかけられて…お父さま…お母さま…?だれ…」

レイ:

「!ネルさま…?!」

イズミ:

「ネル?大丈夫かい??」

ノワール:

「えっネル大丈夫?! えっとなんか、頭痛薬……?あれ頭痛薬ってなに?」

ミチル:

「大丈夫...ですかっ!?」自分も戸惑ってる

リーシャ:

「…………」あまり見たくない光景だ

ネル:

「なんで、僕はここに…お母さん、お姉さん…!」

レイ:

「これは…ここはいったい…」

ノワール:

「ああ、ブランならなんか持ってないかな薬とか…あとお母さんとか父さん…いやブランは自分の世界行ってるんだっけ??いや世界ってどこ?」

ジーン:

「まだ全部思い出してないっぽいな……リーシャ」

リーシャ:

「……わかっている」

リーシャ:

「『君は君たちに繋がっている』」

GM:この言葉を聞くと更に過去を思い出す

GM:禁忌値を更に1d100上げろ!

ラウラス:

1d100 禁忌値part2

<BCDice:ラウラス>:DiceBot : (1D100) → 92

ネル:

1d100

<BCDice:ネル>:DiceBot : (1D100) → 92

ラウラス:

仲良し

ミチル:

1d100

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (1D100) → 17

レイ:

1d100

<BCDice:レイ>:DiceBot : (1D100) → 6

ノワール:

1d100

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (1D100) → 85

GM:では禁忌値が上がった分思い出せる

ラウラス:

「頭痛ったあああああああ!?!??」

レイ:

「うう…少しずつ…思い出して…学校に行ってたはず…学校?」

ミチル:

「私...病院に行く途中で...また...?」

ノワール:

「君は君たちに……? …うー…はぁ、……」

ラウラス:

「お、思い出した...」

ノワール:

「あー、そう、学校だ。ブランが……一人で行きたくて、でも私は馬鹿だから迷惑かけて、あんな事故に」

ネル:

「そう、お姉さんに元気づけられて、やっとおばあ様の言いつけに逆らってお母さんに会おうとして…それから、世界が回って、真っ赤に…」

ノワール:

「うー頭ぐるぐるする……なんかまだ忘れてるような……」

ノワール:

リーシャさんに先をせかすような目線を向けよう

リーシャ:

「………『帽子世界は現実ではない』」

GM:ここで強制的に禁忌値が100になります

GM:思い出せなかった人は全部思い出せます

ラウラス:

「なるほど...なるほど...」

イズミ:

「記憶、思ったよりも混乱するみたいだね……推しといてなんだが」

ミチル:

「私...頑張って...お散歩できるようにって頑張ったのに...また事故に遭うなんて...」

ノワール:

「むしろあのときキアラさんがわりとあっさり思い出されていたことの方が驚きですよ……」 フードで表情を隠しながら言います 息絶え絶え

ジーン:

「あーあー具合悪い奴はちゃんと言えよ!?」

ネル:

「いえ…大声をあげてすみません、もう大丈夫です…」

ラウラス:

「私、マフィアの娘だったのか。」

ノワール:

「は、マフィア?」

ラウラス:

「お金ないからネグレクトされてたけど。」

ノワール:

「えぇー……」

イズミ:

「(ラウラスの扱いどっちだったっけって顔してる)」

レイ:

「……知らない人に話しかけられて…狭いところに閉じ込められたところまでは思い出しましたが…ここは…一体?」

ノワール:

「というかなんでブランもこの世界に……」

キアラ:

「思い出すとこうなるのか。反対するよなこれだと……」

リーシャ:

「…………」

ラウラス:

「外でどれくらい経ってるか知らないけどあのハゲジジイ(父親)流石に死んでそー...」

ネル:

「そうだ、お母さんは!?手術は成功したの!?」

レイ:

「お父さまやお母さまはどこへ…??きっと心配してるはず…」

ノワール:

「いやでももう知ってしまいました。それならいっそ全部教えてください。私たちにはまだ言ってくれてないことがいっぱいあるんじゃないですか?」

ミチル:

「...フー...」(リナさんやココナちゃんを想って落ち着きを取り戻しつつある)

イズミ:

「なんかこう、こっちの事情話すのもむごい気がしてきたね……」

リーシャ:

「……だから言っただろう」

レイ:

「だって…私たちのいた世界には魔法なんて…これは夢…?」まだ状況がよみこめていない

イズミ:

「トドメになりそうで怖いが……」

ノワール:

「私たちもガーディアンのメンバーだったんじゃないんですか?!リーシャさんもジーンさんも何も教えてくれてなかったんじゃないですか!」

ノワール:

「もうこんなに頭いたいし色々思い出したし、ちょっと内容増えるくらいなんですか」

ジーン:

「待て待て、ちゃんと説明するから落ち着け」

ラウラス:

「(外じゃ銃やら麻薬やらの運び屋やってたのか...記憶失くしても情報屋なんてやってたのはその名残?)」

ノワール:

「…すみません取り乱して。お見苦しいところを見せました」

ネル:

「僕も。ごめんなさい」

レイ:

「………。」

リーシャ:

「……お前たちは各々の事情で帽子世界システムに繋がれている」

レイ:

「システム…」

リーシャ:

「……怪我や病気で意識がなくなったりした患者同士の脳を繋げ、」

リーシャ:

「一つの夢を共有しているような状態だ」

リーシャ:

「……そこまでは大丈夫か?」

ミチル:

「脳を繋げるなんて...そんなことが本当にできるんですか?」

レイ:

「ではここにいるみなさまは実在する人間…」

ノワール:

「大丈夫です。思い出した記憶とこの世界の齟齬も納得できますし……」

ラウラス:

「オッケー」

ネル:

「意識がない…ということはまだ生きているんだ…」

リーシャ:

「脳をつなげることを可能にしているのが帽子世界システムだからな」

リーシャ:

「……そして我々大人たちは帽子世界システムを管理している側になる」

キアラ:

「いえーい」空気を読まない

ジーン:

「……黙っててすまなかったが……黙ってないと色々と、な」

ラウラス:

「はえぇ...」

イズミ:

「そういうことだ。これでも私はシステム屋なんだ」

ノワール:

「えぇ…えーっと……」

レイ:

「リーシャさまたちは全てを知っていたのですね…」

リーシャ:

「ああ」

ノワール:

「というかそもそもなんですけどリーシャさんやジーンさんは昔の記憶を全部知ってて……?」

ノワール:

「イズミさんも忘れさせられてただけで本当は知ってたんです……?」

リーシャ:

「私達はシステムには元々繋がれていない」

イズミ:

「忘れさせられてなければ全部知ってたね」

ノワール:

「えっ」

イズミ:

「ただ、私の記憶は早々に吹っ飛ばされたからね」

ミチル:

「それじゃあどうして今ここに...?」

リーシャ:

「管理側も帽子世界への出入りは可能なんだ」

リーシャ:

「ここには結構な数の奴らが紛れ込んでいるよ」

イズミ:

「中の様子は見なきゃいけないしね」

ノワール:

「ガーディアンって、そもそもなんのための組織なんですか?」

リーシャ:

「……まあそこは気になるところだろうな」

イズミ:

「ガーディアンの成り立ちね……」ほんとに言うのか?て顔

リーシャ:

「言うしかないだろう……」嫌そう

レイ:

「教えてください!」

ラウラス:

「まぁ、せっかくだし教えて欲しい。」

ノワール:

「私は正直強くなれるとか、誰かを助けられるかも、って入ってましたけど。本当はいろいろ知らなかったんですよね」

レイ:

「でなければ…今までなんのために…」

ノワール:

「そうですよ、私とレイは今までガーディアンに所属して、何かの役に立てているはずだと思っていたんです」

ネル:

「あなたたちを信じられるかどうか。それを知るためにも教えてください」

リーシャ:

「……この帽子世界システムを運用しているのはトランクワルという機関だ」

リーシャ:

「我々大人はそのトランクワルの職員だと思ってくれればいい」

リーシャ:

「トランクワルでは、派閥争いがあるのだ」

リーシャ:

「リベレイターとガーディアンに分かれての、な」

イズミ:

「といっても、ガーディアンの方はささやかなもんだけどね」

ジーン:

「まあな……」

ノワール:

「つまり、ガーディアンとリベレイターはそもそも現実世界の派閥が元だと……」

ラウラス:

「ふむ。」

リーシャ:

「外の争い事を帽子世界に持ち込むのは許しがたいが……仕方なかった」

ノワール:

「リベレイターの人も外から接続?してるんですか? ブランとか!」

ラウラス:

「内部抗争じゃん!!」楽しそうな声を上げる

イズミ:

「いや、ブランはノワールとあまり変わらない状態だよ」

イズミ:

「もちろんイルマもね」

ノワール:

「そうなんだ……あの後なにがあったんだろう……」

ミチル:

「...!それならリナさんはどうなんですか!?」

リーシャ:

「お前たちは私達以外にも大人に会っただろう?」

リーシャ:

「そいつらは全員職員だと思ってくれていい」

レイ:

「職員……あっでも患者ということは…ここは医療施設かなにかなのですよね?」

リーシャ:

「ああ、そうだ」

リーシャ:

「トランクワルは医療班とシステム班に大きく分かれる」

リーシャ:

「主にシステム班がリベレイターに取り込まれている状態だが、医療班にも当然リベレイターはいる」

レイ:

「だったらそんなひどいことする人なんて…?」

リーシャ:

「……そうだな。トランクワルの成り立ちから話そうか」

リーシャ:

「トランクワルは世界中の富豪からの出資を受けて成立した機関だ」

リーシャ:

「富豪の子息子女が意識不明の状態であったりしたわけだ」

リーシャ:

「富豪たちは自分たちの子どもが目覚めることを信じている」

リーシャ:

「だが富豪の子どもたちだけでは帽子世界は成り立たない。人数が少なすぎたからだ」

リーシャ:

「そこで一般の……庶民の子たちも受け入れた」

イズミ:

「……」微妙に胸糞な顔をしている

ラウラス:

「自分喰いの問題が出てきて富豪の子供がピンチ!庶民の子供を実験体にして解決方法を探そう!」

ラウラス:

「とかそういう?」

リーシャ:

「そうだ」

ラウラス:

「なるほど。」

リーシャ:

「どうしても富豪と庶民の子には格差が出る」

リーシャ:

「そしてスポンサーの意志にトランクワルは逆らえない」

ノワール:

「そんな、家からの出資金で差をつけるような…」

リーシャ:

「富豪の子には何があっても平穏に過ごしてもらわねばならない」

リーシャ:

「そのための実験をしているのがリベレイターだ」

リーシャ:

「自分喰いやストレス軽減の実験をな」

ノワール:

「それってネルの信仰の世界のこと……?」

リーシャ:

「ああ。先程報告を受けたイルマもそうだろう」

ラウラス:

「なるほどなぁ」

ラウラス:

「じゃあガーディアンは富豪第一まではいいとしても庶民を実験体にするのは認めない的な派閥?」

ノワール:

「私たち、この世界で暮らしてきて……私は最近まで友達とかいなかったけど、みんな仲良くしてきたのに。外の人に、家のお金の多寡で差をつけられていたんですね」

レイ:

「そんな…命の重さに値段なんてつけられないのに…」

イズミ:

「耳が痛いね」

リーシャ:

「金持ち共は研究者ではないからな、無茶な実験でもすぐ許可を出す」

リーシャ:

「そしてセッカやリベレイターのリーダーはその金持ち共に取り入っていると見ていいだろう」

イズミ:

「そこで異を唱えてるのが我らがリーダーリーシャってわけさ」

レイ:

「リーシャさま…」

リーシャ:

「すぐ握りつぶされるけどな……」

イズミ:

「私はリーシャのめげないとこは好きだけどね」

リーシャ:

「………」

リーシャ:

「ガーディアンの立場は弱いんだ」

ジーン:

「表立ってガーディアンって言うとどうしても圧力がかかるんだよな」

ラウラス:

「ふーん...」

ノワール:

「だから夜の世界で秘密結社みたいな感じになってたんですね」

ノワール:

「厨二の価値観があがるので活動や存在が隠蔽されていたのは助かりましたけど」

ラウラス:

「にしても、なんでわざわざ庶民の子供をかばおうとしてるの?自分の親戚周りの子供が入ってるとか?」

イズミ:

「違うよ、リーシャのはただの善意だ」

リーシャ:

「これでも医者だからな」

ラウラス:

「下手したらクビになっちゃうんじゃないの?」

イズミ:

「下手しなくてもね」

ノワール:

「ど、どうしてそこまで? 私たちはそりゃ死にたくないですけど……」

ノワール:

「富豪からの出資があるような立派な機関なんですよね? そこをクビになるかもしれなくてもなんて」

リーシャ:

「自分喰いの実験が簡単に許可されるような状態が正常だとでも?」

リーシャ:

「皆も思っているはずだ。おかしいと」

リーシャ:

「誰かが声を上げなければならない」

レイ:

「事情はだいたいわかりました…」

ネル:

「そうですね。この子はあの時確かに苦しんでいた」帽子に手をやる

レイ:

「やっぱり私はガーディアンにはいって良かったです」

イズミ:

「加えてここ最近は何かしらないけど実験がエスカレートしてる。」

ネル:

「あのような実験は、絶対に止めなきゃいけない」

イズミ:

「もう常軌を逸してきているんだ。なんでそんな実験が通るのかわからないけど」

ミチル:

「今のお話を聞いて、いっそう許せなくなりました!」

レイ:

「でもガーディアンの立場は弱いのですよね…一体どうすれば…」

リーシャ:

「そこで………そこでお前たちの存在が必要だった」

ノワール:

「私たちがですか?」

ラウラス:

「変な話。ガーディアンの方がよっぽど『開放《リベレート》』な事してるし。」

ノワール:

「外での立場も何もないただの子供ですよ」

ラウラス:

「そうだよねー、私達に何を期待してるんだろ」

リーシャ:

「帽子世界内のリベレイターを欺けるのは帽子世界の真実を知ったお前たちと、そしてイズミだ」

レイ:

「リベレイターを欺く…」

ミチル:

「一体どうすればいいんでしょうか!」

リーシャ:

「職員たちは帽子世界で一つ特殊なスキルを持つ」

リーシャ:

「イズミの力が鍵となるんだ」

リーシャ:

「能力はイズミが説明してくれ」

イズミ:

「じゃあ。私の力は 帽子世界にアクセスできないようにすること。相手をこの世界の出禁にできるんだよ。」

イズミ:

「もちろん繋がれてる子たちにそれをやると大変なことになるからやらないけども」

イズミ:

「リーシャもだけど、職員はみなそれの対象になる」

ジーン:

「システム班はそこらへんつえーよなぁ」

ラウラス:

「やばぁ...」(

イズミ:

「私にアクセス制御を任せるからだよ」

ノワール:

「この世界へのアクセス禁止って……まるでこの帽子世界の管理人みたいな所業ですね……」

ラウラス:

「組織的には人選ミスでは。」

ネル:

「それって外の世界でも相当えらい人だったんじゃ…?」

イズミ:

「しがないシステム屋だよ。リベレイターに取り込まれる程度のね」

リーシャ:

「デリックやハンナがイズミの記憶を消したのは帽子世界から追放されるのを恐れたからだろうな」

イズミ:

「次やったら絶対出禁にしてやる」

レイ:

「なるほど…それでイズミさまが狙われたんですね…」

リーシャ:

「そしてリベレイター側が傍に置いておきたい人物だ」

ノワール:

「それでかつてリベレイターを……? まあ、結局リベレイターの人たちはイズミさんの記憶を消すって対処に決めたみたいですけど」

イズミ:

「我々職員は給料と研究費には逆らえないと思ってた」

イズミ:

「でもね、人間としてやっちゃダメなことには逆らわなきゃダメなんだ」

イズミ:

「だから、ひとまずこっちの世界で非道を繰り返すリベレイター幹部は居なくなってもらうことを考えてる」

リーシャ:

「出禁の能力は相手の同意を得るか、弱らせてから強制追放させるしかない」

リーシャ:

「ガーディアン職員がリベレイター職員を攻撃することはまあ、不味いんだ」

ラウラス:

「つまり、出会い頭にぼこぼこにすればいいわけか。」

ノワール:

「もしかして……その、暴力的行為を……?」

レイ:

「私も一緒に戦います…!誰の命も諦めないヒーラーになるって、誓いましたから」

ミチル:

「やってやります!」(鼻息を荒くしている)

リーシャ:

「……そうか。やってくれるか」

ラウラス:

「当然!!!」

ネル:

「僕もリベレイターのやり方には賛同できませんから」

ノワール:

「もうこの際やります!というかさっきまで全然銃撃ちまくってた気しますし!」

ノワール:

「それにイルマさんや労働の世界の子たちとか……やっぱり納得いきませんし」

リーシャ:

「デリック・ハンナ・セッカ、そしてリベレイターの真のリーダー」

リーシャ:

「彼らを追放出来れば、外の世界の潮目も変わってくるだろう」

イズミ:

「記憶を消されてることになってる私はともかく、そんな理由で大人は動きにくい。」

イズミ:

「あまりマークされてないあんたたち子供に頑張ってもらう場面がきっと出てくる。」

ラウラス:

「私なんかはイルマの件でブチ切れてるから出会い頭に襲っても違和感ないわけだな...!」ウッキウキ

イズミ:

「あと、記憶また消されたらたまらないから、私の記憶が戻ったことも内緒にしておいてほしい」

ラウラス:

「了解。」

ノワール:

「わかりました」

レイ:

「承知しました」

ミチル:

「秘密の作戦ですね~!」

ネル:

「それなら僕も信仰の世界の件があるから問題ないですね」

ノワール:

「ラウラスは……その流石に出合い頭は辞めない? せめて挨拶してからとか。どうせ戦うのは変わらないし」

ラウラス:

「ニッポンのニンジャはアイサツする前のアンブッシュは一回までならセーフと聞いたよ?」

イズミ:

「もちろん、アンタたちの記憶が戻ったこともね」

リーシャ:

「本当は外の世界の事を教えるのはガーディアンもリベレイターも反対なんだよ」

イズミ:

「さっき割と本気で後悔しかけたからね…」

リーシャ:

「……今回はその、皆に申し訳ない」

レイ:

「謝らないでください。知らずにいたら何もできないままでしたから」

ノワール:

「まあさんざん頭痛かったですしね…あと外の記憶思い出したことバレたら結局消されそうですし」

レイ:

「…私たちはやっぱり外にはでられないんでしょうか?」

リーシャ:

「外に出られるかはお前たち次第だな」

ネル:

「!お母さんたちにまた会える?」

ラウラス:

「私はそんなに...どうせ外でも中でも根無し草の浮浪児だし。」

ノワール:

「私も、正直外も中も変わりませんね。むしろ、中の方が楽しいくらい……でも、その裏で誰かが死ぬのなら止めないと」

ノワール:

「知らないままでいるよりは知って苦労する方がマシですよ。ジーンさんにもリーシャさんにもお世話になってきたんですし」

ミチル:

「私は...現実で夢を叶えます!リナさんと一緒に!」

リーシャ:

「……みんな、有難う……」

キアラ:

「あーあとさ。あんたらの中に金持ちの子どもいるだろ?」

ノワール:

「えっいるんですか?」

レイ:

「…」

キアラ:

「VIP扱いするように外で言われてんだよ。絶対に自分喰いや帽子にするなって」

ジーン:

「リベレイターにブランがいるんだろ?」

ノワール:

「え、あ、はいそうですけど…」

ジーン:

「多分セッカは俺らへの牽制としてブランを盾にしてる」

ノワール:

「ブランが盾になるって……危害を加えられないから……?」

ノワール:

「盾として使える価値があるんですか?ブランには」

リーシャ:

「少なくとも我々職員は手を出せない」

リーシャ:

「上からのお達しだ」

キアラ:

「で、逆にガーディアンにもいるだろ?」

キアラ:

「切り札じゃねーかよ」

ノワール:

「つまりそれは、VIP扱いっていう……え、でもうちの家って普通の家だし…?」

リーシャ:

「………」

ノワール:

「えっガーディアンにもいるんですか」

リーシャ:

「少なくとも……ノワールとレイにはあちらも手を出しにくいだろう……」

リーシャ:

「……」

ノワール:

「えっと、つまり私とレイが……いや、両親が?」

レイ:

「……そんなこと…私は望んでないのに…いえ…でも…」

レイ:

「役に立てるなら…盾にだって囮にだってなります」

ノワール:

「ブランはともかく私をわざわざ名指しして保護する必要なんてなかったと思うけど。いや、でも」

ノワール:

「そうですね。むしろ好都合だと思います。それならぜひ盾扱いしてください。どうせ私たちが勝ちますから」

リーシャ:

「…………」色々思うことがあるので黙ってしまう

イズミ:

「直接盾にはしないで済むように私たちも頑張るよ」

ラウラス:

「子供たちは自分らが盾になろうと躍起しているのに複雑な想いを抱く大人たち、と。」メモってる

ノワール:

「大丈夫ですよ。少なくともこの世界じゃ護られるだけの子供じゃありませんから。私もレイも」

ノワール:

「あとラウラスは変なメモするのやめてね」 技巧でメモを破く

レイ:

「そうですよ!任せてください!」

ラウラス:

「ウワーメモガー!!!」

リーシャ:

「ああ、頼りにしている……」

キアラ:

「子女が子女同士で争ったらそれは仕方ないね、で済む。大体」

キアラ:

「思いっきりやってくれや」

ノワール:

「わかりました」

ラウラス:

「了解~~~」

ネル:

「頑張ります!」

ミチル:

「徹底的にやっつけてやります~!」

レイ:

「絶対に負けません!」

イズミ:

「やれやれ、たくましいことだ」

ノワール:

「はあ……なんか色々怒涛すぎて疲れましたね……あ、そうだ」

ノワール:

「そういえば、ここに来る前に聞きたいことがあったんです。偽装の世界で帽子が想像の苦痛を感じるとか、帽子は元管理人だとかハンナさんがおっしゃっていて」

ノワール:

「聞こうとしたら禁忌に触れるからだと……。ネルとかイルマさんは帽子の声を聞けたらしいんですけど。私も話せたりしないんですか?この、ダイルオーレットと」 フードを指さす

リーシャ:

「自分喰いに喰われた管理人が帽子になるのは本当のことだ」

リーシャ:

「帽子とは、活動が停止してしまった脳のことだからな」

ノワール:

「じゃあ、ダイルオーレットや他の帽子もかつての管理人だったと……」

リーシャ:

「そういうことになる」

ノワール:

「それって、もしネルやイルマさんが帽子に食われたら、ネルたちも帽子になるんですか?」

リーシャ:

「喰われたら、なるな」

ネル:

「僕も、帽子に…」

レイ:

「ネルさま……」

リーシャ:

「喰われる前に自分喰いを倒せば世界の消失だけで済む」

リーシャ:

「帽子世界で帽子になることは死を意味する。外の肉体は生きてはいるが」

ノワール:

「帽子の創造の苦痛を軽減する方法とかないんですか?システム的に……」

ラウラス:

「植物人間ってやつかしら」

リーシャ:

「しかし、上の金持ち共はそれを許容しないだろう」

ノワール:

「だから自分喰いや帽子化からの保護っていってるんですね……」

レイ:

「自分喰いを倒す…今まで成功したことはあるのですか?」

リーシャ:

「……自分喰いの討伐例はない。しかし倒せないこともない」

リーシャ:

「もし出たら総出で戦うしかないだろうな」

ラウラス:

「理論上可能ってやつかぁ」

ネル:

「散々苦しめて、そのうえで倒さないといけないのか…嫌だなあ」

レイ:

「でも、ネルさまが帽子に食べられるのは嫌です…」

ミチル:

「いざとなったら...手加減はできないってことですね」

リーシャ:

「帽子は決められた価値観の元、世界を作っている。苦痛を感じることもあるようだ」

リーシャ:

「価値観を否定されれば帽子も管理人に反逆したくなるのだろうな」

ノワール:

「私たちは、この世界で外ではできないような経験をさせてもらって、一応楽しかったこともあって。その負担を押し付けているような形なのは……なんだか複雑です」

ラウラス:

「ん...?帽子って活動を停止した脳なんだよね...活動停止してても苦痛感じるものなのか」

リーシャ:

「生きてはいるからな」

ラウラス:

「なるほど...」

ネル:

「何もできなくなって、価値観をよりどころにしているのにそれも否定されて。この子はどんなに苦しかったろう…」

リーシャ:

「価値観を安定させれば自分喰いは出ない。私はそう結論づけている」

ノワール:

「ネルやイルマさんの例はリベレイターに価値観を低下させられたからでしたっけ」

ノワール:

「なら、私たち管理人が今できることは……価値観を安定させること、ですか」

リーシャ:

「そうなる。それ以外の方法はないだろう」

ノワール:

「わかりました。すみません、色々お伺い立てして。ジーンさんにも、お見苦しいところお見せしましたよね」

ジーン:

「ノワールお前なんか……こわいぞ」

ノワール:

「えっいや、その……正直私としては記憶思い出す前の方が怖いと言うか……」

ジーン:

「俺はこっちでのお前しか知らねーからなあ」

ノワール:

「ビル飛び回ったりあんな銃をたくさん…いえジーンさんには感謝しているのですが……」

ジーン:

「まあ、お前のやりやすい方でいいよ」

レイ:

「あんな暴力沙汰、外にいた頃は考えられませんでしたよね…こちらにいる時間が長くて慣れてしまいましたけど…」

ノワール:

「わかりました。……なら、また今度特訓に付き合っていただけませんか?ブランを倒すときにはかなり頑張らないといけないっぽいですし」

ジーン:

「ああいいぜ」

ジーン:

「楽しいからな!」

ノワール:

「レイも? やっぱり思い出すとちょっと変わるよね……まあさっきだってクマ屋敷でよくわからないことばっかりしてきたんだけど」

イズミ:

「ジーンも本当面倒見いいよね」

ネル:

「うーん、僕も特訓とかしたほうがいいかなあ」

ミチル:

「私も皆さんをお守りできるようにもっと頑張らないと!」

イズミ:

「特訓ねえ…」

ラウラス:

「めっちゃ暴力したい気分カナー」

レイ:

「確かにリベレイターに対抗するには力をつけなければなりませんね…」

キアラ:

「あー1ついい?」

キアラ:

「うちの世界のことも一応報告したい」

ラウラス:

「キアラの世界っていうと...」

キアラ:

「労働の世界ね」

ノワール:

「ミヤさんやナナセさんがストライキしてたところですよね」

ラウラス:

「苦行と名高いあの。」

キアラ:

「セッカに記憶消されてたからな、私も」

ミチル:

「そんな恐ろしい世界なんですか...?」

キアラ:

「地獄だ」

ノワール:

「ここがヘルとか言ってましたね…」

イズミ:

「労働は体に悪い ね…」

キアラ:

「まあ、セッカの動向も含め思い出した」

ネル:

「そういえばセッカさんが労働の世界にいましたけど、まだいるんですか?」

キアラ:

「セッカは別の場所に逃げたんじゃねーかな」

キアラ:

「労働の世界はストレス軽減の実験のために作ったんだ」

ラウラス:

「.........」

ノワール:

「えっ逆にストレスすごそうですけど……?」

ラウラス:

「ストレスしかないような世界がストレス軽減?!?!?」

イズミ:

「とてもストレス過多だよね?」

キアラ:

「そういうプロジェクトが立ち上がって、私とセッカとあと何人かがメンバーになったわけだ」

ミチル:

「みなさんすごい勢いのツッコミです~!」

ノワール:

「いやだってすごく不健康そうで……生気なさそうなデコイいっぱいだったし」

レイ:

「……ま、まぁキアラさまの話をきいてみましょう」

キアラ:

「ストレス負荷の掛かる世界をわざと作って、記憶を消せばどの程度のストレスが軽減されるかっていう実験だよ」

キアラ:

「あ、私リベレイターね」

ノワール:

「え、ええ?!」

ネル:

「!?」

ラウラス:

「寝返ったって事?」

レイ:

「……」

キアラ:

「権力に逆らえねーんだよ、わかる?」

ノワール:

「この場にいるからてっきりガーディアンの方なのかと……というかセッカさんに記憶消されてたみたいですし」

ラウラス:

「ま、まぁ...その程度ならマシなんじゃないかな...」

キアラ:

「でもな、反逆みたいなことはしたかったわけ」

キアラ:

「労働の世界を作るのは私。ストレス負荷の掛かる世界を作るというのが事前にわかっていた」

キアラ:

「だったら健康に良くないという価値観があれば私は最強でいられるのさ」

キアラ:

「セッカにも抗えるような、な」

ラウラス:

「なるほど」

ミチル:

「なるほど~?」イマイチ分かってない顔

キアラ:

「でも勘付かれて記憶消されたわ」

ラウラス:

「ダメじゃん...」(

イズミ:

「セッカって奴、随分察しがいいみたいだね」

レイ:

「ハンナさんのおっしゃるリベレイターも一枚岩ではないというのはこういうことでしたか…」

キアラ:

「記憶を消すより温泉にでも入ったほうが効果があるって報告書あげようとしたからなあ」

イズミ:

「ちょっと不都合なレポートだったんだなそれは」

ラウラス:

「そ、そうなんだ...」

キアラ:

「そうらしい。記憶を消す実験がしたいみたいだ」

ノワール:

「まあ私としてはそっちの方が平和的でいいと思いますけど」

キアラ:

「で、クリスタルの効果が弱かったのか記憶は何度か戻ったんだが」

キアラ:

「その度に記憶を消された」

キアラ:

「でも記憶が戻った私が『外部の奴に調査させろ』ってメモを残しててな」

キアラ:

「だからお前らを呼んだんだ」

キアラ:

「そしたらセッカが付いていった訳だ。確認したかったんだろうな」

キアラ:

「そして外部に、それもガーディアンにバレたらなんかやってくるだろうと思ったに違いない」

キアラ:

「多分、セッカは別の場所でもっと違うことをやらかすつもりなんじゃねーのかな」

イズミ:

「記憶を消す実験を大々的に、とかかね?」

キアラ:

「いやー多分記憶を消すクリスタルを手に入れる口実じゃね?」

キアラ:

「必要なんじゃねーの?」

ノワール:

「消したい記憶やそれを持つ個人などがいて、実験はあくまで隠れ蓑ってことですか?」

キアラ:

「そうかもしれん」

イズミ:

「自分食いの実験といい、何かつながりがあるのかね」

キアラ:

「例によって私もわからんわ、セッカのことは」

ネル:

「なんだか不気味ですね…」

ラウラス:

「ふぅむ...記憶操作、自分喰い克服...帽子の脳に対して記憶消去をして苦痛をリセットするとか?」

ノワール:

「あのブランが先輩とか言って誰かに従ってるの初めて見たんですよね……どういう人なんだろう。労働の世界で初めお会いしたときとは全然印象違いますし」

キアラ:

「警戒されないようにじゃね?」

レイ:

「一筋縄ではいかない相手ですね…」

ノワール:

「うーん……」

キアラ:

「あ、それと。労働の世界にいるアバターはみんな庶民の子だよ」

キアラ:

「デコイの記憶を消しても意味ねーからな」

ラウラス:

「oh...」

レイ:

「……」

ノワール:

「えっあの、もしかして記憶を消された子たちってみんなアバターですか?!」

キアラ:

「記憶が消えるのはアバターだろう」

ノワール:

「アバターを、いやデコイでも問題ですけど、過酷な労働させて、さらに勝手に記憶消して混乱させてたんですか?!」

ミチル:

「労働の世界って地獄って言われるほどの場所なんですよね?そんなところで働いて大丈夫なんですか~?」

ネル:

「そうだったんだ…」

キアラ:

「デコイには効かないらしいし、あのクリスタル」

ノワール:

「というかさっきのお話ですとみんな子供なんですよね……?それをストレス軽減の実験のために?働かせて記憶奪うとか……蜂の巣にしてやりたい……」

キアラ:

「私もそこは申し訳ないと思っているが、まあ、上に逆らうのは怖い」

キアラ:

「ハンナもだったんだろうな」

イズミ:

「キアラとハンナは医療班仲間だったっけ」

キアラ:

「うん」

ラウラス:

「赤の他人のために今の自分の地位やら職を投げ捨てるような行為をするのは狂ってると私は思う。」

ラウラス:

「まぁ優秀な人ならその後の飯のタネに困らないのかな...?」

キアラ:

「狂っていると思う奴もいればそう思わない奴もいる。それだけのことだろ」

ラウラス:

「なるほど」

ラウラス:

「それこそ価値観の違いかぁ」

ノワール:

「ハンナさんが個人的にはイルマさんのことを考慮しながらもあくまでリベレイターとして動くと言ったのも外での立場のため……」

キアラ:

「私だって誰かに理解してもらおうとは思ってない」

キアラ:

「悪い金持ちには逆らえないのさ」

イズミ:

「……」耳が痛い←リベレイター

ノワール:

「いえ、まあ、仕方のないことなのかもしれません。所詮私たちは親に守られてきた身ですから」

レイ:

「大人って不自由なんですね…」

ノワール:

「この状態で自分たちの立場を守るためリベレイターをする方々は責められない……まあ、その上でリベレイターを妨害するのは私たちの自由ですよね」

ラウラス:

「金さえあれば大抵の事は出来る。」

ラウラス:

「金欲しい...」()

イズミ:

「給料と研究費には逆らえなかった。だからこそ私たちシステム班はほぼリベレイターに所属してる。」

キアラ:

「医療班もそういう奴は多い」

ミチル:

「大人には大人の事情があるんですね~」

イズミ:

「デリックみたいに直接的手段取ってくると腹立ってくるけどね。あいつはシステム班なんだよ。」

ノワール:

「ままならないものですね……急に今の世界がジオラマみたいに見えてきました」

ノワール:

「え、あの腕力でシステム班なんです……?いやこの世界のことは関係ないか……」

キアラ:

「まーでも私やイズミやハンナみたいなリベレイターは多いと思うぞ」

キアラ:

「デリックは知らんけど」

イズミ:

「腕力とシステムは関係ない……と思う。なあジーン?」

ジーン:

「あーまあそうだな。医療にも腕力は……必要だな。主に看護とかに」

イズミ:

「必要なのか…」

ジーン:

「看護師の力仕事をなめるなよ。ハンナも力クソ強いぞ」

ラウラス:

「パワーこそがクレバーな道だった...?」

イズミ:

「ハンナも看護だったか」

ラウラス:

「そうか...私とイルマに足りなかったのは腕力だったのか...」

ノワール:

「いや、それ多分絶対違うと思うよ……」

イズミ:

「ラウラス正気に戻ってくれ」

リーシャ:

「……これからは、密かに力を付けるのがいいだろうな」

リーシャ:

「自分喰いが出る可能性もあるわけだし」

ネル:

「そうですね。今のままじゃきっとリベレイターには歯が立たない」

ノワール:

「しばらくはみんなで特訓ですかね……」

レイ:

「自分喰いにも、リベレイターにも負けるわけにはいきません」

ノワール:

「私もちょっとハンナさんたちやブランに勝てるかは自信ないですし」

リーシャ:

「ひとまずの目標はデリックとハンナの追放だろう」

リーシャ:

「セッカは何をするかわからんから様子見だ」

ラウラス:

「了解~」

ミチル:

「リベレイターをコテンパンにするためにも頑張りましょう~!」

イズミ:

「了解」

リーシャ:

「今日は……みんな有難う」

リーシャ:

「自分の力ではどうにもならないと思っていた」

リーシャ:

「心から感謝する」

ラウラス:

「こっちこそ、命を救ってくれてありがとう」

ネル:

「いえ。僕もやらなければならないことが見えてすっきりしました」

ミチル:

「おかげさまで更に決意が固くなりました!」

レイ:

「やっぱりリーシャさまは強くて優しい人です」

ノワール:

「むしろここからが勝負ですから。色々思い出したとはいえ……頑張ります。今までもこれからも、ガーディアンとして」

レイ:

「これからは皆で頑張りましょう…!」

キアラ:

「よし!じゃあ温泉入ってから帰るか!!!」

ラウラス:

無料《タダ》?」

イズミ:

「はいはい、広いとこ貸し切りにしようね」

ノワール:

「私オレンジジュース飲みたいです」

ネル:

「僕も!」

ミチル:

「お世話になります~!」

レイ:

「ありがとうございます」

イズミ:

「ちゃんと飲み物ももってくるよ。今日は皆お疲れ様。ゆっくりくつろいで、英気をやしなっておくれ」

キアラ:

「いえーーーい!!」

ジーン:

「いえーーーい!!」

ラウラス:

「わーい!」

リーシャ:

「お前らちょっとは遠慮しろ……」


GM:温泉の世界の飲み屋にて

GM:温泉を楽しんだ後大人たちは飲み会になりました

GM:酒が入ったので各々いつもとテンションが違うかも知れない

キアラ:

「あー酒がうめえーーーー」

イズミ:

「労働の後の一杯の味を思い出したよ」

ジーン:

「おまえら酒クソ強いよな?」

イズミ:

「そんなでもないよ?ジーンは弱かったよね。」

ジーン:

「人並みだよ!!」

リーシャ:

「…………」めっちゃ弱い

イズミ:

「ま、リーシャが酷いことにならん程度に加減しようか、キアラ」

キアラ:

「リーシャは酒が入ったチョコとかで酔えるからいいよな」

イズミ:

「低コストだよねえ」

イズミ:

「場で酔えそう」

リーシャ:

「………キャリア……地位……不安しかない………」酔うと愚痴を言い始めるタイプ

イズミ:

「……ガーディアンやり始めた時に覚悟キメてたと思ってたが」

リーシャ:

「ガーディアン……大丈夫なのか……」

ジーン:

「あーダメだこれ」

イズミ:

「そういえばダウナーになるんだったね。すっかり忘れてた」

キアラ:

「リーシャー私もリベレイターに背いたからおんなじだぞー」

ジーン:

「そういえば俺もだ……」

イズミ:

「私はギリギリセーフのはずだけど」

イズミ:

「ま、いざとなりゃ一蓮托生やるさあ」(くいッと飲んでる)

ジーン:

「イズミくらいの立ち回りが一番賢いよな」

イズミ:

「どうだろうね、流されてただけかも」

イズミ:

「ただ、人間超えちゃいけない一線ってあるからさ。」

キアラ:

「それを言ったら私だって医師としては間違ったことやってるからなー」

キアラ:

「リーシャみたいにはなれねえわ」

リーシャ:

「………」突っ伏してる

イズミ:

「リーシャ凄いよねえ。間違いなく立場悪くなるのによく頑張れるなってずっと思ってた」

イズミ:

「正直尊敬してる」リーシャさん眺めてる

ジーン:

「俺もリーシャにならついて行けると思ってガーディアンに回ったんだよな」

ジーン:

「今こんな感じだけど」

イズミ:

「ちょうどいいパシリがいて助かってんじゃないのかい?」

イズミ:

「私はそんな勇気なかったからね。ずるずるリベレイターやっててあのざまだ」

イズミ:

「家大丈夫かなあ」

キアラ:

「考えたくないな」

イズミ:

「これでも結構気を遣ってあっちで3日に一回くらいは家に戻るようにしてたのに」

イズミ:

「家賃の請求書全部デリックに押し付けてやりたいよ」

リーシャ:

「私も帰ってないな……」

リーシャ:

「外にいると肩身が狭い……」

ジーン:

「代わりに俺とレジーナが外の情報収集してるんだけどな!」

イズミ:

「リーシャ、ほんっと凄いよね」

イズミ:

「そんなになってもガーディアンできる理由って何?」

リーシャ:

「だっておかしいだろう。治療すべき人間を実験台にして何が医者だ……」

イズミ:

「リーシャ。マジで医者の鑑だね…」そっとキアラを眺める

キアラ:

「やめろ」

イズミ:

「別に責めちゃいないさ。私だってアンタといっしょだから」

リーシャ:

「私のような正論を吐く連中は尽く金と権力に絡め取られて行った……」

リーシャ:

「誰も責められんよ」

イズミ:

「そういえば聞いたことなかったけど、リーシャはもともと同志がいたの?」

リーシャ:

「ジーンくらいしかいなかったぞ……」

ジーン:

「今は外で協力してくれてるやつもいるからな!」

イズミ:

「あんた本当偉すぎだわ……」

キアラ:

「でもリベレイターにも私みたいな奴はいるし、影でリーシャを助けてるやつも多分いるだろ」

キアラ:

「もうちょっと状況が変わったら色々ひっくり返る気もする」

イズミ:

「それはそうかもしんない。明らかにあいつらやり過ぎだから、引く人間も出るだろう」

ジーン:

「信仰の世界の一件で結構そういう奴ら増えたと思うぜ」

イズミ:

「私含め、か。」

イズミ:

「ああそうか、私の記憶消えてたのは知ってる奴も多いか……」

ジーン:

「そうそう。そういうのを見て危機感持つ奴いたと思う」

ジーン:

「変わらないやつも相変わらずいるけどな」

イズミ:

「デリックの奴とかね。何考えてるんだあいつ」

イズミ:

「ただ、給料に忠誠を誓うのはともかく忠誠が重すぎる気はするね」

キアラ:

「各々事情があるんだろう」

イズミ:

「家族でも人質に取られてるのかね」

キアラ:

「リベレイターに深入りすればするほど抜けるのも難しくなる」

イズミ:

「……そうだね」

イズミ:

「リベレイターさ、セッカといい、アクセス見てた私ですらよく知らんのが裏にいるんだよね、多分。無茶な実験やって同僚こっちに閉じ込めて、何が目的なんだろう。」

キアラ:

「セッカはストレス軽減の実験のときはだたの研究員として参加してたからなあ」

イズミ:

「なるほどねえ」

イズミ:

「金を引き出すためつっても、こんなことしてるのバレたらスポンサーにも引かれそうだけど」

キアラ:

「そこはあれだろ」

キアラ:

「あなたのお子さんに安寧を与えることを約束しますとか言ったんだろ」

イズミ:

「永遠の安寧じゃまずいと思うけどな。」

イズミ:

「それにさ、ヤバイ実験してるときに取り違えなんて起きてたら大変なことになるよ?」

イズミ:

「ネルなんか言動上品だけど、あれVIPと取り違えてたらどうだろうね?」

イズミ:

イズミさんはそれ相応に結構お強く飲んでらっしゃいます

ジーン:

「流石に身元確認くらいはやってんじゃないのか?そこまでバカじゃないだろ……?」

キアラ:

「身元は確認してると思うぞ。うちの世界にもそういうのを選んで入れてるし」

イズミ:

「ま、これは最悪の場合だけども。無茶な実験って、結局周囲に波及するからね。VIPが巻き込まれる可能性だってあったんじゃないかと思うわけ。」

キアラ:

「なるほどなー」

イズミ:

「リベレイターは多分もう考えなしに片足ツッコんでると思うよ。暴走仕掛けてるんじゃないかと思う。」

キアラ:

「暴走はしてても抜け目がないのは相変わらずだから、あんまそういうのは期待しないでおくわ」

キアラ:

「そういえばリナリンドはどっちにも肩入れしてなかったな」

キアラ:

「あいつは記憶のクリスタルが作れるっていうだけで価値があるから派閥に入らなくてもやってけるんだろうな」

イズミ:

「強い能力が身を守ったパターンか。」

キアラ:

「そう。後ろ盾か実力があれば自由にやれる訳だ」

キアラ:

「まあ自由にやっていいよって言われて好きなようにやるタイプではないが」

イズミ:

「リナリンドもよく知らないのだけど。セッカには引いてた気がするんだよなあ…」

イズミ:

「記憶を戻すクリスタル渡されるくらいだし。……見るに見かねて?かもしれないけどさ」

キアラ:

「セッカになんかされたか? 普通にありえるが」

イズミ:

「まあ普通にあり得るよね。」

イズミ:

「そういうとこから味方増えないかねえ」

キアラ:

「リナリンドは記憶を戻すクリスタルくれるくらいだから味方になるだろ」

キアラ:

「今度会ってみればいいんじゃね?」

イズミ:

「そうだね。記憶ない時に会ってるからきっと何言ってんだって思っただろうな…」

イズミ:

「やはりデリックは許せん」

リーシャ:

「……明日になったらリベレイター全員骨折してくれないかな……」うわ言

イズミ:

「そろそろリーシャまずくね」

ジーン:

「まずい」

キアラ:

「おーい大丈夫かー」

イズミ:

「疲れた体に酒はちょっとすぐ回るからねえ」

ジーン:

「今日は温泉の世界に泊めてやってくれ」

イズミ:

「もとよりそのつもりだよ」

イズミ:

「我ながらいい世界を作ったもんだわ」

キアラ:

「だよなーストレス軽減の実験こっちでやればいいのに」

キアラ:

「あ、ジーン、リーシャ部屋まで運べ」

イズミ:

「温泉の世界はノーストレスの世界だからなあ」

ジーン:

「俺もこういう世界作ればよかった」リーシャを背負う

イズミ:

「ジーン、頼んだよ。」

リーシャ:

「あたまいたい……」

ジーン:

「おう。もうこれダメだわ」

イズミ:

「はいはい、水頼んどくから部屋戻ったらちゃんと飲んでね。」

GM:ジーンはリーシャを背負って飲み屋を去る

イズミ:

「ジーンもあれはあれで苦労人だねえ」

キアラ:

「世話すんの好きだろあいつ」

キアラ:

「いいんじゃね?」

イズミ:

「看護師向きなのは理解するわ……あたしにはとてもできない」

キアラ:

「私も無理だわ」

キアラ:

「私はあと5杯くらい飲んだら帰ろっと」

イズミ:

「よく飲むねえ。私もそれくらいで切り上げるかな」

イズミ:

「ねえキアラ。これからどうする?」

キアラ:

「労働の世界にはもうセッカは興味なさそうな気もするから」

キアラ:

「本格的に反逆するかな」

イズミ:

「キアラ偉い」

イズミ:

「私はどうするかね。多分記憶が戻ったのを知ってるのはごく一部だし」

キアラ:

「地位を失う覚悟を決めた奴見てたらそんなこと言えんわもう」

イズミ:

「本当それなんだよね。リーシャがすごすぎる。ついでにジーンも」

キアラ:

「ジーンは最初からキャリアとかないんじゃねーの?」

キアラ:

「知らんけど」

イズミ:

「医者よりはなさそうだが、リーシャの片腕やれるんだからなあ」

キアラ:

「再就職先探しとこ」

イズミ:

「キアラならいくらでもあるでしょ。医者は強いぞ」

キアラ:

「まあな!」

イズミ:

「どうしたもんかね……どっちみち子供たち放り出して辞めるなんてできないけど」

キアラ:

「デリックをぶっ飛ばすつもりなら多分イズミも私とおんなじになる」

イズミ:

「いつかはぶっ飛ばす」

キアラ:

「だったらさっさと覚悟決めといたほうが得だぞ」

イズミ:

「覚悟は決めてるさ。ガーディアンについてもいいと思う。」

イズミ:

「でもま、せっかくなので空っとぼけて諜報やるのもいいかなと思ってね」

イズミ:

「記憶のない可愛そうなイズミさんになら口も軽くなるんじゃないかって話」

キアラ:

「なるほどな。お前にしか出来ないことだからやってみればいいんじゃね?」

イズミ:

「おう。腹芸は苦手だけど、できるだけやってみるさ」

イズミ:

「だからどうかご協力をお願いするよ。 黙っててね、私の記憶のこと。」

キアラ:

「おうよ。当たり前だろ」

イズミ:

「見てろ絶対吠え面かかせてやる」

キアラ:

「まあでも出禁を1回使ったらバレる可能性もあるから、そっからどうするかは……私が考えるか。リーシャは無理そうだし」

キアラ:

「どうにかなるだろ」

イズミ:

「頭のいい友達がいると助かるよ」

イズミ:

「ま、ばれたら正式にガーディアンの顔して働くだけさ」

キアラ:

「組織をまるごと変えるくらいのことをやらんと」

キアラ:

「ガーディアンだのリベレイターだのという派閥があるのがそもそもいけない。まずはそれの解体だ」

キアラ:

「いえーーーい!そろそろ酔ってきた!!今日は調子悪い!!」

イズミ:

「キアラがあまりにまともなこと言い出してびっくりだよ」

イズミ:

「ま、確かに派閥があるのってどうなのってずっと思ってはいた」

イズミ:

「絶対裏になんかある気がするんだよねえ。よくわかんないけどさ。」

イズミ:

「システム屋のいうこっちゃないけど」

キアラ:

「組織とかもう知らんわ!全部ぶっ壊してやるわヒャハハハ!!」

キアラ:

「よし、歩けなくなる前に私は帰るぞ」

イズミ:

「既にふらふらじゃないかい?」

イズミ:

「一緒に帰ろう。送るよ」

キアラ:

「ありがてえ」

GM:そんなこんなで温泉の世界の夜は更けてゆく・・・


GM:大人が飲み会をしている頃――

GM:子ども組は宿の大部屋で一泊することになりました。

GM:一体何が始まるんだ!?

ミチル:

「いきますよ~!とりゃーっ!」

レイ:

「え?!な、なんですか?!」

ネル:

「いや、やっぱりまずいよイズミさんに怒られちゃ…(ボスッ!)うわっ!?」

ノワール:

「えーっと、あ、これ日本のアニメでやってたやつ…?」

ラウラス:

「ミチルさんの枕はっや!?」

ミチル:

2d6+5+10 ミチルの【体力】枕投げ攻撃(底力)!

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (2D6+5+10) → 8[2,6]+5+10 → 23

ノワール:

音速で投げられる枕!

ミチル:

とりあえず人だかりがある方にぶん投げられる枕

ラウラス:

じゃあラウラスが他の人に目を向けた際に後頭部に直撃して壁まで吹っ飛ばされます

ノワール:

「え、えぇ…?枕投げってそんなに威力あったっけ…?」

レイ:

「?!」

ラウラス:

「(他の人の様子は...)ぐあああああーーーー!?」

ネル:

「ラウラスさーん!?」

ラウラス:

1d6 体力防御判定

<BCDice:ラウラス>:DiceBot : (1D6) → 5

ラウラス:

「ぐはっ...」

ミチル:

「む、仕留め損なっちゃいましたか~」

ノワール:

「いや、いやいやいやいくらなんでも威力ですぎじゃ…?!え、この枕普通のやつだよね??」

ノワール:

ラウラスに当たった枕を手に取り

ノワール:

投げます

ノワール:

隠密で~対象ミチルさんで~飛燕は流石にだめだよね 隠密状態で

ノワール:

4d6+6+1 ノワールの隠密状態【技巧】攻撃!

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (4D6+6+1) → 13[4,2,4,3]+6+1 → 20

ノワール:

あんまでなかったや ミチルさんに返却!

ミチル:

2d6+2+4 ミチルの【技巧】防御判定!

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (2D6+2+4) → 4[1,3]+2+4 → 10

ミチル:

「うあっぷ!」顔面に直撃して布団に倒れ込む

レイ:

「ミチルさんちょっと…!ってノワールさままで?!」

ラウラス:

「私はもう助からない...これを持っていけ...」くさい演技でよろよろと紙きれを掲げる

ノワール:

「あっごめんレイ、つい…」

ノワール:

「外だとこんなことしたことなかったし……やってみたかったんだけど……」

ノワール:

「今の私たちの力がすっごく強くなってること忘れてた!」

ネル:

「ラウラスさん、こんなところで倒れちゃダメだよ!」いたって真剣

ラウラス:

「ネルさん...どうかオタッシャデ...」

ネル:

「ラウラスさーん!」

ラウラス:

「ガクッ...」

ノワール:

「なんで枕投げでイルマさんとかミケル君と戦ったとき以上にボロボロになってるのかな……」

ラウラス:

「だってずっと後ろにいたし...」むくりと起き上がる(

ノワール:

「あ、起きた」

ネル:

「よかった生きてた!」

レイ:

「まぁお泊りといえば枕投げですけど…」布団を敷きなおしつつ

ノワール:

「レイは枕投げやったことある? 日本のアニメでやってるの見ていいな~って思ってたんだよね」

レイ:

「うーん…小学生のころはやってたなぁ…先生に怒られたりして…」

ネル:

「レイさんもそういうことしてたんだね」

ノワール:

「そうなんだ…いいなあ…! というかレイって日本の子? 忍者とか知ってる?! 分身できる?」

レイ:

「そうですよ~。忍者は知ってますけど…分身って…!ふふっ」

ラウラス:

「ジャパニーズニンジャは私も知ってる」

ラウラス:

「何でもスシを食べると傷が癒えるとか...」

ミチル:

「分身は免許皆伝しないと出来ませんよ~」布団のふんわりさを楽しんだ後に起き上がる

ネル:

「にんじゃ?ってすごいなあ…」

ミチル:

「でも逆に言えば...免許皆伝すればできるということ...!」

ノワール:

「ミチルは分身できる? いいなあやってみたい」

ノワール:

(多分この世界だと頑張ればできそうだけど外でやってみたい

ミチル:

「私はできないですが、ちびっ子忍者村の長のおじいちゃんが言ってたので本当の話です!」

レイ:

「あ、でもノワールさまってちょっと忍者っぽいですよね」

ノワール:

「え、私…?うーん……」

ノワール:

「あ、でも確かにこの世界だと忍者っぽいかも。忘れてたけど……外で日本の忍者のアニメ見てたんだよね。主人公がかっこよくて……ああいう人になりたいなーって思ってたの」

ラウラス:

「アニメ?なにそれ」

ノワール:

「え、アニメ知らない? 私の厨二の世界とかにもあるよ。絵が動いて喋るの。いろいろ物語があって面白いんだけど……」

ラウラス:

「絵が動いて喋る...?」

ラウラス:

「テレビみたいなものかな」

ノワール:

「そう、テレビとかで流れてる。夜の世界のアジトでたまに見てるんだけど、今度一緒に見る?」

ラウラス:

「いいの?見てみたい。」

ネル:

「僕も久しぶりに見てみたい!いい?ノワールさん」

ノワール:

「うん! みんなに見てほしいアニメいくつかあるし……」

レイ:

「良いですね!私お菓子持っていきます」

ミチル:

「じゃあ今度はノワールさんのお家でお泊まり会ですね~!」

ノワール:

「あ、ならどうせなら私の世界来ない? 今私の世界の学生寮に住んでるんだけど、割と広いし人も呼べるから」

レイ:

「そうですね!最近色んな事がありましたし…たまには気分転換も必要ですよね」

ラウラス:

「ノワールの世界か...」

ラウラス:

「厨二の世界だっけ?」

ノワール:

「あ、あと特訓もできるよ。そうそう、厨二の世界」

ラウラス:

「お呼ばれしちゃおっかな~」

ノワール:

「あんまりアバターが来ない世界なんだけど……みんなは特別だし。超能力もある世界だからついでに対リベレイターの特訓もできるかなって」

ミチル:

「超能力!なんだか面白そうですね~」

ネル:

「特訓!魔法とか強くできるかなあ…厨二の世界だったらすごい呪文とか覚えられそう」

レイ:

「ネルさまの秘められし力が覚醒する…?」

ノワール:

「確か電気の能力使う子もいたと思うな……私、あの世界では生徒の一人ってことになってるからあまり詳しくは知らないけど」

ラウラス:

「超能力!」

レイ:

「管理人様が生徒…そういう世界もあるんですね」

ネル:

「うーん電気…どうしても制御できなくて自分もケガしちゃうからもうちょっと頑張らないと…」

ノワール:

「価値観的にもあんまり管理人だって崇められたりするのは向かないんだよね……」

ノワール:

「あ、そういえばミチルやネルの世界はどんな感じなの? ずっと夜の世界とかにいたから分からないし。聞いてみたいな」

ミチル:

「私の世界は色んなお散歩スポットがあるんですよ~!せっかくですし今度みんなでピクニックしたいですね~!」

ラウラス:

「ピクニック?」

ノワール:

「そっか、散歩の世界だっけ。ピクニックか……外で一回やったことあるな……」

ラウラス:

「皆は一回くらいはやるもんなのかな」

ノワール:

「あのときは全然体力なくてピクニック楽しむどころじゃなかったけど、この世界なら最後までいけそう…」(謎の記憶

レイ:

「自然の中でお弁当を食べるのって気持ちいいですよね~」

ネル:

「ピクニックいいですね!僕の世界は同じものを信じる人同士が集まって過ごす世界です。最近過激な布教をしてる子もいるけど…」

ミチル:

「同じものを信じる人同士が集まるだなんて、お友達がたくさんできそうですね~」

ラウラス:

「宗教戦争ってやつかぁ、怖そうだな...」

ノワール:

「レイも信仰の世界に住んでるんだよね? レイは信じてることってある?」

レイ:

「私の信じてること…そうですね、ここでは清貧に甘んずれば幸せになれる…と信じていましたね」

ネル:

「ということは外の世界では違うことを信じてた?」

レイ:

「うーん…外の世界ではどちらかというと私の家は裕福だったみたいで。…恨みを買うこともあったんですよね」

レイ:

「だから記憶が消えても、無意識的にお金をもつことが怖かったのかもしれませんね」

ラウラス:

「うん?お金を持つのが怖い?」

ラウラス:

「お金があったら...困ること事はないんじゃないの?」

レイ:

「小さいころから何度か知らない人に声をかけられたり…色々…怖い目にあったので」

ラウラス:

「身代金誘拐とか?」

レイ:

「…!……あ」

ネル:

「大丈夫?レイさん」

ラウラス:

「あ、あれ...大丈夫?」

レイ:

「あ……その、…私がここにいる理由もきっと…」

ノワール:

「あ、そういえばさっき、確か言ってた気が……」

ミチル:

「な、なにか落ち着くものでも...」部屋のお菓子やお茶入れを漁ってる

ラウラス:

「(よ、余計な事言っちゃったか...)」

ノワール:

(陰キャはずっとあたふたしています)

ミチル:

「どうぞ...ソチャデスガ」意味はわかっていないが聞いたことあるフレーズなので使ってる

レイ:

「あ、ありがとうございます…」

レイ:

「でも不思議ですよね…。記憶がなくても外での出来事がこの世界での生き方に影響してるのって」

ノワール:

「あ、それはそうかも」

ラウラス:

「そうかな...そうかも...?」

ノワール:

「記憶が戻ってきて、驚くこともあったけど、ちょっと納得してるところもあるというか」

ノワール:

「普段私が目標にしてたヒーロー、外で見たアニメそのものだったってさっき気づいてびっくりしたし」

ネル:

「僕も。自分の価値観がいつ固まったのかよく考えたことなかったけど外の記憶を思い出してああ、そういうことだったんだなあって」

ミチル:

「私もです!人間って不思議ですね~」

ラウラス:

「ほえー...」

ノワール:

「ラウラス、なんか実感なさそうだけど…」

ノワール:

(そういえばマフィアだっけ、なんかその話振るのあれかな~の図)

ラウラス:

「いやまぁ...情報屋やってたけど現実と似てるかと言われるとそうかな...?って感じだから実感がね...」

レイ:

「?ラウラスさんは現実では……?…ぁ」思い出して口をつぐむ

ラウラス:

「特に何もしていないというか」(

ラウラス:

「情報屋ってよりも運び屋?の方が近かったんだけどね」

ノワール:

「運び屋…って現実でいるんだ……想像もつかないなあ……」

ミチル:

「お手紙とかを運んでいたんですか~?」

レイ:

「運び屋……?」

ラウラス:

「銃とか麻薬とか、あとは盗品とかそこら辺を運ぶお仕事ね」

ノワール:

「えっと……犯罪では……?」

ラウラス:

「見た目が子供だとポリスに警戒されにくかったりするから良くあるよ」

ネル:

「銃…!?」

レイ:

「そんな現実が……」

ミチル:

「運び屋ってそんなに危ないものを運ぶんですか!?」

ノワール:

「現実で銃運ぶって……」(銃とか忍者に憧れてはいるけど実際に話を聞くとびっくりする図

ラウラス:

「セーフティはちゃんとかけてるし、爆発するわけじゃないから危なくないよ?」

レイ:

「そ、そういう危ないではなくて…」

ラウラス:

「情報を運ぶという意味ではあながち外れていない...?」

ラウラス:

「まぁよく分からないけど、私はあんまり現実とこことで似てる所あるって感じないな~」

ネル:

「色々な生き方があるんだなあ」

ノワール:

「まあ、そこらへんは人それぞれ…なのかな」

ラウラス:

「そうなんじゃない~?」

ノワール:

「まあ確かにここと外で違うことあるしね。私、外じゃあんなに銃撃ったりビル登ったりできないし」

ラウラス:

「私も外でこんな器用に動けるかなぁ」

ラウラス:

「案外、中にいた方が楽しい事多いのかも?」

ノワール:

「……それは……どうなんだろう」

レイ:

「……」

ノワール:

「でも、皆と偽装の館で探索してた時とか、ジーンさんと特訓してる時とかは、楽しかったかな……」

ネル:

「確かに外ではできないことは色々あるかもしれない…けど」

ラウラス:

「イルマの世界は確かに楽しかった...」

レイ:

「魔法が使えて夢みたいですよね…でも…外の世界では今頃みんなどうしているのでしょう……」

ネル:

「どれくらい時間がたったのかな…」

ノワール:

「あ、それ考えたら怖くなってきた」

ラウラス:

「(そうか、皆は外で待ってる人いるのか)」

ミチル:

「実は人類は既に滅亡しかけていたり...?」

ラウラス:

「滅亡!?」

ミチル:

「自分で言い出したのになんだか怖くなってきちゃいました~!」

ノワール:

「あ、でもリーシャさんたちがこの世界は、お金がある人たちの出資でできてるって言ってたから多分大丈夫だとは、思うんだけど……」

レイ:

「うぅぅ…寝る前に怖い話しないでください~」

ノワール:

(両親、自分とブランの分本当に出資してるのかな~なんでなんだろ~という思考をしつつ)

ラウラス:

「んじゃ、待ってる人のためにも頑張らないとですなぁ」

ネル:

「待ってる人、かあ…」

ノワール:

「もしこの世界から出れても、本当に待っていてくれるのかな」

ミチル:

「みんなどうしているんでしょう...」

ノワール:

「この世界に残ってた方が喜ばれるかも……(いや、お金払ってるなら迷惑か)」

ラウラス:

「少なくともこの世界に入れてくれてるって事は出資してくれてるって事なんだろうし、皆のためにお金頑張って繕ってくれてるんじゃないの?」

ノワール:

「ブランだけでいいと思うんだよね。いや、ごめん。私たちは、そういうこという資格ないか」

ノワール:

「おやすみ」

レイ:

(お父さま…お母さま…)

ラウラス:

「ふーむ?」

ラウラス:

「...ん?(と言う事は、イルマにも待ってる人はいるのか)」

ネル:

(お母さんは生きているか分からない、お父さんはずっと海外で今どう思ってくれてるか分からない、おばあ様は…)

ラウラス:

「(うーん...今度イズミさんかリーシャさんに聞いてみるかな...)」

ネル:

「えいっ!」自分の頬をぴしゃりとたたく

ミチル:

(色々考えていたら眠くなってきている)

ネル:

「外のことは今は気にしてても仕方ない!今の僕は信仰の世界の管理人!リベレイターのことが許せない!」

レイ:

「ふぁ…?!」うとうとしてた

ノワール:

「ん、んー?」(声で若干意識覚醒

ネル:

「とりあえず今はそれだけ考えます!外のことは全部終わってから!」

ミチル:

「おー...」

レイ:

「ええ……みんなでがんばりましょう~……」

ラウラス:

「お~」

ノワール:

「リベレイター……倒さないと……イズミさんたちとか……ミヤさんたちとか……大変だから……私もみんなと……がんばる……」(ほぼ寝てる

ラウラス:

「zzz」一瞬で寝る

ネル:

「みんな急にごめんなさい!とりあえずそれだけ!おやすみ!」ガバっと布団をかぶる

ミチル:

「おやすみなさ~い...」布団を肩までかける

ノワール:

「zzz」(言い終えた後もう寝てた

レイ:

「おやすみなさい…」

GM:子どもたちの夜も更けていく


GM:朝。子ども組が泊まった宿屋のロビーにて

GM:集合場所であるが、時間が早いのかラウラスとイズミの2人しか来ていない

ラウラス:

「おはようございます~」

イズミ:

「やれやれ、ちょっと飲みすぎ…ちゃいないか。」

イズミ:

「ああ、おはよ」

イズミ:

「昨日はちゃんと眠れた?布団随分荒れてたけど」

ラウラス:

「よく眠れましたよ、ふかふかの御布団気持ちよかったです」

イズミ:

「そう、それはよかった。てっきり派手に徹夜でマクラ投げでもしてたのかと」

ラウラス:

「皆寝相が悪いんですよ多分」適当言ってごまかす(

イズミ:

「そう?それならいいんだけど……」

ラウラス:

「イズミさん、今聞きたい事あるんですけど、いいです?」

イズミ:

「ん、なんだい?」

ラウラス:

「あー、えーっと...」部屋の中じゃないから言葉を選んで

ラウラス:

「ノワールたちにはまぁ、待ってる人がいるわけじゃないですか」

ラウラス:

「イルマにもやっぱりいるんですかね?」

イズミ:

「待ってる人…?ああ、家族とかかな。」

ラウラス:

「そうそう、そういう」

イズミ:

「悪いが、イルマというか、個々人の事情に関しては私は分からないんだ。」

ラウラス:

「そうですか...」

イズミ:

「スポンサーの子弟、VIPと呼ばれてる子達の顔と名前は共有されてるんだけど、一般枠の子はこちらからだと解らない。多分知ってるのは上層の奴だけじゃないかな。」

ラウラス:

「ふむふむ...」

イズミ:

「だから私は、イルマどころかラウラス、あんたがどういう家の子かすらもわからない」

ラウラス:

「なるほど」

イズミ:

「でもま、袖すりあうもっていうからね。仲良くやっていけると助かるよ。」

ラウラス:

「いやぁ...えぇっと...」ばつが悪そうに

ラウラス:

「その事で相談したいんですけど...」

イズミ:

「なんだい?」

ラウラス:

「イルマと元々一緒に情報屋でやってたんです」

ラウラス:

「ただ、実力差とか...成果とかで、イルマは私の事が嫌いになっちゃったみたいで」

ラウラス:

「帽子を持つように誑かされたっていうのはあるんでしょうけど、それはそうと嫌われているか、避けられてはいるんです」

ラウラス:

「私がイルマをずっと追いかけてるのは、まだ相棒だった頃に、二人でずっと一緒にやっていくと約束したからなんです」

ラウラス:

「けど...えぇと...なんて言えばいいんでしょうね」

イズミ:

頷きながら聞いている

ラウラス:

「...その」

ラウラス:

「どうすればいいですかね...」

イズミ:

「ん-そうだねえ。ラウラスはイルマと一緒にやっていきたいの?」

ラウラス:

「私はやっていきたいですけど」

ラウラス:

「相手が嫌がるならしょうがないわけで...」

イズミ:

「なんで嫌われてると思うの?つかなんで嫌われてるのか原因わかる?」

ラウラス:

「ラウラスちゃんはいつも出来て私は出来ないみたいな事は言われたんですけど...」

ラウラス:

「...劣等感?いやでも...えー...そんなに感じるものなのかな...」

イズミ:

「ん-、そうだねえ。私はイルマの方も会ってないからなあ…。そうだねえ、ラウラスはなんでイルマと一緒にやっていきたいの?」

イズミ:

「約束だから、じゃなくて何かある?」

ラウラス:

「初めての仲間で友達だからです」

ラウラス:

「あと、外の事思い出した今で言えば、私にとっては唯一の家族です」

ラウラス:

「でもイルマはそんな事は知った事ではないし、多分待っている家族がいると思います」

イズミ:

「家族がいてもトモダチはできるもんだよ、普通。」

ラウラス:

「そうなんですけど...まぁ、そのぉ」

ラウラス:

「私ストリートチルドレンで、密売とかやってたから外の事考えると友達でいちゃいけないと思うんですよね」

イズミ:

「……そりゃまた」ちょっと驚く

イズミ:

「でもねえ、ここでの縁考えたらそんなのどうでもいい気がするけどね」

ラウラス:

「そうですか?」

イズミ:

「ラウラスがストリートチルドレンでも、今のあんたは私の仲間で、きっと友達になれる人だよ。記憶が吹っ飛んだって、ここから出たってそれは変わらない」

イズミ:

「それが縁ってもんでしょう」

ラウラス:

「......なる、ほど?」

イズミ:

「だから、イルマだってそんなことは多分気にしないと思うんだ。もしも気にするとしたら、……多分リベレイターに利用されるほどに膨れ上がった劣等感みたいなものかなあ。」

ラウラス:

「劣等感...」

イズミ:

「最初はうまく行ってたのに、なんでうまく行かなくなった?ふつうはお互いに問題があるはずなんだよ」

ラウラス:

「わ、分からないです...」

ラウラス:

「まぁ、仕事の成果だけで見ればイルマより私の方が多く成功はしてましたけど」

イズミ:

「…っていうのを、イルマにひけらかしたりした?」

ラウラス:

「仕事成功した時に報告はしていました」

ラウラス:

「私のテンションが高いからひけらかして見えた、とか...?」

イズミ:

「これは個人的な、ほんっと個人的な意見だけど」

イズミ:

「自慢が多いやつは嫌われる。」

ラウラス:

「それならちょっと心当たりあるかも...」

ラウラス:

「褒めてもらいたくて喧しかったかもしれないです...」

イズミ:

「なるほど、褒めてほしかったのか。少し気持ちは分かるけど、タイミングによっては神経逆撫でするよね。自慢にしか聞こえないからね。……わかる?」

ラウラス:

「わ、分かるような分からないような...覚えます」

イズミ:

「でも、褒めてほしいのも一緒に喜びたいのもすごく分かるんだ。」

ラウラス:

「タイミング...タイミング...」

イズミ:

「だからねえ、実力差とかは置いといて、一緒に喜びたいって、あるいは一緒に悲しみたいって伝えられたらいいのかもね。イルマはラウラスにとって初めての友達なんでしょう?」

ラウラス:

「うん」

イズミ:

「一緒に喜んで一緒に悲しんで一緒に怒って、そういうことしたいの基本的にイルマが一番なんでしょう?」

ラウラス:

「そうです」

イズミ:

「ならそのまま伝えてやったらいいんじゃないかな。あっちがどう思うかはともかく、ベストは尽くすべきだよ。」

ラウラス:

「なる、ほど...」

イズミ:

「うちの価値観、秘めたる熱は使うものだから。 全力で熱伝えてやんなさい。」

ラウラス:

「わかりました」

イズミ:

「引かれるかもしんないけど、気合くらいは伝わるでしょ」

ラウラス:

「それでダメだったら、その時はその時で」

ラウラス:

「諦める事にします」

イズミ:

「ま、骨は拾ってやるよ」

ラウラス:

「その時は一週間無料利用券ください...」

イズミ:

「ちゃっかりしてるねえ。まあ温泉は傷心旅行のお約束だからね。」

ラウラス:

「そうなんですか?...確かに入ってると心身が落ち着きますね」

イズミ:

「どうせならイルマ連れてきて一緒に話し合いでもしてくれた方がありがたいんだけどね。一名様より二名様の方が稼げるし。」

ラウラス:

「来てくれたらいいんですけどねぇ...」

ラウラス:

「まぁ、フラれようがフラれまいが」

ラウラス:

「とりあえず、帽子の問題を解決してからですよね」

イズミ:

「今度会えたら、ちゃんと気持ちを伝えてやりな。 多分それが第一歩だ」

ラウラス:

「はい」

GM:時間も過ぎ、集合時間になる。

GM:続々と皆が集合する

キアラ:

「お、早いなお前ら」

リーシャ:

「頭が痛い……」のろのろ歩いてくる

ノワール:

「あ、おはようございます」 お辞儀

ネル:

「ねむい…」

ミチル:

「おはようございます~」

イズミ:

「や、皆、おはようさん」

レイ:

「おはようございます」

ラウラス:

「おはよう~」

ネル:

「あ、おはようございます」

リーシャ:

「皆眠れたか? 色々あって大変だっただろう」

ラウラス:

「スッキリしましたよ~色々と」

ジーン:

「お、思ったよりもいい顔してんなお前ら!」

レイ:

「みんなでお話しているうちにいつのまにか眠ってましたね」

リーシャ:

「では帰るとしよう。くれぐれも外の話はしないように………う」

リーシャ:

「頭痛い……」

イズミ:

「…飲ませ過ぎたか?」

キアラ:

「あんだけで!?」

レイ:

「リーシャさまがお酒を…?!あんなに弱いのに…」

ジーン:

「加減を間違ったかもしれん」

イズミ:

「リーシャ、あと一泊していく?それとも夜の世界に戻る?」

リーシャ:

「ガーディアンを空けておくことはできない……あっちの医務室で寝る……」

イズミ:

「仕方ないね。じゃあ送っていくとしようか。」

レイ:

「私も行きます!こうなるとリーシャさまはしばらく動けないので…」

キアラ:

「飲ませすぎた私らの責任もあるし付き合うぜ」

イズミ:

「手伝ってくれるのかい?助かるよ。」

ジーン:

「じゃあまた俺が背負っていくよ」

リーシャ:

「すまない……」

イズミ:

「力自慢いると助かるねえ」

ネル:

「いってらっしゃいレイさん、僕のことは心配しないで」

レイ:

「はい!いってきます。とはいえ…ネルさまも無理はなさらずに」

ラウラス:

「お、お大事にね...」

GM:では大人組とレイはガーディアンの本部に戻る

GM:皆で見送り姿が見えなくなったぞ

ノワール:

「えーっと、どうしよう。このままここにいるのもなんだし、昨日言った通り私の世界とか……」

ノワール:

よしもうこのままばたんきゅーします

ラウラス:

「大人はいっちゃったな...あ?」

ミチル:

「あわわ!ノワールさん大丈夫ですか~!?」

ネル:

「ノ、ノワールさん!?」

ラウラス:

「ノワールが死んだ!?」

ノワール:

「うーいや、なんか無視してたんだけどやっぱ頭痛くて……」

ノワール:

「し、しんでないから」

ノワール:

「あーえっと、そうだ世界帰った方がいいかも。ここいるとあれだし……」

ノワール:

「ごめんけどターミナル連れてってもらえないかな……」

ネル:

「はい、無理はしないで…」横に立って支えます

ミチル:

「ゆっくりいきましょ~」肩を貸す

ノワール:

「あっち行ったら墨花ちゃんいるから……適当に預けといてくれると……」 言い残して入眠

ラウラス:

「え、ね、寝ちゃった...?」

ラウラス:

「えーっと...じゃあ私が道確保しておくね」二人が肩貸してるから先導する

ネル:

「ありがとうございます。早く休ませてあげないと…」

GM:では残った君たちは倒れたノワールを介抱しながらターミナルで厨二の世界に行く

GM:次回へ続く!!