case:amnesia11(仮)

GM:言葉を紡ぐ。手で触れ、眼を開き、思いを告げる。

GM:枝葉の分かれがあなた達の未来を示すように、一通の手紙が選択の意味を知らせる

GM:どうか、後悔のない選択を選びますように。

GM:帽子世界TRPGシナリオ「いしを穿つ針」を始めていきます

GM:よろしくお願いします


GM:前回の冒険より数日後、ガーディアンの休憩室でPC達は寛いでいます

GM:イルマはラウラスが記憶の世界に落としていったライアーの調整器具を届けに来たって感じで

GM:では早速、どのようにつかの間のひと時を過ごしているかRPをどうぞ

ノワール:

とりあえずゲームしてます

レイ:

みんなのお茶をいれてます

レイ:

「どうぞ」配っときます

ミチル:

「お茶請けにお菓子もどうぞ~!」なんか紫やら緑のマーブル色をしたサブレを差し出す

ネル:

「ありがとうございます」お茶とサブレを受け取る

イルマ:

「あ、ありがとうございます……というかそれって……毒の世界のおみやげ……?」

ノワール:

「すごい健康に危なそうな色してる…」

レイ:

「こ、この色は…?大丈夫なのでしょうか」

ミチル:

「どうしても気になって買っちゃいました~」

ミチル:

「毒サブレって書いてありますけど毒は入ってないそうです~」

ノワール:

懐から出しかけた解毒剤をしまいます

ミチル:

「でもたまに"当たり"があるんだとか~?」

イルマ:

「ぶっそう……」

レイ:

「食あたり…!?」

ノワール:

「ハズレすぎる……」

ネル:

「まあ食あたりなんか起こしたらお土産として扱われないでしょうし…」

ミチル:

「味は紫芋と抹茶って感じですね~」既にサクサク食べている

レイ:

「…大丈夫そうですね。いただきます…あ、美味しいです!」

ノワール:

「抹茶ってお茶なんだっけ?」緑色食べる

ネル:

「僕はお芋の味が好きだなあ」紫色の方を食べる

GM:じゃあ毒サブレ食べた人は1d6どうぞ

GM:1出たら一瞬お腹が痛くなります

イルマ:

「ぅぐ……これ……苦い……」自動失敗するわ

ノワール:

1d6

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (1D6) → 1

ネル:

1d6

<BCDice:ネル>:DiceBot : (1D6) → 6

レイ:

1d6

<BCDice:レイ>:DiceBot : (1D6) → 4

ミチル:

1d6

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (1D6) → 4

GM:6出た人はHPを1回復させていいですよ

GM:(意味ないけど)

ノワール:

「……」しまった解毒剤をスッと飲む

ネル:

ネルはHPが1回復した!(とくにいみはない)

イルマ:

「……!……!」あわててお茶を飲む

ミチル:

「ふはぁ~」お茶で一息ついている

イルマ:

「…………ぅう」ぐったりした

レイ:

「えっイルマさん?!」

ネル:

「イ、イルマさん大丈夫…?」

イルマ:

「これ当たりだった……」食いかけの緑と紫のマーブルが手から落ちる

GM:イルマが大当たりを引いて真っ白になっている所で

GM:わちゃわちゃ室内にノックの音が鳴ります

GM:「すみませーん、郵便です」

レイ:

「こんな時に…?はーい」

GM:「こちらですねー、では失礼しましたー」

GM:郵便屋さんは受け答えしたレイに手紙を渡すと、忙しそうに部屋を立ち去ります

レイ:

「ありがとうございます…手紙?」

ミチル:

「誰宛のでしょ~?」

レイ:

「ええと…?」封筒をみます

GM:差出人はラウラスのようです。宛先はノワール、レイ、ミチル、ネルの四人

GM:...ですが、その後に急に書いたようで、よれよれの字でイルマも付け加えられていますね

イルマ:

「……?」

レイ:

「ラウラスさんから私たち宛のようですね」

ノワール:

「なんでわざわざ手紙?」お茶めっちゃ飲んだあと封筒のとこに寄る

イルマ:

「私の名前もある……」

ネル:

「直接ここで話せないことなんでしょうか?」

ミチル:

「とりあえず開けてみましょう~」

レイ:

開きましょう

GM:では開けてみると

GM:変な手紙と一緒に、五枚のチケットが同封されています

GM:「ラウラスからの手紙」
皆さまには長らくお世話になりました
日頃の感謝の意を示したいため以下のチケットを同封いたす
なおイズミの姐御はまだ毒の療養でダメと言われ残念至極でございバスケ
よって今回は四人で行って

文章書くの慣れないからこれでいいや
旅行を楽しんでくれれば
とても嬉しい

皆の親愛なる"私"より

イルマ:

「日頃の感謝だって」

レイ:

「…?旅行?」

ノワール:

「バスケ……?いたす……?」

ミチル:

「みんなで旅行!楽しそうですね~!」

ネル:

「行先はどこなんですか?」

ノワール:

「チケットがあるみたいだけど、どこ行きかな」チケット見る

GM:行先は「表現の世界:オルターエゴ」だそうです

GM:ここでとりあえず全員、知識判定10をお願いします。イルマだけ+2の修正入ります

イルマ:

2d6+4+2 イルマの【理知】判定!

<BCDice:イルマ>:DiceBot : (2D6+4+2) → 8[3,5]+4+2 → 14

ミチル:

2d6+2 ミチルの【理知】判定!

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (2D6+2) → 6[1,5]+2 → 8

レイ:

2d6+6 レイの【理知】判定!

<BCDice:レイ>:DiceBot : (2D6+6) → 8[2,6]+6 → 14

ネル:

2d6+5 ネルの【理知】判定!

<BCDice:ネル>:DiceBot : (2D6+5) → 11[5,6]+5 → 16

ノワール:

2d6+2 ノワールの【理知】判定!

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (2D6+2) → 6[1,5]+2 → 8

GM:とても賢い人達が多い

GM:では、イルマが真っ先に違和感に気が付き、その様子を見てレイとネルの二人もまた違和感を感じます

GM:手紙の文章に違和感があります

GM:チケットは五枚あるのに対して、まず文章中には「四人」で行くように書かれていますね

イルマ:

「……??」なんか違和感に気付く

GM:あとイルマは、ラウラスが手紙を書く時はふざけるにしてもここまで意味不明な言葉では書かない事を知っています(+2の理由)

GM:そもそもお礼の手紙も兼ねているのにふざける理由もない

イルマ:

「ラウラスちゃん、こんなふざけた手紙書かないと思う……多分」

イルマ:

「なんか悪いもの食べちゃったのかな」

レイ:

「確かに文章が変ですね…」

ミチル:

「まさかこっそり毒サブレを食べて当たっちゃったとか~?」

ネル:

「確かに…前に見せてもらったメモの文章と書き方が違いますね」

ノワール:

「毒サブレ食べたからって文章が変になるってのはおかしい気も……」

レイ:

「チケットの枚数も…4人で、なのに5枚あります」

イルマ:

「あ、ほんとだ……4人だ……」

GM:不思議に思いながら手紙を確認すると

GM:判定に成功した三人...あと雑談で正解当ててたのでミチルもですね

GM:後ろの字を縦読みすると「たすけてやばい」と書いてあることに気が付きます

ミチル:

「こういう意味深な手紙は縦読みすると謎がかかれているって相場が決まってるんですよ!え~っと」

ミチル:

「みひなよぶりとみ…?」

レイ:

「これは…」

イルマ:

「最後の文字を縦読みかな……?」

ネル:

「バスケって単語がいきなり出てるしそっちの方かもしれませんね。えーと…?」

ネル:

「た、す、け、て…や、ば、い…」

ノワール:

「SOSでは」

ミチル:

「つまり助けてヤバいってことですか~!?」

イルマ:

「き、緊急事態……?」

レイ:

「手紙に暗号が…まさか監禁でもされているのでしょうか?」

ノワール:

「縦読みでSOSってあることあるんだ……?!」

ネル:

「こんな方法で助けを求めるなんて…誰かに知られたら困る…?」

ノワール:

「何かに巻き込まれてはいそうって感じかなあ」

イルマ:

「た、助けに行こうよ……!」

レイ:

「そうですね。罠かもしれませんが…」

GM:さて、先ほどこの手紙に対する判定で逸れてしまいましたが

GM:改めて、表現の世界とはどんな場所か。知識判定難易度10で判定をどうぞ

ノワール:

2d6+2 ノワールの【理知】判定!

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (2D6+2) → 5[1,4]+2 → 7

ネル:

2d6+5 ネルの【理知】判定!

<BCDice:ネル>:DiceBot : (2D6+5) → 12[6,6]+5 → 17

レイ:

2d6+6 レイの【理知】判定!

<BCDice:レイ>:DiceBot : (2D6+6) → 10[4,6]+6 → 16

イルマ:

2d6+4 イルマの【理知】判定!

<BCDice:イルマ>:DiceBot : (2D6+4) → 4[1,3]+4 → 8

ミチル:

2d6+2 ミチルの【理知】判定!

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (2D6+2) → 9[5,4]+2 → 11

GM:では、判定の成功した人は次の二つの評判を知っています

GM:「表現の世界はあまり知られておらず、穴場の息抜きの世界として知られている」
「表現の世界の価値観は知られていない。無いとすら言われている」

GM:以上の二つですね

イルマ:

「表現の世界ってどんなところなんだろう……」知らなかった

ノワール:

「知らない世界だ……」(知ってる世界が片手で収まる人

ミチル:

「珍しい世界なんでしょうか~」

レイ:

「私も名前を聞いたことがある程度ですね」

ネル:

「表現の世界についてなら前に聞いたことがあります」

ネル:

「なんでも息抜きに丁度いい世界らしいんですが価値観についてはさっぱり話が出回っていなくて」

ネル:

「その世界の管理人がどんな考えの持ち主なのか気になったのを覚えています」

GM:えーっと...ミチルさん、運判定(理知)をどうぞ...

ミチル:

2d6+2 ミチルの【理知】判定!

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (2D6+2) → 6[3,3]+2 → 8

GM:ミチルは散歩してたら舞台っぽい所に行きついた事をふと思い出します

GM:以上

ミチル:

「そういえば以前フリーダムお散歩ツアーをしてたときに」

ミチル:

「舞台?ステージ?みたいなのがでーん!っとある場所があったような」

ミチル:

「表現の世界っていうぐらいだし、案外そういうのが何かの鍵だったりして~」

ノワール:

「表現って言ったら絵画とか演劇とか……?散歩してた時に表現の世界に着いてたのかも、ミチル」

レイ:

「ミチルさんのカンはよく当たりますからね」

イルマ:

(そうなんだ……)

ネル:

「でも、なんでそんな世界へのチケットを…?」

GM:あぁ、チケット確認すると

GM:「ホテル:オルターエゴ」と書かれてますね

GM:三泊四日のチケットみたいです

イルマ:

「……ホテルのチケットみたいだよ?」

レイ:

「一体ラウラスさんは何に巻き込まれて…」

ノワール:

「3泊って長いな。本当に旅行って感じ」

イルマ:

「……よくわかんないけど……行ってみたいな」

イルマ:

「助けを求めてるんだし……ラウラスちゃん」

レイ:

「これ以外に手がかりは…」

ミチル:

「とにかく本当に助けを求めてるなら早く行ってあげないとですね~」

GM:現状、これ以上の手がかりは見つかりそうにないですね

ノワール:

「せっかくチケットもあるしね」

ネル:

「そう、ですね…人選は気になるけどラウラスさんが危険なら早く向かわないといけませんし…」

レイ:

「そうですね。ネルさま」

GM:それでは、どうするかな?

ノワール:

行きます?

GM:ではでは

GM:PC達はポータルに乗り、表現の世界へと足を踏み入れる


GM:転移が完了すると、そこは豪華絢爛なホテルのフロントでした

GM:PC達に気が付いた係の者はチケットを確認する

GM:「はい、はい。承っております。」

GM:「...おや、四人部屋だったはず...少々お待ちください」

GM:五枚のチケットを見たその人は不思議に思いながらもどこかに連絡を取り、すぐに戻って来る

レイ:

「あっ…はい」呆気に取られている

GM:「はい、確認が取れました。五名一部屋、三泊四日との事ですね。ご案内いたします」

ミチル:

「わ~どんなお部屋か楽しみですね~」

イルマ:

(助けを求めてる割には手際がいい……?)

ネル:

(ラウラスさんどうやって急にチケットを用意できたんだろう…?)

レイ:

「…」キョロキョロしながらついていく

ノワール:

(五人分っていくらかかるんだろうって考えている)

GM:
・ホテル「オルターエゴ」
 シャンデリア、ランプ、ガラス細工と煌びやかな内装の施されたホテル。
 通される部屋はVIP仕様であり、四人部屋仕様の部屋であったが五人部屋仕様への変更してもらった。
 室内は豪華な装飾と上質な家具が揃っている。
 表現の世界のパンフレットが置かれている。

GM:部屋に通されると、そこもまた何とも豪華な部屋でした

GM:「こちらが指定のVIPルームとなります。何かお困りの事がございましたら、そちらの電話よりフロントにお申し付けください」

GM:部屋の説明やホテルの説明をテキパキと済ませると、案内してくれた人は部屋を離れていきます

イルマ:

「……ごうか」

レイ:

「凄い部屋ですね…」

ノワール:

「息抜きできるってことらしいけど、リゾート系の世界? 普通に豪華だよね……」

イルマ:

「……」豪華すぎて逆に居心地が悪そう

ネル:

「ラウラスさん、こんな場所を予約できるほどお金持ちなんでしたっけ?」

ミチル:

「ベッドもでっかくてふわふわです~!」ダイブしてボヨンボヨン跳ねてる

GM:ラウラスがVIP部屋を五人も予約する程お金を持っていたような覚えはないですね

GM:まぁすごく頑張って普通の部屋を四人分じゃないかなぁってくらい

GM:ちなみにこの部屋には表現の世界のパンフレットが置かれているようです

ノワール:

あ、じゃあパンフレット読みます

GM:『表現の世界のパンフレット』
 表現の世界の第一世界「オルターエゴ」の説明と地図が記載されている。
[説明]
 煌びやかで穏やかな世界「オルターエゴ」へようこそ!
我々はお客様を心より歓迎し、最上級のおもてなしをさせていただきます!
当世界では我らがホテル「オルターエゴ」を始めとして、
極上の食材とシェフが生み出す最高の料理を提供するレストラン「フロイト」。
燦々と降り注ぐ太陽の光と美しい青の海が待つビーチ、
木々と川のせせらぎを抱く山々にあるキャンプ場、
アーケードにクレーンゲーム、ビリヤードと各種ゲームを揃えたゲームセンター。
またリスクとリターン、浪漫を求める大人の嗜好場がカジノ「エス」がございます。
なお、他のお客様のご迷惑となる行動をされた場合は審判の大樹へと連行し、
しかるべき処罰を下される事となります。お客様にはご理解ご協力の程お願い申し上げます。
改めてようこそ、表現の世界へ!
私はあなた達を歓迎します。

ノワール:

「なんか物騒なんだけど、審判の大樹って知ってる?」世界のこと知ってたぽいしネルに聞く

レイ:

「しかるべき処罰…ですか」横から一緒に読む

ネル:

「いえ、ここがリゾートってことは知っていましたが審判の大樹は初耳です…ちょっとラグナロクの決まりと似てる気がしますね」

ノワール:

「あー、迷惑かけすぎたらネルが裁定してラグナロクに飛ばすんだっけ?そういう感じかなあ」

GM:さて、それと今回のシナリオに関して

GM:行動と日数のルールを掲載します

■「シナリオの日数経過について」
一日につき三回行動が可能。
行動はそれぞれ朝・昼・夜で別けられる。
基本的に行動は各地に移動しそこでのイベントを経験する事で経過する。
イベントが発生せず、特別行動も起こさなかったら行動は消費されない。
それぞれの場所でのイベントは別記。
睡眠や食事は明確にRPしない限りは、合間合間でホテルに戻るなり仮眠するなりで取っている扱いとする。
また、朝を迎えると全リバースの回数が復活する。

GM:現在時刻は「朝」

GM:また、このホテルでのイベントは行動を消費していないものとして扱います。

GM:要するに今日からもう三回行動出来るよ、って事ですね

GM:それと、第一世界「オルターエゴ」の場所についてをば

GM:
・ホテル「オルターエゴ」(初期地点)
・レストラン「フロイト」
・ビーチ
・キャンプ場
・ゲームセンター
・運動場
・カジノ「エス」
・審判の大樹

GM:以上ですね、では

GM:これより自由行動となります。行きたい場所を宣言して、RPを挟みながらなりしつつ行動をどうぞ!

レイ:

ではみんなで審判の大樹へ行きます!

GM:了解!

GM:PC達は審判の大樹の場所へと足を進める...


GM:巨大なガベルを備えた、それよりもまた巨大な樹木が聳える場所

GM:それ以外にはこれといって目立つものはなく、ぱっと見では大樹を戴く自然公園にしか見えません

ミチル:

「お~でっかい木ですね~」

ノワール:

「これ、裁判の時に使うやつだっけ?裁判所ってことかなあ、やっぱり」ガベルを見ながら

レイ:

辺りを見渡してラウラスを探している

レイ:

「うーん…」

GM:ラウラスの姿は影も形もないですねぇ

イルマ:

「……誰もいないのかな?」

レイ:

「問題を起こして連行されたのかと思いましたが…いませんね」

ネル:

「裁判…となると裁判官もいるんでしょうか?」

ノワール:

「いても良さそうだけど……」

GM:そうだな、まぁ自然公園っぽい見た目通りのままに利用している人はいる、かな

GM:とはいえ、数えられる程度しか人はいないですね

イルマ:

「……あ、人いた。人はいるんだ……」

ノワール:

「聞き込み、とか……してみる?」

ネル:

「そうですね。できればここのルールに詳しい人がいればいいんですが…」あたりを見回す

GM:おや、では聞き込みをする?

ノワール:

やりましょー

GM:オッケー。それではですね

GM:三人の子供が騒いでいるのが特に目につく、かな

GM:PC達が話しかけようとして近づくとですね

GM:三人の会話の内容が聞こえてきます

フクミ:

「か、かえして...」

カリ:

「あ?なに?聞こえねぇな~!」

アシ:

「お前のせーでバスケ負けたんだぞ、毎回足引っ張りやがって!」

フクミ:

「ごめん...」

GM:大体小学...五年生くらいでしょう

GM:それくらいの子供三人。男子二人が女子一人を虐めているようです

GM:さて

GM:「どうしますか?」

ノワール:

「何かあったの?」 女の子に向けて話しかけてみる

ネル:

「よかったら話を聞かせてもらえませんか?」ノワールに続く

フクミ:

「え、えっと...その...」

カリ:

「なんだよお前ら!関係ないだろ!」

ノワール:

「ここにいるのは君たちだけじゃないんだし、関係あるよ」

アシ:

「はー?何それ。いみわかんねー」

GM:どことなく、男子二人はPC逹と会話する気がない上に女子に発言させないようにしている感じがしますね

フクミ:

「ぅ...」

GM:それに対して、女子は何もできずに俯いてるだけの様子

レイ:

「かえして、と聞こえましたが…。何か取られたのですか?」割り込む

ノワール:

あ、ついでにとりあえず女子と男子の間に立ちます 視線を遮る

GM:ふむふむ

GM:ノワールが間に割り込み、女子を引き剥がして

GM:女子と、ノワールが引き剥がした事で出来た空間をレイが見渡すと

GM:地面に肩から下げるバッグが落ちているのが見て取れます

GM:同じバッグは男子二人も持っていて、女子一人だけが持っていない上に踏まれたような汚れもありますね

カリ:

「んだよババア!邪魔すんなよ!」間に入ったノワールに喚いてる

レイ:

バッグは拾えますかね?

カリ:

邪魔はされるでしょうが、まぁ簡単に妨害を退かせて拾えます

ノワール:

「ババアじゃないんだけど、じゃなくて。そうやって無闇に大声出してもカッコ悪いだけだよ」

レイ:

「これは…ひどい」ではカバンを拾おうとします

ネル:

「まあまあ落ち着いて」男の子二人の前に立ってレイの邪魔をしないようにする

アシ:

「は、なに?俺らより年上の癖にかっこいいとか拘ってんの?ダッセー!」

フクミ:

「あ...」

フクミ:

レイがカバンを拾うと、どこかほっとしたような声を零す

ノワール:

「負けた責任を一緒に戦った人に押し付ける方がダサいんじゃないの?」

アシ:

「こいつがデブでトロいから悪いんだよ!」

アシ:

女の子の髪の毛に手を伸ばそうとする

ミチル:

「いけませ~ん!」手を凄まじい勢いではたき落とす

アシ:

「っっっいってぇええええええええ!!!!?!」

アシ:

「うわああああああんゴリラ女だあああああああ!!!!!!!」

レイ:

「はい、どうぞ」汚れをはらって女の子にカバンを返します

アシ:

男子の一人は泣きながら走って逃げていく

カリ:

「え、あ...」

ミチル:

「髪の毛は女の子の命なんです!それにむやみに触れようと言うのなら命張ってもらいますよ~!」なんか世紀末覇者みたいな構えを取っている

カリ:

「ひっ...」ミチルの構えを見て怯え

ノワール:

「まあ、人に酷いことしておいて自分は痛い目に遭いたくないってのは、あれだよね」(ちょっとやりすぎな気もするけど

カリ:

「待てよアシ!置いてくなーーー!!!」

カリ:

もう一人も逃げていく

フクミ:

「あ、ありがとう...お姉ちゃん」カバンを渡してくれたレイにお礼を言う

フクミ:

あ、ちなみに彼女の容姿ですが

フクミ:

デブってわけではないですがスレンダーってわけでもないです

フクミ:

少しだけふっくらしてる程度。男子が馬鹿にする口実に出来てしまいやすい、健康的な女の子ってくらいです

レイ:

「何があったのですか?」

フクミ:

「...その、皆でバスケットボールをするんだけどね」

フクミ:

「私...あんまり運動得意じゃないから、パスとかシュートとか、出来ないの」

フクミ:

「でも人数合わせで入るしかなくて...それで私のせいで負けちゃって...あ、あはは...いつも虐められちゃう...」

ミチル:

「参加させておいてあんな言い草するなんて、ひどい奴らですね~」

レイ:

「そうです。虐めていい理由にはなりません」

フクミ:

「......」

フクミ:

「あっそうだ自己紹介...」

フクミ:

「わ、私フクミって言いますっ」

ミチル:

「フクミちゃんですね~!私はミチルです~」

レイ:

「レイです」

ノワール:

「ノワールです」

ネル:

「僕はネルといいます」

イルマ:

「……」全部後ろで見てた

GM:ノワール、本当に名乗りますか?

ノワール:

名乗ります 向こうが名乗ってくれたので

GM:了解

フクミ:

「えーっと...ノワールお姉ちゃん、レイお姉ちゃん、ミチルお姉ちゃん...」

フクミ:

「ネル...おね...おに......」

フクミ:

「........ど、どっちかな...?」

ネル:

「おなじくらいの年齢みたいだし呼び捨てでいいですよ」疑問は聞かなかったふり

フクミ:

「呼び捨てはちょっと...いやだなぁ。じゃあネルさんって呼ぶねっ」

ネル:

「じゃあ僕もフクミさんって呼びますね」

フクミ:

「うんっ」

フクミ:

「えっと...皆さん、ありがとうございますっ」

フクミ:

「あ、さっきの二人は...カリ君と、アシ君って言います」

フクミ:

「その...私と二人は普段運動場にいると思うので」

フクミ:

「えっと...あ、遊びにきてください、ね」

フクミ:

一瞬言葉に詰まってPC逹に呼びかけると

フクミ:

走り去ってしまいます

レイ:

「あっ…行ってしまいましたね」

ミチル:

「またあの2人と一緒に…大丈夫なんですかね~?」

ノワール:

「運動場ってことは、またバスケやりそうな感じだし……」

ネル:

「運動が苦手なのに運動場に行くってことはなにか理由があるんでしょうか?」

GM:フクミが走り去って、PC逹と会話してる中で

GM:ノワールはどこか心がモヤっとするでしょう

GM:イルマもするかもしれない

ノワール:

走り去る背中に声をかけようとして、辞めました

イルマ:

(あの子……なにか言いかけてやめちゃってな……)

イルマ:

(本当は言いたいことあったのかも……)

イルマ:

(でも私全然動けなかった……)

イルマ:

「……」モヤモヤしました

GM:ノワールとイルマが心の靄を噛みしめていると

GM:辺りの人が居なくなっていて、気が付けば太陽が真上に登っていた事に気が付く

GM:お昼時になってしまったようだ

ネル:

「処罰などについて情報を集めたかったのですがもうお昼になっちゃいましたね」

レイ:

「ラウラスさんの手がかりは掴めずじまいでしたね…」

ミチル:

「とりあえずお昼ご飯食べてからまた考えましょ~」

GM:ではでは、お昼の行動です

GM:ルールにもある通り、別にレストランかホテルに行かなくても食事をした扱いで別の所には行く事が可能です

GM:相談等して、行先の宣言をお願いしまーす

ノワール:

全員で運動場です?

GM:了解ー


GM:運動場

GM:屋内外で別けられて設営されている巨大な運動場

GM:様々なスポーツに対応したコートが用意されているようで、多くの利用者の姿が見える

GM:食後のスポーツをしている、といった所でしょう

ミチル:

「お~これまたデッカイ運動場ですね~」

ノワール:

「このホテルの周辺、本当なんでもありそうだね……」周囲を見渡しながら

ネル:

「バスケ以外にも色々なスポーツができるんですね」

レイ:

「ひ、広い…」

GM:テストとか、サッカーとか、色々あるみたいですね。とても広い

イルマ:

「……人がいるね」

レイ:

「さっきのフクミさん達は…?」辺りを見回してみる

ミチル:

「バスケットコートは~っと…」

GM:見回せば、バスケコートで子供らが解散している姿が見えますね

GM:フクミ達の姿も見えます

ノワール:

「あ、ほんとにいるみたい」

ノワール:

とりあえずフクミのとこ行きます

GM:はい

GM:フクミはまた男子二人に虐められているようですね

GM:髪の毛を引っ張られたり暴言を浴びせて罵ったり

GM:フクミは全く抵抗していないようです

GM:えーっと...ノワールとイルマ

GM:理知判定6をどうぞ

ノワール:

2d6+2 ノワールの【理知】判定!

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (2D6+2) → 12[6,6]+2 → 14

イルマ:

2d6+4 イルマの【理知】判定!

<BCDice:イルマ>:DiceBot : (2D6+4) → 7[2,5]+4 → 11

GM:では二人とも

GM:フクミは、「抵抗出来ない」というよりも「抵抗する意思すら持っていない」と気が付けます

GM:6ゾロしたし、ノワールはフクミが現状で思考停止して、己を己でこの状況に縛り続けている事にも気が付けていい

GM:こんな所です。話しかける場合はどうぞ

GM:ちなみに、他のチームの子供やそれが見えるであろう大人は

GM:全員無関心ですね。チラって見てどうでも良さそうに立ち去るだけです

カリ:

「お前さぁ...いつになったらシュート出来るようになんの?」髪の毛を引っ張ってる

カリ:

「練習しとけっていつも言ってるよな」

フクミ:

「ご、ごめん...」

ノワール:

「ちょっと待って」

アシ:

「しょうがないなぁ...ほら、上手く行くように作ってやったシューズだ。履け...ん?」

カリ:

「げ...さっきのクソ女だ」

カリ:

「にげろー!暴力女もいるぞー!」

アシ:

「うえーい!暴力女、暴力女ー!」

ミチル:

「逃がしませ~ん!」俊敏な動きで先回りして首根っこ掴む

GM:クソガキ二人はフクミに履かせようとしたシューズもほっぽりだして逃げ出す、がミチルに捕まる

ノワール:

(どうやって追い払おうと思ってたけどなんか大丈夫そう…?の顔

カリ:

「うげっ”!」

アシ:

「はなせゴリラー!」

ミチル:

「数々の悪行、その命を以て償っていただきます…」珍しくドスを効かせて圧をかけている

アシ:

「ひぃ!?」

GM:-フクミに話しかけない組-

ミチル:

「ドリブルとシュート、どっちがお好みですか~?」コートに向かって連行していく

カリ:

「俺たちボールじゃねぇぞ!」

アシ:

「助けてー!」誰も反応はないが

ミチル:

「そんなのやってみないと分からないじゃないですか~」笑顔で圧をかけている

カリ:

「よ、妖怪悪魔ゴリラサディスティッククリーチャー...」

ミチル:

「ドリブルとシュート、どっちがお好みですか~?」コートに向かって連行していく

カリ:

「俺たちボールじゃねぇぞ!」

アシ:

「助けてー!」誰も反応はないが

ミチル:

「そんなのやってみないと分からないじゃないですか~」笑顔で圧をかけている

カリ:

「よ、妖怪悪魔ゴリラサディスティッククリーチャー...」

ミチル:

「あそ~れフリースロー」男の子達を天高く放りなげてお手玉している

アシ:

「うわあああああああああ!?!?」

カリ:

「降ろせ!!!やめろ投げるな―ーーー!!!」

ミチル:

「あら、それならドリブルの練習にしましょうか~?」頭を掴んで地面すれすれまで上げ下げしている

アシ:

「ひっ...!...っ」

アシ:

失禁して気絶する

カリ:

「お、おいアシ!!!」

ミチル:

「あらあら…しょうがないので二人っきりで練習しましょうか~」カリの頭を両手で掴んで圧をかけている

カリ:

「痛い!いたいいたいやめろやめろーーー!!!」泣き出す

カリ:

「うえーーーーーん!!!!」

GM:泣き出す小学生、暴力を振るう年上の光景

GM:だが、誰も助けにも来ないし、誰も関心は持たない


GM:-フクミに話しかける組-

ノワール:

「えーっと、今のうちにちょっとお話ししたいんだけど、いい?」フクミに聞きます

フクミ:

「う、うん...」

ネル:

じゃあネルはミチル、ノワールの方を気にしつつ一旦男子が落としたシューズの中身を確認しようかな

GM:あぁ、確認しちゃいます?

レイ:

気になる

GM:底にびっしり画鋲がテープで貼られてます

ネル:

「……」無言

レイ:

「ひ、ひどい…!」

ノワール:

「いつもって言ってたけど、ああやって髪掴まれたりってこと多いの?」

フクミ:

「......」自嘲気味に薄く笑うだけ

フクミ:

「うん、多い」

ノワール:

「ああいうことされるのが仕方ないとか、当然って思ってる?」

フクミ:

「...うん」

フクミ:

「私が下手なのが悪いし...」

ノワール:

「あの子たち、さっきもそう言ってたけど」

ノワール:

「下手だからって、あの子たちがそういうことする免罪符にはならない……と思う」

フクミ:

「......」黙る

ノワール:

「下手なのに、人数が足りないからって誘われてるんだよね? バスケするのは好き?」

フクミ:

「好きじゃない。嫌い」

フクミ:

「本読んでたい...」

ノワール:

「あ、私も本好きかも。本だったらどういうのが好きとか、ある?」

フクミ:

「絵本、かな」

フクミ:

「...もう上級生なのに絵本って、おかしいよね」

ノワール:

「読みたいものが絵本なんでしょ?なら、それでいいと思う」

ノワール:

「誰かにおかしいって言われた? でも、そんなこと言われる時間より、本を読んでる時の方が楽しいでしょ」

フクミ:

「でも...」

フクミ:

「一人で本を読もうとしても、どうしようもないの」

フクミ:

「絵本を見てたら、近くの人には必ず馬鹿にされちゃう」

フクミ:

「だからしょうがないの」

フクミ:

「しょうがないの。」

ノワール:

「馬鹿にされたくないから、しょうがない?」

フクミ:

「馬鹿にされても、馬鹿にされないために読まなくても」

フクミ:

「どっちでも私が悪いからしょうがないの」

フクミ:

「でも助けてくれて嬉しい」

フクミ:

「ありがとう」

フクミ:

感情の死んだ声で感謝の言葉を述べる

ノワール:

「……私、君のことをすごいって思った。急に知らない私たちに囲まれたのに、自分から自己紹介して、こうして話をしてくれるから」

ノワール:

「フクミちゃんが悪い人だって私は思えない。悪くない人が傷つけられるのは受け入れられない」

フクミ:

「そうなの?」

フクミ:

「...」

フクミ:

「でも、どうしようもないよ」

フクミ:

「カリ君も、アシ君も私は止められないんだもん」

フクミ:

「嫌って言っても嫌な事をしてくるんだもん」

イルマ:

「あの……フクミちゃん……ちょっといいかな」後ろから出てくる

フクミ:

「...あ、あの時いた金髪の人...」名前を知らない

フクミ:

「ど、どうぞ...」

イルマ:

「ご、ごめんね、さっきは声かけてあげられなくて。私はイルマ」

フクミ:

「イルマお姉ちゃん...」

フクミ:

「ううん。助けてくれてありがとう」

イルマ:

「……フクミちゃんはさ。自分が何をやってもなんにもできないって思ってるよね」

フクミ:

「うん」

イルマ:

「私も……そういうことがあったんだけど………えっと……」

イルマ:

「……」

イルマ:

「つらいよね……」

フクミ:

「...うん、辛い」

イルマ:

「自分はなんにもできないから、このまま我慢してたほうが楽だよね……」

フクミ:

「...うん」少し言葉に詰まる

イルマ:

「でも……あなたはこのままでいいって……思ってるかな」

フクミ:

「...そうなの?」

イルマ:

「このままでいいの?……それともそんなこと考えたこともなかった?」

フクミ:

「...あった、けど」

フクミ:

「どうすればいいのかも分からないし...」

イルマ:

「あのね……綺麗事を言ってるように聞こえちゃうかもだけど……」

イルマ:

「勇気を出して行動しないとなんにも変わんないんだよ」

フクミ:

「勇気...」

イルマ:

「自分にはそんなのないって思ってるかもしれない……」

イルマ:

「私もそうだった。私には何にもできないって思ってた」

イルマ:

「……でも勇気を出して行動しなきゃ変わらないってのは……本当のことだったよ」

フクミ:

「......」

フクミ:

フクミは何かを言おうとして、でも言葉が上手く纏まらない様子で口をぱくぱくと動かしている

フクミ:

「わた...うー...え、っと...えーっと...」必死に言葉になる言葉を絞り出そうとしている

イルマ:

「……急にこんなこと言われても混乱しちゃうよね……ごめんね」

フクミ:

「う、ううん...え、っと、ね」

イルマ:

「うん」聞く姿勢

フクミ:

「イルマさん、は...」

フクミ:

「どんな勇気を出したの?」

イルマ:

「私は……最初に自分と向き合ったの。そして、相手の子とも向き合ったの」

イルマ:

「……でも、フクミちゃんの場合は相手の子と向き合っても……聞いてくれないかもだね」

フクミ:

「...うん」

イルマ:

「私と状況が違うから私のやり方じゃきっと解決できない」

イルマ:

「でも……行動する勇気を持つことは変わらないよ」

フクミ:

「じゃあ...勇気って、何なんですか?」

イルマ:

「今を変えたいと思う力だよ」

フクミ:

「今を変えたいと思う力?」

イルマ:

「今のままでもフクミちゃんが幸せなら、それでいいと思う……」

イルマ:

「今、幸せ?」

フクミ:

「ううん」首を振って否定する

イルマ:

「出来ることなら今を変えたいって思う?」

フクミ:

「思う」

イルマ:

「じゃあ行動する勇気、持てるかな」

フクミ:

「ど、どうだろ...も、持てるのかな...でも今を変えたい...」

イルマ:

「勇気を出すことは怖いことだったよ」

イルマ:

「でも今を我慢する怖さとそこまで変わらなかった……私は、だけど」

フクミ:

「私は...どう、なんだろう...」

フクミ:

「虐められないようになりたい」

フクミ:

「何をすればいいのか分からないけど何かしたい...でも」

フクミ:

「でもね、その、弱気で、私」

フクミ:

「"今の自分が変わる"のが怖い。で、も...これがイルマさんも感じた事、なのかな」

イルマ:

「うん。上手くいかなかったらどうしようって何度も思ったよ」

イルマ:

「下手に動いて失敗したら今よりもひどいことになちゃうかもって」

イルマ:

「でも私はがんばったよ」

フクミ:

「私は...自分が急に変わっちゃうのが怖い、って...思う」

フクミ:

「...でも私もイルマさんみたいに、頑張れるかな」

イルマ:

「フクミちゃんが頑張れると思うならきっと出来ると思う……かな」

イルマ:

「一歩を踏み出すって怖いもんね」

フクミ:

「...う、ん」

フクミ:

言葉が詰まる所が多いが、それでも

フクミ:

どこか希望を持ち始めたような明るい表情を浮かべる

イルマ:

「やっと笑ってくれたね」

フクミ:

「え、あれ...笑ってた?...は、恥ずかしい...」

フクミ:

「.........」

フクミ:

「でも変えるって、どうやって変えればいいんだろう?」

イルマ:

「私のときは相手の子と話し合って解決したんだけどフクミちゃんはおんなじことしても……多分解決しない」

フクミ:

「そう、だよね...」

イルマ:

「……私が感じたことを言っちゃってもいいかな?」

フクミ:

「う、うん」

イルマ:

「フクミちゃんは髪引っ張られても何にも言わなかったから……きっと、男の子たちは……その」

イルマ:

「フクミちゃんには何してもいいって思っちゃってると思うんだ……」

フクミ:

「うん...」

イルマ:

「だから……ちゃんとやり返したほうがいいと思う」

フクミ:

「やり返す...」

フクミ:

「.........」

フクミ:

「”どこまでやり返したらいい”のかな」

イルマ:

「…………」画鋲靴を拾う

イルマ:

「自分がどんな痛いことをしようとしたか、教えてあげればいいよ」

フクミ:

「教える.........」指を折って何かを数える

フクミ:

「絵本を破いて...髪の毛千切って...画鋲で足を刺して...ボールを当てて...カバンを踏んで水をかけて落書きして...」

フクミ:

「うーん...」

イルマ:

「心も痛かったよね」

フクミ:

「...うん」

イルマ:

「心の傷はすぐには治らないけど……画鋲の傷はすぐ治るよ」

フクミ:

「...」

イルマ:

画鋲靴を手渡そうとする

フクミ:

フクミはイルマから画鋲靴を受け取って、靴の底を眺める

フクミ:

「前の時より多い」

イルマ:

「……エスカレートしてるんだ……」

フクミ:

「......」考えている様子

フクミ:

「...うん」

フクミ:

「私、やってみる」

イルマ:

「そっか……うん」

イルマ:

「頑張ってね」

フクミ:

「うん」

フクミ:

「イルマお姉ちゃん、ノワールお姉ちゃん」

フクミ:

「ありがとっ!」

ノワール:

「……頑張って」

イルマ:

「えへへ……」

フクミ:

「えーっと...」

フクミ:

そう言いながらカリとアシの様子を見て

フクミ:

「.........うん、次会った時にしよう」

フクミ:

そんな事を呟いて、今日は帰るようです

フクミ:

「私、今日は帰るね!ありがとう!ばいばーい!」

フクミ:

元気に手を振って走っていきます

イルマ:

笑顔で手を振る

GM:さて、フクミが立ち去った運動場

GM:えーっと...アシとカリはどうしますか?(

ノワール:

ミチルのとこに行って話しかけます

GM:ではミチルさん合流

ノワール:

「そろそろディナー営業の時間っぽいし、一旦ホテル帰らない?」

ミチル:

「おや?そちらのお話は終わったんですか~?」カリをぱっと手放す

カリ:

べちゃり

カリ:

頭抑えながら泣きわめいております

ノワール:

「うん、イルマがすごくて……前向きになってくれたみたい」

ミチル:

「そうですか~…それなら後のことはフクミちゃんの意志に任せましょう」

ノワール:

「うん。私たちが下手に手を出すより、そっちの方がいいと思う」

GM:鴉の泣き声が聞こえる

GM:陽が落ちて、もう直に黄昏時へと入るでしょう

ミチル:

「さぁさぁ、2人とももう帰る時間ですよ」アシとカリを立たせる

アシ:

「う...ん...」

アシ:

「...ひっ!?」目が覚めてミチルに気が付く

アシ:

「うわあああああ化け物ーーーーー!!!」一目散に逃げていく

カリ:

「置いてくなよおおおおお!!!!」それを追って泣きながら逃げる

ミチル:

「ずいぶんな言い草ですね~」

ノワール:

(ゴリラ女から化け物に呼び方昇格してる…)

ミチル:

「それじゃあホテルに戻りましょうか~運動したらお腹減っちゃいました~!」

レイ:

「…そうですね」

ネル:

「…行きましょうか」やりきれない怒りを頭を振って考えないようにしながら

GM:PC達は運動場を後にする

GM:子供が三人、子供が五人

GM:一人の帰路が一つ別たれた。

GM:おめでとうございます。「イベント:葦を啣む雁1~3」クリアとなります


GM:現在時間、一日目・夜

GM:PC達はフクミといじめっ子の騒動を経た後ですね

GM:とりあえず、相談の後に行動・移動先の宣言をお願いします

ノワール:

ノワールミチルはカジノ行きます

ネル:

ネル、レイでホテルへ行きます

イルマ:

イルマもホテル行く

GM:了解です、では先にホテルから進めます


GM:ホテルに三人が戻ると、フロントが「おかえりなさいませ」と丁寧な身振り手振りでの挨拶をして歓迎する

GM:部屋に戻る、従業員に話しかける、ホテルのサービスの利用等色々やれる事は多そうですが

GM:さてさて、何をしますか?

ネル:

「すみません、お尋ねしたいことがいくつかあるんですが」と従業員に話しかけます

GM:「如何なさいましたか」丁寧に対応してくれる

ネル:

「まず部屋の予約についてなんですけども」

ネル:

「最初は4名だったはずの予約が5名に変わっていたんですよね?その変更をした方の特徴について教えてくれませんか?」

GM:「それは当然、当ホテルの支配人でございます、お客様」

レイ:

「支配人さんが…?」

GM:「はい。」

レイ:

「このホテルを予約したのはラウラスさんではないのですか?」

GM:「えぇと...少々お待ちください。調べて参ります」

GM:従業員はスタッフルームに入っていく

GM:しばらくすると三人がまだいるかときょろきょろ見回し、見つければ駆け寄ってくる

GM:「お待たせいたしました。申し訳ございません先ほどの対応は私の見当違いでございまして、今正しい情報をお伝えします」

GM:「チケットを四枚購入された方はラウラス様、で間違いございません」

GM:「ただ、その時のチケットは"通常部屋"のギフトチケットでございました」

GM:「皆さまの元にチケットが郵送される直前で、当ホテルの支配人がチケットを"VIP"に差し替えたようですね」

ネル:

「支配人さんが、ですか…」

レイ:

「…なぜそんなことを」

GM:「何故でしょうか...私共も、支配人とお会いする事は少ないので...」

レイ:

「ラウラスさんはここにはいないのでしょうか?」

GM:「数日前に一般客室のご利用を頂いておりますが、本日までお帰りにはなられておりません」

GM:「っと...これに関しては個人情報でございました。どうか他言なさいませんように...」

ネル:

「ラウラスさんもここに?」

GM:「え、えぇと...その、その事に関しましてはラウラス様ご自身でホテルの利用をされている事になりますので個人情報になると言いますか...」

GM:従業員としての責務と、子供からの質問という所で揺れているようですね

レイ:

「そうなのですね。お礼を言いたいのにどこにいるのやら…」

イルマ:

「ラウラスちゃん……」

GM:「うっ...」

GM:交渉(理知)判定7,なんかとても良心の呵責に苦しんでいそうなのでボーナス+1をつけて判定をどうぞ

ネル:

2d6+5+1 ネルの【理知】判定(+1)!

<BCDice:ネル>:DiceBot : (2D6+5+1) → 6[2,4]+5+1 → 12

イルマ:

2d6+4+1 イルマの【理知】判定!

<BCDice:イルマ>:DiceBot : (2D6+4+1) → 5[3,2]+4+1 → 10

レイ:

2d6+6+1 レイの【理知】判定!

<BCDice:レイ>:DiceBot : (2D6+6+1) → 7[3,4]+6+1 → 14

GM:従業員のお兄さんは三人のひよこを前にして情報をお漏らししちゃうそうです

ネル:

「ラウラスさんどこにいるんだろう…」ちょっとしょんぼりしながら

GM:「な、内緒だからね...?」

GM:「ラウラスって人、何でも支配人と何かがあったらしくて"下"に落とされたって噂があるんだよ」

レイ:

「下…?」

イルマ:

「ど、どこ……?」

GM:「あぁ。このリゾート地には"下"があるらしいんだ」

ネル:

「もしかして審判の大樹での処罰と何か関係があるんですか?」

GM:「うーん...どうだろうな...」

GM:「まぁお客様が他のお客様を傷つけた場合は審判の大樹に裁かれる事になるんだけど...」

GM:「俺はホテルの従業員だから、刑罰の中身までは知らないんだよ」

レイ:

「下にはどうやったら行けるのでしょうか?」

GM:「それは...」

GM:「...分からん!」

ネル:

「そうですか…」

GM:「"下"の事はさっきの噂程度にしか知らないんだ、ごめんなぁ」

レイ:

「いえ、色々教えていただいてありがとうございます」

ネル:

「いえ、教えてくださってありがとうございます」

イルマ:

「……」お辞儀する

ネル:

「あの、できればもう少しお話が聞きたいんですけどいいですか?」

GM:「ん、なんだい?」

ネル:

「僕たちが支配人さんと会うことってできますか?」

GM:「うーん...どうだろう、難しいんじゃないかな?」

GM:「さっき言った事になるんだけど、支配人は俺ら従業員でも滅多に会わない人なんだ」

GM:「しかも毎回姿が違うし...」

GM:「あ、でも大きな白い翼は毎回背中にあったかな?」

レイ:

「姿が変わる支配人…」

ネル:

「背中に大きな白い翼…」

ネル:

(ラウラスさんはどうやって支配人さんとコンタクトを取れたんだろう…)

ネル:

「ありがとうございました。僕はもう聞きたいことはないけど二人は?」

レイ:

「はい。私は大丈夫です」

イルマ:

「うん……だいじょうぶ」

GM:「どういたしまして。こほんっ」お礼の返答を言うとすっと姿勢を正し

GM:「またお困りの事がございましたら、いつでもお声がけください」

GM:優しい笑顔を浮かべてお辞儀をした

レイ:

「ありがとうございました」お辞儀する

ネル:

「丁寧に対応してくださってありがとうございました」そういってお辞儀を返す

GM:従業員は三人を丁寧に見送る


GM:では、続いてカジノ組です

GM:
・カジノ「エス」
 目が痛くなるような金色と照明に彩られた大人の娯楽場。
ポーカー、ルーレット、バカラ、ブラックジャック、ちんちろ、花札。
その他にも各種ギャンブルが揃えられている場所である。
 この場所に来るとギャンブルが可能となる。

GM:主に大人がたくさんいますね

ミチル:

「おぉ~!大人の世界って感じですね~」

ノワール:

「どうして全部金色なんだろう……」目がしばしばしている

GM:二人がきょろきょろを目を輝かせていると

GM:同じようにきょろきょろと目を輝かせている少女を発見します

ミチル:

「おや?私達意外にも子供がいるみたいですね~」

ジョフィア:

「アイリス、見てみて!すごいわ、綺麗なものがいっぱい!」

ノワール:

「ほんとだ、カジノなのに珍しい」(自分のことはノーカンしつつ)

アイリス:

「ジョフィ...わ、悪目立ちしてるよ...」

クロノス:

「元気なこって」

クロノス:

「ん?おいジョフィアとアイリス、同じく悪目立ちしてる子供がいるぞ」

ジョフィア:

「わっ。こんばんわ!私(わたくし)ジョフィアって言うの、よろしくね!」

ジョフィア:

ノワールとミチルの手を両手で握って挨拶します

ミチル:

「こんばんは!私はミチルと言います~」握られた手をブンブン振っている

ノワール:

「え?えっと、よろしく」手をちょっとだけ握り返しつつ

クロノス:

「あ、俺はクロノスだ。このガキ二人になんかたかられてる」

ノワール:

(保護者……?)

クロノス:

「せっかくだしお前らも遊ぶか?チップやるぞ」ノワールとミチルに

ノワール:

「ちょっと興味はありますけど……いいんですか?」

クロノス:

「いいぞー」

ミチル:

「ありがとうございます~!ところでこれってどうやって使うんですか~?」

クロノス:

「じゃあちょっと説明してやるか」

ジョフィア:

「私も!ほらアイリスもこっちよ!」

アイリス:

「わ、私はいいのに...」

GM:わーわーぎゃーぎゃーと騒ぎながらもノワールとミチルはギャンブルのルールについてクロノスから教えて貰います

クロノス:

クロノスの教え方はとても上手で、すんなりと呑み込む事が出来る

GM:ギャンブルのルールについて掲載します

GM:crを50消費する事で、アイテムランクテーブルのランク1を回す事が出来る。
ただしこの時アイテムランクテーブルとは別に2d6を振る。
6ゾロが出た場合、テーブルの出目を好きな出目に選択が可能

GM:今回はcr50消費無しでゲームが出来ます

GM:と言う事で、ノワールとミチルはやりたい場合は2d6と、テーブルの1d6をどうぞ

ミチル:

ミチルいきます!

ミチル:

2d6

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (2D6) → 5[4,1] → 5

ミチル:

1d6

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (1D6) → 5

GM:[5]魔法のほうき ですね

ノワール:

次ノワールいきます

ノワール:

2d6

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (2D6) → 8[4,4] → 8

ノワール:

1d6

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (1D6) → 2

GM:[2]生命の実 ですね

GM:二人はそれぞれで勝負にそこそこ負け、そこそこ勝ち、景品を手に入れます

ミチル:

「いや~なかなか楽しかったですね~お土産もゲットしちゃいました!」

ノワール:

「予想してたよりは当たったかも……」

クロノス:

「良かったな」

クロノス:

二人の頭をしわくちゃに撫でる

ノワール:

「ありがとうございます」お辞儀しておく

ミチル:

「色々ありがとうございました~」

クロノス:

「楽しんでるなら何よりって事だ」

ジョフィア:

「あぁー...負けたわ...!」

アイリス:

「そ、そろそろやめようよ...」

クロノス:

「...あー、うん。あいつらは気にしなくていいな。」

クロノス:

「そろそろ深夜になるし、一旦帰っとけー」

ミチル:

「もうこんな時間!あの2人にもよろしくお伝え下さい~」

ノワール:

「あっほんとだ。結構時間経ってる……ありがとうございました」

クロノス:

「おう。カジノにはあんまり来るんじゃねぞー、最悪地下送りだかんな~」手を振って見送る

GM:ノワールとミチルは彼女彼らと別れ、帰路につくだろう


GM:二日目・朝

GM:昨晩での行動の情報共有は済んでいるものとして扱って大丈夫です

GM:PC達は各々起きて身支度を済ませ、朝食を取った

GM:そして、ちょっとしたことで聞きたい事があったのか、あるいは気になった点があったのか

GM:いずれにしてもPC達はフロントまで一度足を運ぶ事になります

GM:「おはようございます。今日も清々しい天気でございますよ」

GM:「残すは"三泊四日"でございますね。ごゆるりとお過ごしください」

GM:「...あ、もしやお問い合わせでしょうか?これは失礼いたしました...」などと通常の対応を見せる

ネル:

「三泊四日…?二泊三日ではないんですか?」

GM:「はい、お客様の残りの宿泊日数は三泊四日となっております」

ノワール:

「……あの、私達、いつチェックインしましたっけ?」

GM:「昨日でございますね」

ミチル:

「なんで一泊増えているんですか~?」

GM:「それはお客様が、一つの提示をされたからでございましょう」

レイ:

「提示…?」

GM:「当ホテルの支配人がこのような宿泊に関するルールにしているのです」

GM:「私共は何が基準となっているのかは分かりかねますが...お客様が...そうですね」

GM:「失礼な言い方になってしまいますが、"面白い"とされる提示をされたからだと私は判断いたします」

ネル:

「面白い、ですか…」

ノワール:

「宿泊数が増えたのは、その報酬みたいなものなんでしょうか?」

GM:「はい、そのように考えられます」

GM:「他に何か疑問点はございますか?」

ミチル:

「宿泊数を増やすかどうかって誰が決めているんですかね~?」

GM:「支配人かと。とはいえどこでどのような手段で確認しているのかは不明ですが...」

ミチル:

「実はこっそり見られてたり~?」当たりをキョロキョロ見回す

レイ:

「私たちの昨日の行動の結果…ということなのでしょうか」

GM:「恐らくは。」

GM:「他に疑問点はございますか?」

ネル:

なにかありますか?とみんなに視線をやる

ノワール:

考え込んでいたけど、慌てて首を横に振ります

レイ:

「この世界の価値観について、何かご存じですか?」

GM:「この世界の価値観でございますか...」

GM:「そうですね...えぇと...申し訳ございません、とても言葉では言い表す事が難しいもので...」

GM:「そうですね、私としては...」

GM:フロントの者は、PC達に対して敬意を持ったお辞儀を見せる

GM:「こうする事が、この世界...表現の世界における価値観を私が伝える精一杯でございます...申し訳ございません」

ネル:

「言葉では表現しづらい価値観、ですか…」

レイ:

「…なんだか難しいですね」

ミチル:

「お辞儀をするのが価値観…ってわけではないですよね~」

ノワール:

「……?」(難しいので理解できてない

GM:「伝わりづらく...面目次第も...」

GM:「他に価値観を知っている方に聞いてみる方が良いかもしれませんね...」

レイ:

「ええ、ありがとうございます」

GM:「お力になれず申し訳ございません」

ネル:

「ええと、ほかに聞かなきゃいけないことってありましたっけ?」

ミチル:

「そういえば!この世界にでっかい舞台ってあったりしますか~?」

ミチル:

「前にお散歩してた時に見かけたと思うんですよね~」

GM:「舞台でございますか?大きい舞台...聞き覚えはありませんね」

ミチル:

「あれ~?おかしいですね~」首を傾げている

ノワール:

「あ、じゃあ演劇ホールとかはあったりしますか?」

GM:「無いかと思われます」

ノワール:

「なるほど……?ありがとうございます」

レイ:

「うーん、記憶違いでしょうか?」

GM:PC達は困惑しつつも、ラウラスの情報探りを兼ねた観光をする事を思い出す

GM:そして、フロントを後にするでしょう


GM:さて、改めて二日目・朝です

GM:相談の後に行動の宣言をお願いします

ノワール:

全員で朝ゲーセンいきます~

GM:了解ですー

GM:では、ゲーセン


GM:
・ゲームセンター
 ゲームの音と操作する音が喧しく鳴り響き続ける遊び場。
主に小学生から高校生の学生が占めており、様々なゲームに対し楽しんでいる姿と怒っている姿が見える。

GM:凄まじい音が鳴り響いているゲームセンターにPC達は入ります

GM:慣れていないと耳が破壊されそうですね

ミチル:

「すごい騒がしい場所ですね~!」負けじと大きい声で喋ってる

ノワール:

「朝なのに人多くない……?」(耳は問題ない

レイ:

「~~…」耳をふさいでいる

イルマ:

「……うるさい」

ネル:

「厨二の世界で行ったところより音が大きい気がする…!」耳を抑えながら

ノワール:

「あそこ音ゲー多いけどプレイヤー以外にはあんま聞こえないようにしてるから……」

GM:音と人の多さでPC達が苦しんでいると

GM:ゲームをしている客の中に一つ、気になる二人組を見つけます

ソフィア:

「あともう少し...!わ、やった...!」

エルピス:

「おぉ!ソフィアはすごいなぁ...うんうん」

ソフィア:

小学生六年生か中学一年程度に見える女の子と

エルピス:

それより少し大きく見える男の子ですね

エルピス:

ノワールとミチルは気が付きますが、男の子の方はどこかクロノスと似た顔つきをしていると感じます

エルピス:

男の子の方なんですが

エルピス:

PC達がこちらを見ている事に気が付くと、オーバーな反応で女の子を背中に隠して叫びます

エルピス:

「なんだお前ら!まさかクソ兄貴の手下か!?」

ミチル:

「クソ兄貴?クソ兄貴って誰ですか~!」クソデカボイスで対抗する

ノワール:

「え、兄貴?」

ソフィア:

「...ち、違うんじゃない、かな...?」

ソフィア:

「アステル兄様の手下なら問答無用だよ...」

エルピス:

「......」

エルピス:

「悪い。こっちの勘違いだった」

エルピス:

「クソ兄貴っていうのは...うちの長男だよ」ミチルさんに対して返答する

ミチル:

「お兄さんのことをクソ兄貴呼ばわりしていいんですか~?」

エルピス:

「あぁ、いい。」

エルピス:

「何もしゃべらないかと思えば睨みつけてくるわ物騒な言葉だけ残すわ」

エルピス:

「ロクな兄貴じゃないんだ。だから俺とソフィアで家から逃げてきた」

エルピス:

「...あ、俺はエルピスだ。よろしくな」

ソフィア:

「...」

レイ:

「…?」耳をふさいでいた手をはなす

ノワール:

「えっと、手下とかじゃないから誤解が解けたようならよかったけど……よろしく?」

ネル:

「?あ、よろしくお願いします」耳を抑えていたためワンテンポ遅れる

エルピス:

「あぁ。あ、お前らも遊んでいくか?そうだ、妹の友達になってくれよ。外に出た事は滅多にないからな、ジュースでも買うか?コイン余ってるから使っていいぞ」唐突に多くしゃべり出す

ミチル:

「ありがとうございます~!」

ミチル:

「…ん?なんか最近こんなやりとりをしたような~?」

ノワール:

「というか昨日の夜だよね……」

エルピス:

「気にしなくていい、さっきのお詫びも含めてだからな、じゃあ買って来るから妹と遊んでやっててくれ」

ソフィア:

「えっと...昨日の夜、って?」エルピスが買いに走っていくのを横目に

ミチル:

「昨日カジノに遊びに行った時、そこで知り合った方にチップを分けてもらったんですよ~」

ソフィア:

「そうなんだ...この世界で親切な人なんて珍しいね」

ノワール:

「珍しいの?エルピスさんもそうだし、この世界って親切な人が多いのかなって思ったけど」

ソフィア:

「エルピス兄さんが優しいのは私周りの事だけだよ」

ソフィア:

「...でもこの階層の人は優しい人が多い、かな...?」

レイ:

「階層?」

ソフィア:

「うん。表現の世界は第一、第二、第三世界で別れていて、第一と第二は上下に階層として別れてるの」

ソフィア:

「私達の家は第二世界なんだけど...そっちはまぁ..」

ソフィア:

「悪い人の方が多い、かな。悪いというか良くないというか...」

ノワール:

「だから第一世界?のここに来たって感じ?」

ソフィア:

「え、えっと...その...」

ソフィア:

どこか後ろめたい所があるようですね

レイ:

「その階層は自由に行き来できるのですか?」

ソフィア:

「う、うん。幾つか方法があるよ」話しを逸らすようにレイの質問に答える

ソフィア:

「私達は審判の大樹を通って上がってきた、かな」

ソフィア:

「他にも一方通行だけどカジノで運が悪いと落とされたり...」

ソフィア:

「管理人の機嫌で下に囚われる人もいるみたい」

ソフィア:

「大体は外からの人が拉致されるらしいけど...」

レイ:

「拉致…(まさかラウラスさんも…?)」

ノワール:

「治安が悪いとこに落とされるって、普通に怖そうだな……」

ノワール:

「下?に行こうと思って行く人とかっている?」

ソフィア:

「い、いないんじゃないかなぁ...行きたくて行くような場所ではないと思うし...」

ソフィア:

「でも...戻らなくちゃいけなくて第二世界に戻る人はいるかも...」

ネル:

「戻らないといけない理由があるんですか?」

ソフィア:

「私達子供は家に戻らないと親が怒るでしょ?」

ソフィア:

「だから帰る、って子はいるかも」

ネル:

「なるほど、家族が怒るから、ですか…」ちょっと渋い顔

ソフィア:

「私達は親いないから知らないけど...そういうものらしいよ?」

ネル:

「たしかにそういうものらしいですねえ…」

ソフィア:

「貴女もそうなの?」

ネル:

「えーと、僕の家に家族はいないので…」ちらっとイルマの方を気にしつつ

イルマ:

「……」ここうるさいって顔してる

ソフィア:

「そうなんだ...いいな」

ノワール:

「アステルっていうお兄さんってそんなに、その大変?」

ソフィア:

「...うん」

ソフィア:

「怖いし、何も言わないし...」

ソフィア:

「何か言ってもすごい怖いし、でも私より才能もあってすごいから何しても敵わないし...」

ソフィア:

「いや歯向かったりはしてないけど...」もごもご言いながら

ネル:

「ふむ…たとえばどんな時になんて言ってくるんですか?」

ソフィア:

「そんなの分かんないよ...」

ソフィア:

「いきなり「出ていけ」とか「邪魔だ」ってだけ言ったりするんだもん」

ノワール:

「え、それは……怖いというか……酷いというか」

レイ:

「家族なのにひどいですね」

ソフィア:

「それにもうずっと話もしてないし...」

ミチル:

「エルピスさんとは大違いですね~」

ソフィア:

「エルピスお兄ちゃんは私には優しいし...」

ソフィア:

「後はアステル兄様から一緒に逃げてるからさ、気が合うんだ」

ネル:

「誰かほかに味方をしてくれる方はいないんですか?」

ソフィア:

「うぅーん...タラッサお姉ちゃん、かな...クロノス兄さんはほぼ家にいなかったし」

ソフィア:

「でもタラッサお姉ちゃんはいつもアステル兄様の味方もするから...優しいけど味方なのかは分かんない」

ミチル:

「クロノス兄さん?それってもしかしたら~」

ノワール:

「昨日カジノでチップくれた人がクロノスさん、って言った気がする。エルピスさんにちょっと似てる風貌で」

ノワール:

「クロノスさんとは連絡とってる?」

ソフィア:

「取ってない...」

ソフィア:

「でも多分それクロノス兄さんだ」

ソフィア:

「変な人だったらクロノス兄さん確定。」

ノワール:

「すごい分かりやすくギャンブル教えてくれたけど変な人かは……?」首傾げながらミチルさんに訊くかな

ミチル:

「とっても優しい方でしたよ!子供達にも好かれているみたいでしたし~」

ソフィア:

「好かれるかな...好かれそう...」

ノワール:

「えっと、そういえばお兄さんやお姉さんって何人いるの?多分エルピスさんとクロノスさんしか会ったことないんだけど……」

ソフィア:

「私含めて五人だよ、上からタラッサお姉ちゃん、アステル兄様、クロノス兄さん、エルピス兄さん、私」

ソフィア:

「タラッサお姉ちゃんとアステル兄様は双子で、タラッサお姉ちゃんが先に生まれたから一番上...ってお姉ちゃんが勝手に言ってる」

レイ:

「アステルお兄さまは普段は2層のお家にいるのですか?」

ソフィア:

「うん。出かける事もあるけど...基本的には家で何か作業してるみたい」

レイ:

「タラッサお姉さまも一緒に?」

ソフィア:

「ううん、アステル兄様は基本的に一人...だと思う。」

ソフィア:

「お姉ちゃんは家事を色々してるよ、何でも出来てすごいんだ」

レイ:

「そうなんですね」

ノワール:

「えっと、じゃあ今は家にはアステルさんとタラッサさんしかいないのかな」

ソフィア:

「...分かんない」

ソフィア:

「もしかしたらそうかも。でもお姉ちゃんもアステル兄様にいい加減愛想をつかしたかもしれないし...分かんない」

ノワール:

「もしかして、家を出てからだいぶ時間経ってる?」

ソフィア:

「うん」

ノワール:

「そっか。二人はすごいね」

ソフィア:

「...そうかな」

ノワール:

「住んでる場所を離れてしばらく暮らすってちょっと大変じゃない?」

ソフィア:

「まぁ大変、だけど...」

ソフィア:

判定不要で気が着けますが

ソフィア:

明らかにどこか後ろめたい事があるようですね

ソフィア:

あとノワールはソフィアとエルピスの言動...特に今会話してる中でソフィアに対してモヤっとするでしょう

ソフィア:

フクミの時よりも強いでしょう。

ネル:

「すみません、ちょっとタラッサさんの考えについて話を聞いてもいいですか?」

ソフィア:

「お姉ちゃんの考え?」

ネル:

「はい、タラッサさんが双方の味方をするならなにかしらの考えがあるのかなあと」

ソフィア:

「...兄弟仲良くしてほしい、とか?」

レイ:

「ソフィアさんは、アステルお兄さまと仲良くしたいと思っていますか?」

ソフィア:

「え...え...どう、だろ...」

ソフィア:

「出来るならしたい、けど...」

ネル:

「どうすれば仲が良くなるか分からない?」

ソフィア:

「分からない。本当は話したくもないし...」

ノワール:

「酷いこと言われたら、やっぱり話すの怖い?」

ソフィア:

「うん」

ソフィア:

「逆に皆は怖くないの?」

ソフィア:

「自分よりすごい人で、自分より上の兄弟で、話しが合わない人...」

ミチル:

「怖いかもしれないですけど、話さないことにはどうにもならないですからね~」

ソフィア:

「うっ...」ぐさり

レイ:

「うーん…?」あんまりしっくりこないようだ

ノワール:

「まあ、わかるけど……話さない方が楽な気がするし」

ソフィア:

「でしょ?」ノワールに賛同

ネル:

「とても怖いけど…まず相手が何を考えているのかが気になります」

ネル:

「だって嫌じゃないですか、なにも分からずただ否定されるの。せめてなんで否定するのかくらい教えてほしいです」

ソフィア:

「...そう、だね」

ネル:

「それでやっぱり分かり合えないってこともありますけど、なにも分からないままよりかは幾分納得して離れることもできると思うんです」

レイ:

「逃げてるままじゃきっとこのまま変わらないと思います…」

レイ:

「あっごめんなさい、何も知らないのに余計なことを…」

ソフィア:

「うぐっ」ぐさっ

ノワール:

「えっと……エルピスさんからコインもらったしとりあえず、その一回ゲームやってみない?」

ソフィア:

「うん...」

GM:話とゲームと続けていれば、やっとエルピスが帰ってきます

GM:大量の缶ジュースとお菓子を引っ提げてますね

ミチル:

「うわ!すごい大荷物~」

エルピス:

「いやーお待たせお待たせ。いっぱい買ってきたぞ」

エルピス:

「んじゃ、食いながらゲームするかー。余った奴は好きに持ってっていいぞ、金ならあるからなー」

ネル:

「こんなにたくさん…本当にいいんですか?」

エルピス:

「いいぞ。どーせクソみたいな家の金だからな」

GM:そんなこんなで、店員から食事はダメと注意されながらもゲームを好きに楽しむ事が出来るでしょう


GM:二日目・昼の行動

GM:それぞれ相談等の後に、行動宣言をお願いしまーす

ノワール:

キャンプ場@全員でお願いします

GM:りょうかーい

GM:
・キャンプ場
 生い茂る木々の中で開かれた場所。
ログハウスに薪割り場、炊飯場にテントを張るための敷地もある。

GM:既に何グループかがテントを設営しているようで、キャンプ場にやってきた1グループが挨拶に来るでしょう

GM:そのグループは朝にゲームセンターで見かけたソフィアとエルピス

GM:と、もう一人

GM:軽装で綺麗な金髪を持った高校生程の女子

タラッサ:

「あ、新しい人が来たみたい!こんにちは~!」挨拶にくる

ミチル:

「こんにちは~!」

レイ:

「こんにちは」

ノワール:

「こんにちは……?」(タラッサって知らないのでソフィアたちといたことにびっくりする

ネル:

「こんにちは。お二人はさっきぶりですね」

ソフィア:

「あ、朝の皆...うん、さっきぶり」

ソフィア:

「(さっきぶりって言い方ってなんか変なような...まぁいいのかな)」

タラッサ:

「あら、さっきぶりって事は話してた仲良くしてくれた人達?」

タラッサ:

「私はタラッサよ!タラッサ・グランベル。妹と弟と仲良くしてくれてありがとうね!」

タラッサ:

内気なソフィア、変に溌剌としたエルピスと比べるとあまりにも爽やか元気な印象を受けますね

ミチル:

「いえ!こちらこそエルピスさんとソフィアさんにはとても良くしていただきました~!」

ノワール:

「お姉さんの?こちらこそ、クロノスさんとかにもお世話になったので……ありがとうございます」

レイ:

「タラッサさまですね。何でもできる凄いお姉さまだとうかがってます」

タラッサ:

「何でもだなんて、そんな事ないよぉ」でへでへと照れてる

タラッサ:

「え”、クロノスに会ったの?まぁ良い事したんならいいけど...どこで見たの?」

ミチル:

「昨晩カジノで遊び方を教えてもらったんですよ~」

タラッサ:

「カジノぉ!?」

ノワール:

「はい、すごくわかりやすく教えてもらって」(子供2人といたことは言っていいのかなあ…

タラッサ:

「あの子賭け事好きだっけ...?興味の幅が増えたのかしら...??」

ノワール:

「慣れてらっしゃるように見えたんですけど、そうでもないんですか?」

タラッサ:

「あの子、何でも出来るから完全ランダムってワケじゃないなら全勝して楽しめないタイプなのよ」

タラッサ:

「勝負ならバレない限りイカサマでもなんでもやって勝つタイプで...その上で勝てるくらい才能あるから逆に楽しめないみたいなのよねぇ」

ミチル:

「そんなすごい方だったんですか!教えてもらえてラッキーでしたね~」ノワールに声を掛ける

ノワール:

「う、うん。ラッキーかも……?」

ノワール:

「でも、ギャンブルって完全に運だけってより、技術とかも絡むものじゃなかったっけ。そんなに凄い人ならカジノも飽きちゃったりしないのかな」

レイ:

「どうしてカジノにいたんでしょうね」

タラッサ:

「そうなのよねぇ、飽きちゃってもう興味ないと思ってたのだけど」

タラッサ:

「お金稼ぎのために入ったのかしらね?」

ミチル:

「もしかしたら私達が賭けているのを見て楽しんでいたのかもしれませんね~」

ミチル:

「他の子達にも教えてたみたいですし~」

ノワール:

「あ、そういえば2人いたよね。たかられてるとか言ってたけど、自分は賭けてないってことだったのかも」

タラッサ:

「そうなの?あー...それならそっちかもしれないわねぇ」

タラッサ:

「あぁ、それならその二人の観光案内をしてたんでしょうね」

ネル:

「観光案内、ということはクロノスさんはここに長くいるんですか?」

タラッサ:

「それは第一世界に長くいるって事かしら?」

ネル:

「そうですね。たしかご実家は第二世界だと聞いています」

タラッサ:

「そうね、私達の家は第二世界」

タラッサ:

「クロノスはー...どうかしらねぇ」

タラッサ:

「まぁ、この子たち二人が家出したのが数か月前なのに対してクロノスが家を出たのは大体一年前くらいだし」

タラッサ:

「結構長くいて、観光案内くらいは軽く出来るようになってるかもしれないわね」

ミチル:

「そんなに前から家出してるんですか~?」

タラッサ:

「えぇ。「姉貴と兄貴には迷惑かけないために出てく」とか言って」

タラッサ:

「仕送りもしてくれるのよね。別に生きてく分のお金には困ってないんだから仕送りなんてしなくていいのに。ふふ、自慢の弟ね」

レイ:

「家族がバラバラで寂しくはないですか?」

タラッサ:

「私はとっても寂しいわね」

タラッサ:

「アステルは口下手だけどずっと寂しがってるわ」

タラッサ:

「クロノスは...あの子はあんまり気にしてなさそうだけど」

ノワール:

「クロノスさんって、お二人に迷惑をかけないためにって家出されたんですよね?でもタラッサさんたちが寂しがってて……?」

タラッサ:

「あぁ、迷惑といってもクロノスが問題児ってわけじゃないわよ?」

タラッサ:

「単純に家事を大体私がやってたから、自分の面倒を一人で見れるようにする力をつけるためって意味もある...と思う。あの子の場合」

タラッサ:

「そんな事気にしなくてもいいのにね」

レイ:

「しっかり者なんですね」

タラッサ:

「しっかり者ねぇ」

タラッサ:

「まぁ、こうして放浪癖があるのが可愛い欠点かも?」

ネル:

「アステルさんってタラッサさんの双子の弟、でしたっけ?寂しがっているんですか…?」会話に参加していない兄妹に視線をやりつつ

タラッサ:

「えぇ。寂しいなんてことは言わないけどね」

タラッサ:

「双子だから分かるのよ」

レイ:

「…そういえばエルピスさまはアステルさまにでていけって言われたとか…?」

タラッサ:

「あぁ...」頭を抱えて

タラッサ:

「さっき口下手って言ったけどね、ちょっと話すと」

タラッサ:

「言うべき事が全部抜けて余計な一言しか表に出ないのよ」

タラッサ:

「なんというかね...うん、天は二物を与えずとはこの事か、って感じよね」

タラッサ:

「アステルのコミュニケーション能力を全部私が奪っちゃったのかもしれない。」

ミチル:

「まさかそんな特殊能力が…?」

タラッサ:

「あ、あはは...」

タラッサ:

「まぁでも、コミュニケーション能力は置いておいてアステルの考え方も影響してるでしょうね」

レイ:

「アステルさまの考え方?」

タラッサ:

「物事を素早く組み立てて短縮して、って高速思考をしてるからあの子、余計な一言しか出ない事の改善も上手く出来ないのよ」

タラッサ:

「それに責務とかもあるしね、元々コミュニケーション能力の訓練に使える時間もあんまりないの」

ノワール:

「責務って、なにか背負ってらっしゃるものが?」

タラッサ:

「アステルは第二世界の代理管理人なのよ」

タラッサ:

「えーっと...あなた達もそういう事してるんじゃない?」管理人PCに対して

ノワール:

「う、うーん……市長とか、領主とかって感じですかね……?」

レイ:

「第二世界はここより治安が悪いようですし大変そうですね」

ミチル:

「言われてみれば管理人の代わりに頑張ってる人たちも居た気がしますね~」

タラッサ:

「そうねぇ...治安が悪いと言えばそうなるわね」

ネル:

「僕の世界ではそこまで大規模に統括している人はいませんけど、各信仰のトップがそれにあたるのかな…?」

ノワール:

「私の世界だと区域ごとに区長とかいるけど、それとか……?」

タラッサ:

「そうかもしれないわね、多分それぞれ違うとは思うけど...」

タラッサ:

「あぁそうそう、これ注意事項なんだけど...」PC達に小声で話す

タラッサ:

「私、クロノス、アステル以外の人には基本的にデコイってワードは出さないで頂戴」

タラッサ:

「私達は世界を代理で管理するために作られているから大丈夫だけど...」

タラッサ:

「他の人達はね、本当に精工に人として作られているデコイ逹なの」

タラッサ:

「だから自分がデコイで、死んだら血と身体ではなくクリスタルしか残さないなんて知ったら自我が崩壊しちゃうかもしれない」

タラッサ:

「だから内緒。お願いね?」唇に人差し指を当てる

ノワール:

「私の世界も似たような感じなので、それは大丈夫です」

ミチル:

「わかりました!内緒にします!」口に指でバッテンを作る

タラッサ:

「まぁ、結構残酷な事をする管理人が他にもいたのね」

ネル:

「それは構いませんが…でしたらエルピスさんとソフィアさんは?」

レイ:

「わかりました。…ということはお三方がそれぞれの階層の代理管理人なのですか?」

タラッサ:

「あの子たちは余分に作られた子だから...表現の世界や他の世界があるって事は知ってても、自分がデコイだとは知らないわ」

タラッサ:

「それぞれの階層の代理管理人は第二世界がアステルって事以外は知らないわね」

タラッサ:

「第三世界は流石に管理人本人だと思うけど、第一世界は知らないのよね」

レイ:

「なるほど…」

ネル:

「余分…?」

タラッサ:

「まぁ、すんごい強い人がいたら多分それが第一世界の代理管理人でいいと思うわ。適当だけど」

タラッサ:

「余分ね、スペアとかそういう感じよ。あるいは手癖か...」

タラッサ:

「悪意、面白さ、そういうのもあるかもしれないわね

ミチル:

「なんだかややこしくなってきました~」

ネル:

「悪意に面白さ、ですか…」少々顔をしかめる

ノワール:

「余分に作られたソフィアたちは、自分がデコイってことも知らないし、アステルさんの事情も知らなくて……だからアステルさんのことが怖く思えるんでしょうか」

ノワール:

「余分に作るとか、よくわからないですけど」

タラッサ:

「アステルの事情を知らないし、アステルがどう思ってるかも伝わらないからしょうがないとは思うわ」

タラッサ:

「あの子はきっと私もクロノスとアステルと同じような天才に見えるのだろうけど」

レイ:

「家族なのに誤解されたままというのは悲しいですね…」

タラッサ:

「私は出来る事を人の倍時間をかけて仕上げてるただの努力家なだけ。秀才って方が正しいのかしら?」

タラッサ:

「そうね。誤解がずっと続くのは悲しいわ」

タラッサ:

「私は自分の許容量の限りに練習を重ねて経験を得て、それで高い技量を手にするっていう、普通の範疇の事だけど」

タラッサ:

「ソフィアから見たらそれは"自分よりも遥かにすごい事をしている"としか映らない。そしてその"自分よりすごい事"だけを見たら」

タラッサ:

「凡才の私はアステルとクロノスの二人と同じようにも見える」

タラッサ:

「アステルの気持ちを天才のように見える私が代弁しても意味がないのはきっとそれでしょうね」

ノワール:

「そういえば、ソフィアはタラッサさんのこと、なんでもできるって言ってましたけど……」

タラッサ:

「ふふ。まぁ実は裏で努力してるってだけなのだけどね~」

ノワール:

「あの、どうして同じ兄弟なのに、そんなに認識が分かれてるんですか?」

タラッサ:

「さぁ...何故なのかしらね」

タラッサ:

「勝手な想像だけど」

タラッサ:

「私は、表現の管理人が悪質だからだと思ってるわ」

タラッサ:

「お客さんの貴方達に言うのは申し訳ないのだけど...」

タラッサ:

「既に”嫌なもの”を見てたりしない?」

タラッサ:

「人の醜さ、悪意、構造」

レイ:

「……」(いじめ現場を思い出してうつむく)

ノワール:

「空気が変、というか。無関心な人があまりに多すぎて異様な光景もありましたけど」

ネル:

「あれは管理人が意図的に作り出したものだと?」

タラッサ:

「そうよ」

レイ:

「…そんな」

ミチル:

「そんなの悪趣味すぎますよ~!」

タラッサ:

「第一世界「オルターエゴ」はその名前が差すように、人格同士のぶつかり合いが主になってる」

タラッサ:

「まぁ...だから、私達の家がおかしく設計されてるのも、もしかしたら管理人がそうしたくてわざとそうしてるんじゃないかなって言う勝手な想像ね」

ネル:

「なるほど…確かに円滑に運営するつもりなら考えが至らない部分があるのは確かですね」

ノワール:

「運営ミスならまだしも、意図的にやってるっていうならわけわかんないし……」

ミチル:

「一度管理人に問いたださないと気が収まりませんよ!」

タラッサ:

「そ。だからね」

タラッサ:

「私達、今ストライキ起こそうとしてるのよ」

ノワール:

「ストライキ?」

タラッサ:

「えぇ。シンプルにアステルの力を上げて管理人以上の力を持って交渉のテーブルにつくってものだけど」

タラッサ:

「今までは管理人がいると思われる第三世界がそもそも進行不可能になってたから力があっても意味がない状態だったのよね」

タラッサ:

「でも数日前に急に第三世界へのアクセスが出来そうな状態になったのよ」

ミチル:

「ならすぐにでも第三世界に乗り込んで皆で文句言ってやりましょ~!」

タラッサ:

「だから、ソフィアとエルピスが持ちだした家の遺産もとい力を引き上げるクリスタルの凝縮体を回収ついでに兄弟も回収しにきたのよね」

ノワール:

「あっそういえば、タラッサさんは第二世界にいらっしゃると思ってたのに、ソフィアたちといたのって、そういう……」

タラッサ:

「そう。まぁアクセスが不可能な内は持ちだしたままでも良かったんだけどね~」

ノワール:

「クリスタルの凝縮体??はわかりませんけど、ソフィアたちが持ち出してたんですか?」

タラッサ:

「えぇ。まぁ一生豪遊しても尽きないくらいはあるんじゃないかしら?この世界限定のものだし」

ノワール:

「ああ、通貨的な……」

ノワール:

「その、二人に家に帰るようにって、もう言ったんですか?」

タラッサ:

「えぇ。もう言ったわ」

タラッサ:

「すんごい嫌そうな顔してたけどね...」苦笑いして

ノワール:

「ああ……」(納得

ネル:

「お二人に家に戻ってきてほしいことは分かりました。ですがその後はどうするつもりなんですか?」

タラッサ:

「その後、というと?」

ネル:

「ストライキを行うつもりなんですよね?でも二人にそのあたりの事情を知らせることはできないはずです。また蚊帳の外に感じるだけでは?」

タラッサ:

「...そうね、その通りよ」

タラッサ:

「そこは...はぁ、私もどうしようってずっと思ってる部分」

ノワール:

「第三世界にアクセスできるようにはなってるんですよね?」

タラッサ:

「第三世界へのアクセルは出来るけど...私達デコイが行くにはまだ難しいわね」

タラッサ:

「私達が行くには強引に扉を壊す必要がある、ってイメージかしら」

タラッサ:

「なんでも、最近第三世界に行った客が二人いるみたいなのよね」

タラッサ:

「一人はふらっといきなり第三世界に現れて、もう一人はちゃんと第一から第二を通って第三まで行ったっぽいけど」

ミチル:

「入ることも出来ない世界だったのに二人もですか~?」

ネル:

(二人…一人はまさかラウラスさん…?)

タラッサ:

「多分それのおかげでアクセスのシステムが緩んでるのかもしれない」

ノワール:

「いきなり第三世界にいけた人がいるってのはよくわからないですけど」

ノワール:

「少なくとも、今アクセスが緩んでるなら私達とかが行くのは大丈夫、ってことですか?」

タラッサ:

「いけるとは思うわよ」

タラッサ:

「ただ...うーん、ここまで話しておいて何だけれど...」

タラッサ:

「あんまりこの世界には関わらない方がいいと思うわ。気分が悪くなるだけでしょう?」

ノワール:

「かつてないほどに胸糞悪い世界ですけど、下に友人がいるかもしれなくて」

タラッサ:

「友人?」

ミチル:

「そういえば私達、ラウラスさんを探しに来てたんでした~!」

ノワール:

「下に落とされたのかもって言われてた子なんですけど」

タラッサ:

「あらまぁ、そのラウラスさんが第二世界に。」

ノワール:

「はい、おそらく」

レイ:

「ただならぬ事態に巻き込まれているようなので…早く見つけないと」

ノワール:

「あと、どちらかというとアステルさんが交渉するっていうのが、なんでしょう」

タラッサ:

「コミュニケーション能力で不安?」笑いながら

ノワール:

「いえ、このままソフィアたちが家に帰って、アステルさんが交渉するなら、ソフィアたちからしたら事情を知らないまま怖い兄が忙しく仕事してて、って見えるじゃないですか」

タラッサ:

「そうなるわねぇ」

ノワール:

「完全に個人的な我儘ですけど、それはちょっと嫌なので……。それに、アステルさんが第三世界に行くには扉を壊さないといけないでしょう」

ノワール:

「だったら、私達が行った方が効率がいいですし」

レイ:

「確かに…ここまで話をきいたら放ってはおけません」

ミチル:

「なら私達で第三世界にカチコんでやりましょ~!」ファイティングポーズを取っている

ネル:

「僕もこの世界の管理人に思うところはあります。でもそれ以上に、あなた方の選択はソフィアさんたちに負担を強いすぎている気がします」

タラッサ:

「...そう、優しいのね」

ノワール:

「逃げるにしても、帰るにしても、ソフィアが納得いくようになってくれれば、いいんですけど……」

レイ:

「こじれた理由がこの世界のせいだとしても、アステルさまとソフィアさん達が向き合うことは必要かもしれませんね…」

タラッサ:

「...そうね」

タラッサ:

「ただ...私はね。ソフィアもエルピスも...別に、嫌な事から逃げるのはいいと思ってるの」

タラッサ:

「私はアステルの擁護もするけれど、それは私が双子であの子の気持ちを理解出来るから、出来ること」

タラッサ:

「クロノスは天才だから、アステルの考え方や性格から言葉を解析して、言いたい事を確認しながらでも意思疎通が出来ちゃったりはするけど...」

タラッサ:

「...普通の子はアステルの言動を見て仲良くしたいなんて考えない、って思うのよ」

タラッサ:

「兄弟の繋がり、家族の繋がりがあるからって、だからそれを絶対に大切にしなさいっていうのは違うんじゃないかなって。勿論大切にすることはいいけど...」

タラッサ:

「相容れない人、あるいは互いの相性だってあるはずなのよ」

ネル:

「…タラッサさんはどうしたいんですか?」

ネル:

「先ほどは連れて帰ると言っていましたが、逃げることも許容しているようですが」

ノワール:

「さきほど、寂しいって仰ってました、よね?」

タラッサ:

「私は勿論家族皆で仲良くしたいと思ってるわ」

タラッサ:

「でもね、それは私が私だから思う事が出来る事。私が本当に願うのは家族の幸せ」

タラッサ:

「だから...そうね、私は...」

タラッサ:

「ソフィアとエルピスがもう少し歳を取って...自分で家族と別れるか、あるいは一緒にいるか。その選択が出来るようになって欲しい、かな」

ネル:

「なら、このタイミングでストライキを起こすのはあまりに性急すぎませんか?」

タラッサ:

静かに首を横に振る

タラッサ:

「私達デコイがこじ開けてでもアクセスが可能になってるのは今しかないの」

タラッサ:

「いつ修復されて、またこじ開ける事すら不可能になるかが分からない」

タラッサ:

「だから...二人がゆっくりと成長するまで待つ事は出来ないの」

ノワール:

「タラッサさんは、二人がまだ幼いと思ってるから、今判断することは難しいと思ってて、まだ幼いと思っているから、心配してこのタイミングで連れ戻そうとしているように見えます」

ノワール:

「でも、アステルさんがストライキをして忙しくしてる中、アステルさんを怖がっている二人を連れ戻すだけ、っていうのは残酷じゃないですか?」

タラッサ:

「残酷よ」

タラッサ:

「けれど、大きな力と人の心を持ったデコイが反乱を起こしたとして...」

タラッサ:

「それを阻止するために、そのデコイの家族に設計した幼い子供を人質にする事が出来てしまうのよ」

タラッサ:

「まぁ、他にも名目上機密情報を漏らさないためとか、アステルが死んだ場合の後継者としての教育を受けるとか...色々あるにはあるけど」

タラッサ:

「......」惜しそうにため息をつく

ネル:

「そこに、お二人が自由に行動を選択できる余地があるとは思えませんが」

タラッサ:

「...えぇ、そう」

タラッサ:

「私は、二人の自由意思よりも二人が生きる事を選んだ」

ノワール:

「身体が守れても心が死んだら意味ないじゃないですか」

タラッサ:

「身体が死んだら心も消えるのよ」

ノワール:

「じゃあ……私達がストライキをするなら、ソフィアたちの身の危険は減りますか?」

タラッサ:

「......それは、勿論。でも...」

タラッサ:

「ここは貴方達の世界じゃないのよ、相手は管理人で帽子の力も全開で使って来る」

タラッサ:

「うーーーーーーーーーーー......いやでも協力したら...?えーっと...」考えている様子

ミチル:

「せめて価値観が分かればなんとかやりようもあるんですけどね~」

タラッサ:

「表現の世界の価値観かしら?」

タラッサ:

「うーん、言い表すのが難しいのよね...というか検閲と言ったら言葉が強いのだけど...」

ミチル:

「ホテルの人にも似たようなことを言われました~」

タラッサ:

「第一か第二の代理くらいの力持ちの人なら自分の意思で価値観を発言出来るのよ」

タラッサ:

「それ以外はこう...言いたくても言えないというか、思っている事を上手く言葉に出来ない時の感覚...分からないかしら?モヤモヤっとした感じしか出てこなくてね」

ノワール:

「規制までかけてるんですか……」

タラッサ:

「規制ー...とは違うのよねぇ...実質規制にはなってるんだけど」

タラッサ:

「別に規制するまでもない価値観なんだけど...」

ミチル:

「価値観を表すのにホテルの人はお辞儀をしてましたけど、そういう感じなら表現できたりしませんか~?」

タラッサ:

「へー、サービスマンはお辞儀で表現してたの?面白いわねそれ」

タラッサ:

「んー...そうね」

タラッサ:

パチン、と指を鳴らすとPC達の目の前に潮の香りが漂う水しぶきと虹が現れる

タラッサ:

「私は私をこのような手段で表すわ」

レイ:

「まぁ…!綺麗」

タラッサ:

「お辞儀って事は、そのサービスマンはきっと感謝か...あるいは仕事かしらね?その気持ちをそう表現したかったのでしょう」

タラッサ:

「私は自分を表すとしたら、こんな感じに表すかなって感じ」指先でハートを宙に描くと、ハート状の海水が宙に浮かぶ

ミチル:

「おぉ~!すごい手品みたいです~!」

タラッサ:

「ふふ。ありがとう」

ノワール:

「なんだか、明るくてタラッサさんみたいですね」

タラッサ:

「褒めても塩水しか出ないわよ~?」

ミチル:

「う~ん…つまり価値観を下げるには今のと逆のことをすればいいわけで~」

ミチル:

「逆ってなんですかね~?」

ノワール:

「自分じゃないことをする、とか……?」

タラッサ:

「何なのかしらねぇ...」

ミチル:

「泥水を出す…とか?」真剣な表情

タラッサ:

「ぷっ...それは私限定でしょ」

ネル:

「どちらにせよ正直あまり、したくない選択肢な気がしますね…」

ノワール:

「タラッサさんが泥水を出して、サービスマンの人がふんぞり返ること、みたいな感じならわかるんだけど……」

ノワール:

「うーん、そうだよね。ちょっと抵抗感あるかも」

タラッサ:

「あはは...」

レイ:

「私たちの行き先もおそらく第三世界…タラッサさま達に協力できることはあるかもしれません」

タラッサ:

「...えぇ」レイの言葉に微笑んで

タラッサ:

「お友達のラウラスさんだけじゃなくて、もし私達の世界に協力してくれるなら...」

タラッサ:

一枚のカードを手渡す

レイ:

「これは…?」

タラッサ:

「これは第二世界に繋ぐ幾つかのゲートの一つ、審判の大樹にかけられた偽装を見抜くための通行証みたいなもの」

タラッサ:

「私達は第二世界のビル群の中のビルに家を構えてるわ。家ってよりも拠点の方が正しいかもだけど」

タラッサ:

「そこまでいらっしゃい」

タラッサ:

「勿論、家に来るまでに観光してくれて構わらないけどね...あんまり第二世界は良い所じゃないけど...」

タラッサ:

「そうそう、偽装されてる所は審判の大樹のガベルがある所と真反対の裏側ね」

ノワール:

「ありがとうございます」

レイ:

「わかりました」

ネル:

「…覚えておきます」

ミチル:

「あとでお邪魔させてもらいます~」

タラッサ:

「それじゃあこれで。もうそろそろ連れて帰らないといけない時間だから...」

ノワール:

「やっぱり、二人は連れて帰るんですか?」

タラッサ:

「えぇ。今はね」

ネル:

「結局お二人にはなにも説明せず?」

ミチル:

「せっかく一緒にキャンプ出来ると思ったのに…残念です~」

タラッサ:

「説明はしてあるわ。二人とも理解は出来る子よ」

タラッサ:

「頭で理解は出来ても、心が拒絶する事はあるけれど...それでも」

タラッサ:

「今の私は、まだ二人の意思より命を優先する」

ネル:

「あなたはアステルさんのことを口下手といったけど、僕はあなたも必要なことを話し切れていない気がします」

タラッサ:

「うーん...そうね、そうかもしれないわね」

ネル:

「せめてもう少し、話せる部分を探してもよいように思いますよ。多分それはあのお二人にも言えるのでしょうけども」

タラッサ:

「...分かったわ。探してみる」

ネル:

「ぜひそうしてください。なにを信じればいいのか、その指針も見つからないのは二人にとってとても苦痛なことでしょうから」

タラッサ:

「指針、か...」

タラッサ:

タラッサは少し考えてから、PC達にお辞儀をしてソフィアたちの元へと歩いていく

タラッサ:

そして去り際に

タラッサ:

「絶対、来てよね」

タラッサ:

と小さく震えた声で呟いて、二人の妹と弟連れて去っていく

GM:ソフィアとエルピスは遠目からも分かるくらいにぶつくされている、が

GM:タラッサの頼みなら仕方ない、と言わんばかりに態度を弱めて結局三人で手を繋いで歩いていった

ネル:

「…信じる指針が見つからないのは、もしかしてあなたもだったんでしょうか…」三人の背中を見つめながら

GM:イベント「希望と叡智」及び「希望と叡智と海」終了


GM:二日目・夜

GM:行動の宣言をどうぞ

ネル:

みんなでビーチに行きます

GM:了解です

GM:
・ビーチ
 昼は灼熱の太陽が照り付け、夜は美しい月光が照らす砂浜に心地よいさざ波を奏でる美しい青い海が待つ場所。
海の家が一軒置かれており、他にはビーチパラソルを差して休憩する者が多数存在する。

ミチル:

「夜のビーチもおしゃれで素敵ですね~」

ノワール:

「水面が綺麗に見える気がする……後、昼に行くより太陽眩しくないのいいよね」

GM:明確に分けられてはいないものの、一部は淡い色合いでライトアップしている場所もあるようですね

イルマ:

(人がいないところにいよう……)

GM:ではイルマは人の気配が無い岩の上で夜のさざ波を聞きながら過ごす事が出来る

GM:さて、PC達がナイトビーチではしゃいでいると

GM:カジノで出会った三人組と再開するでしょう

ジョフィア:

「まぁ!アイリス、クロノスさん、ノワールさんとミチルさんよ!」

アイリス:

「は...だ、誰もいないんじゃなかったの夜のビーチ...」

GM:アイリスとジョフィアは水着を着ていて、恥ずかしいのかアイリスはジョフィアの影に隠れちゃいますね

ミチル:

「あ!あそこに見知った顔がいますよ!お~い!」

ノワール:

「あ、カジノの……?昨日ぶりだね」なおいつも通り漆黒マントで海感はゼロ

クロノス:

「んー?おぉほんとだ、よぉ二人とも。昨日ぶりだな」普段着のまま

クロノス:

「後ろの二人とどっか行ったもう一人は友達か?」

ネル:

「初めまして、ネルといいます」会釈する

レイ:

「(この方たちが例の…)レイです」

クロノス:

「ネルとレイか。俺はクロノスだ、よろしくな」頭をわしゃわしゃと撫でる

レイ:

「きゃっ」

ネル:

「わわ…」

ジョフィア:

「皆さんお揃いなのね!嬉しいわ、嬉しいわ」

ジョフィア:

「はっ。私も自己紹介しなくっちゃ」

ジョフィア:

「私はジョフィアよ!こっちの子はアイリス。レイさんにネルさん、よろしくね!」

レイ:

「こちらこそよろしくおねがいします」

ネル:

「ジョフィアさんにアイリスさんですね。よろしくお願いします」再び会釈

ジョフィア:

「うふふ。同じくらいの友達が出来て私とっても嬉しいわ」

ミチル:

「皆さんはここで何をしてたんですか~?」

ジョフィア:

「遊んでたのよ!」

クロノス:

「俺の金で水着と屋台飯を食いながらな。」

ノワール:

「カジノでもそうだったみたいですけど、クロノスさんって二人の保護者なんです?」

クロノス:

「んや、違う」

クロノス:

「適当に散歩してたらジョフィアに絡まれて気が付いたら財布になってた」

ノワール:

「え、えぇ……」

ジョフィア:

「もう、財布だなんて酷い言い方だわ。払うって言ってたのに自分が出すって言い続けたのはクロノスさんなのに」

レイ:

「お、お金持ちなんですね?」

クロノス:

「まぁそこそこじゃないか...?」

ジョフィア:

「私もそこそこかしら...?」

ミチル:

「そこそこの底が見えません~!」

アイリス:

「この二人が、おかしい。」

ノワール:

「あ、そっか自分で払うって言ってたんだっけ、ジョフィアは。このホテルいろいろ高そうだけど払えるものなの……?すご……」

ジョフィア:

「一般客室なら無理って程じゃないから案外泊まれるものよ!」

ノワール:

(アイリスはおかしいって言ってるんだけどやっぱ金銭感覚バグってるのでは)

ジョフィア:

「そうだわ、あっちに海の家っていう色々料理を出してくれる所があるのよ!」

ジョフィア:

「行きましょう!美味しいものがいっぱいあるのよ!」

ミチル:

「行きましょ行きましょ~!」

ジョフィア:

そう言ってジョフィアは年が近いという事で親近感のあるネルの手を引っ張っていきます

ノワール:

「焼きそばっていう茶色のパスタが食べられるとこでは……?!行きたい……」

レイ:

「あっ、ネルさま…」

ネル:

「あ、待ってください…!」ちょっとよろけつつも立て直して引っ張られていきます

GM:ではそうですね

GM:レイだけ、ビーチから離れた道路よりの場所から、この場にあまりにも似つかないスーツを着た男性がいる事に気が付きます

ジョリウス:

「...」

レイ:

「…あら?」

GM:他のPC達は海の家に直行という事で

GM:男性は貴方達の中で、特にジョフィアの事を目で追っているようです

GM:ついでにクロノスも

レイ:

(…こんなところで一体何を?それにじっと二人の事を見ている…)

GM:レイさんを除いた全員が海の家に入るとビーチまで降りてきて、海の家の中の様子を覗いてるようですね

GM:レイさんがこっちを見ているとは気が付いていない様子です

レイ:

(皆行ってしまったけど…ううん…)

レイ:

「あ、あの…ここで何をされているのですか?」

ジョリウス:

「.........」

ジョリウス:

「......ん?」

ジョリウス:

「見えてるのか?」

レイ:

「えっ…?!幽霊?!」

ジョリウス:

「いや違う。認識阻害をかけてただけだ」

レイ:

「認識阻害…?」

ジョリウス:

「...かけてたつもりなのだが、やはりこの手のものはダメだな...」

レイ:

「一体何のためにそんなことを…?あの二人のお知り合いですか?」

ジョリウス:

「知り合いではないが...関係者ではあるな」

ジョリウス:

男の顔をよく見て見ると、眉間の皺と隈が酷い顔をしていますね

ジョリウス:

「君こそジョフィアとはどういう関係なのかな?」

レイ:

「ええと…私は会ったばかりで…友達の友達…でしょうか」

ジョリウス:

「そうか、初対面だったか...」

ジョリウス:

「ではあの黒髪の男についても知らないか」

レイ:

「黒髪の…クロノスさまですか?」

ジョリウス:

「む、クロノスというのかあいつは」

ジョリウス:

「あぁ、ではその...クロノスという男はどんな男なのだ?」

レイ:

「…それを初対面のあなたにどうして話さなければいけないのでしょうか?」

ジョリウス:

「ふむ...それもそうか」

ジョリウス:

「私はジョリウス。しがない医者をしている者だ」

レイ:

「お医者さま…」

ジョリウス:

「まぁ下っ端も下っ端なのだがね」

ジョリウス:

「まぁ...なんだ、私は彼女の事で責任を持つ者でね」

ジョリウス:

「元気にしているか、後はよろしくない交友を持っていないか心配なんだ」

レイ:

「なるほど、ジョフィアさんの心配をされていたのですね」

ジョリウス:

「そういう事になるな」

レイ:

「私もクロノスさまについては面倒見のよさそうな人であることくらいしか知りませんが…」

ジョリウス:

「面倒見の良さそうな人か...ふぅむ...」

ジョリウス:

「大丈夫なのか...?だがいい加減あの友達とだけの二人旅というのも心労が...ここはある程度年上の者をつけておいた方がいいのか...」ぶつぶつと言っている

ジョリウス:

「くっ...胃が...」懐から胃薬を取り出して服用してる

レイ:

「だ、大丈夫ですか…?!」

ジョリウス:

「大丈夫...たまに考えすぎて胃が痛くなるだけなんだ」

レイ:

「あ、あの…私ヒーラーなので…気休め程度かもしれませんが」治癒&回復魔法をつかいます

ジョリウス:

回復をしてあげると、ジョリウスの顔色が少し良くなる

ジョリウス:

「おぉ...ありがとう。ヒーラーか」

ジョリウス:

「良い腕をしている。先生でもいたのかな?」

レイ:

「はい!師匠のリーシャさまは凄いヒーラーなんですよ」

ジョリウス:

「リーシャ...ガーディアンの...」ぼそっと呟く

レイ:

「…?」

ジョリウス:

「そうか...君はいい師を持ったのだな」

レイ:

「えへへ…」

ジョリウス:

「...君は将来の夢とかはあるかい?」

レイ:

「そうですね…色んな人を救える医者になりたいと思っています」

ジョリウス:

「医者か。だからリーシャさんに師事しているのかい?」

レイ:

「…最初はただリーシャさまに憧れてヒーラーになって…最近そう考えるようになりました」

ジョリウス:

「なるほどな...」

ジョリウス:

「これは私が聞いた話でしかないのだが」

ジョリウス:

「リーシャさんは実に良い医者ではあるものの...その理想は夢物語だという」

レイ:

「…それは…どういう…」

ジョリウス:

「医者とは命を救う事と同時に、時には命の選別をしなければならない生き方だ」

ジョリウス:

「トリアージの事はもう習っているかい?」

レイ:

「…治療優先度ですね」

ジョリウス:

「その通り。」

ジョリウス:

「あれは言ってしまえば命の選別だ」

ジョリウス:

「先に言うけれど...命を選別する事、優先順位をつける事、命を救う事が間違いと言いたいんじゃない」

ジョリウス:

「私が感じている君の師リーシャ殿、そしてその理想は」

ジョリウス:

「これらに対してあまりにも気負いしすぎていると思うんだ」

ジョリウス:

「救えない命もあるし、生きる事を諦めた方が良い患者も時として存在するものだ」

レイ:

「そうだとしても…最初から諦めたくないんです…」

ジョリウス:

「大きく君の心に傷を入れる出来事があるはずだよ?」

レイ:

「どんな命も、見捨てることはできません。自分が傷つくことになったって…」

ジョリウス:

「自分が傷ついた果てに、君が君の命を殺す事になるかもしれないよ?」

レイ:

「それは…」

ジョリウス:

「意地悪な質問だったね、ごめん」

レイ:

「自分が苦しくてもリーシャさまならきっと諦めないでしょう…私だって最後まであがきます」

ジョリウス:

「そうか...」

ジョリウス:

「君のその根性は...師匠譲りなのかな?」

レイ:

「そうかもしれません」

ジョリウス:

「いい事だ」

ジョリウス:

「...私は諦めた側の医者なんだ」

レイ:

「……」

ジョリウス:

「大勢を救うより、全員を救うよりも、その全てを犠牲にする事を由とした」

レイ:

「その選択を責めることはできません…」

ジョリウス:

「ははは...でも」

ジョリウス:

「君たちのような医者が居てくれるのが...眩しいのと同時に救いになってるんだ」

ジョリウス:

「君はきっと立派な医者になれるよ」

レイ:

「あなたにできなかったことを、私やリーシャさま…みんなできっと成し遂げます」

ジョリウス:

「あぁ。どうか...そうして欲しい」

ジョリウス:

「...時間か、そろそろ仕事場に戻らないと」

ジョリウス:

腕時計を確認して、海の家を眺めて...そしてレイに向き直る

ジョリウス:

「この世界限りの仲かもしれないけど、ジョフィアとは仲良くしてあげてくれるかい?」

レイ:

「ええ…!もちろんです」

ジョリウス:

「ありがとう」一番の微笑みを浮かべる

レイ:

「私もみんなのところに戻らなくちゃ」

ジョリウス:

「あぁ。それじゃあ」

ジョリウス:

そう言ってジョリウスは立ち去っていく

レイ:

ジョリウスの背を見送ってから海の家に向かいます

GM:さざ波の音と共に、二人の医者の道が別たれて行く

GM:イベント「囚われない者達」「囚われる者」終了となります。

GM:一方その頃、海の家内

GM:ジョフィアが焼きそば、焼きイカ、から揚げ、オムそば...

GM:とりあえず何でもかんでも注文し、飲み物も入り軽い宴となっている

ジョフィア:

「まぁ、この焼きイカというもの美味しいわ。見た目はすごい不気味なのに味はとてもいいのね!」

ジョフィア:

「ちょっとかみ切りにくいけれど...」

ミチル:

「そこがまた味わい深いんでふよ~」イカをもちゃもちゃ噛んでいる

ノワール:

「切れ目、なんのためにあるんだろ……」イカには手を付けず焼きそばを食べてる

ネル:

「海の家って名前なのに海に関係のない食べ物もたくさんあるんですねえ」焼きそばを食べつつ

ネル:

(そういえばレイさんとイルマさんはどうしたんだろう…)

クロノス:

「そういやそれもそうだな。なんで海って名前使ってんだろな?」焼きそばずるずる啜ってる

アイリス:

「から揚げ...美味しい...」

クロノス:

「そういやお前らも旅行者なんだろ?今までどんな旅をしてきたんだ?」PC達に対して

ネル:

「そうですねえ、温泉で有名な場所とか…」

ミチル:

「最近は毒まみれの世界にも行きましたね~」

ノワール:

「あー、洞窟入ったり?」

クロノス:

「温泉。なるほどそういうのもあるのか...今度兄貴に言って作って貰うかぁ...?仕事持ち込むだけか...」

ジョフィア:

「まぁ、毒まみれの世界なんてあるのね。とっても危険そう」

ジョフィア:

「洞窟?もしかしてダンジョンというものかしら!」

ジョフィア:

「ドラゴンが出てきたりスライムが出てきたり!」

ノワール:

「あ、ほんとにダンジョンみたいな感じだったかも。ドラゴンとかスライムはいなかったけど」

ノワール:

「キノコは多かった、かな……」

ジョフィア:

「キノコ!幻想的な所だったのね。今度私達も行ってみたいわ~」

ネル:

「奥には花も咲いていましたね。見に行くには少々危険ですけれど」

アイリス:

「花...いい、な」

ジョフィア:

「アイリスが珍しく興味を示してるわ。奥には花があるのね」

ジョフィア:

「けど危険なのね...うーん、私達二人でいけるかしら...」

ミチル:

「毒を吐いてくる巨大ネズミとか巨大トカゲがいるので流石に危ないかもしれないですね~」

アイリス:

「毒...」

ノワール:

「毒キノコ踏んづけたりもしたし、行くなら毒対策はいるかも……」

ネル:

「お二人は自分の身を守れる術を持っているんですか?」

ジョフィア:

「私は魔法を使えるわよ!...でも回復魔法は覚えてても治療魔法はまだなのよね...」

アイリス:

「...」

ジョフィア:

「あ。アイリスはとっても近接戦が強いのよ!」

ジョフィア:

「この前は牛の魔物さんの頭をカチ割ってたわ!」

ノワール:

「す、すごい」(カチ割るって語彙使うんだ)

ネル:

「なるほど、それならあともう一人くらい一緒に戦ってくれる人がいればより安心して旅ができそうですね」

ジョフィア:

「そうなのよね...でも中々、一緒に旅が出来る人には巡り合えなくって」

ジョフィア:

「だからあんまり危険そうな所には行けないの。とても悲しいわ」

ネル:

「まあ危険に飛び込んで旅を続けられなくなっては元も子もないですしね」

ジョフィア:

「えぇ。怪我をしてもいい事はないもの」

ミチル:

「平和が一番ですね~」

ジョフィア:

「私達はね、この前はとーーーーっても高い山のある世界に行ってきたりしたのよ。そこでピクニックをしたの」

ジョフィア:

「とっても空気が美味しくて、楽しかったわ」

ノワール:

「ピクニックできそうな世界あんま行ったことないけど、そういうところに行ってみるのは楽しそうかも」

ミチル:

「今度みんなでピクニックに行くのもいいですね~」

ジョフィア:

「まぁ、それはとっても楽しそう」

GM:ここら辺で、とある医者と話を終えたレイは海の家に入ってきます

レイ:

「ふぅ…」

レイ:

「…ええと、かき氷のいちごを一つください」

クロノス:

「おぉ、やっと終わったのか。おかえりー」

ジョフィア:

「かき氷!私もお願いします!」

レイ:

「遅くなってごめんなさい」

GM:海の親父さん「あいよー」

ノワール:

「あれ、そういえばレイどこか行ってた?」

レイ:

「あ、えっと……ちょっとお花を摘みに…」

ノワール:

「えっあっ。ごめん」

クロノス:

「女のトイレはなげーからなぁ」

ミチル:

「綺麗なお花は見つかりました~?」

レイ:

「あはは…海辺ではあんまり咲いてなくて」(今はジョリウスさんのことは黙っておこう…)

クロノス:

「...(こいつマジで花を摘んでると思っているのか...?いやまさかそんなわけないよな...)」ミチルさんを見てる

ミチル:

「それは残念でしたね~南国のお花とかあればよかったのに~」

ノワール:

(ミチルだから仕方ないと思っている)

クロノス:

「(こいつ...ッ!「馬鹿」だ!天然物だッ!)」

GM:厨房から氷を擦る音が聞こえてくれば、すぐにでもいちご味のシロップがかかったかき氷が届きます

ネル:

(ちょっと様子が気になるけど、今は聞かない方がよさそうかな…?)

ジョフィア:

「ありがとう!いただきますっ」受け取って早速かき氷を口にする

レイ:

「冷たくて美味しいですね」

ミチル:

「火照った体に染み渡りますね~」

ジョフィア:

「えぇ、しゃりしゃりしてて、とっても美味しいわ~」

クロノス:

「.........(そういや俺、今女子8人に囲まれてんだよな...一部は水着有り。なんだこの状況?)」

ノワール:

「ごちそうさまです」ようやく焼きそば食べ終わった

ミチル:

「うぅ~かき氷食べたら今度は体が冷えてきました~」

ネル:

「なにか温かいものを頼みますか?」

ノワール:

「夜だしやっぱり冷えるよね」

クロノス:

「海だしなー」

ミチル:

「お?こんなところにビーチボールがありますよ~」

ミチル:

「せっかくですし体を動かしてあったまりましょ~!ビーチバレーに参加する人~!」

ジョフィア:

「はーい!」

ネル:

「え?え、えーと…」ボールとクロノスを交互に見つつ迷ったそぶりを見せる

レイ:

「私はまだ食べ終わっていないのであとで見に行きますね」

レイ:

「あ、そうだクロノスさま…ちょっとお聞きしたいことが…」

クロノス:

「ガキどもは外で遊んでこい遊んでこい。気にせんでいいぞー」

クロノス:

「ん、なんだ?」>レイ

レイ:

「…ええと」ジョフィア達が行くのを待っている

ジョフィア:

「ほら、アイリスも行きましょう!」

アイリス:

「え、私h...ちょ、ちょっとジョフィ...」引きずられていく

ネル:

「!じゃあ僕もバレーに参加してきますね」意図を察する

レイ:

「…」うなずく

ノワール:

「い、いってらっしゃい……」主に引きずられていくアイリスを見ながら居残る姿勢

ミチル:

「それじゃ行きましょ~」ビーチボールを頭に乗せて走っていく

ジョフィア:

「お~!」

クロノス:

「元気だなぁ...」

レイ:

「そうですね…あの…今日タラッサさま達にお会いしました」

クロノス:

「ん、姉貴に会ったのか?」

ノワール:

「あと、エルピスとソフィアにもですね」

クロノス:

「あいつらにもか。皆元気してたか?」

レイ:

「元気…といえばまぁ……」

ノワール:

「だいぶ複雑なことになってるみたいなんですが……」

クロノス:

「まぁ元から複雑だしな」

レイ:

「クロノスさまは家には帰らないのですか?」

クロノス:

「そろそろ帰るよ。でもあの二人がを満足させるまではって所だな」

クロノス:

「せっかくこの世界の綺麗な所に来てもらえてるんだ。俺もこの世界の者ならもてなしてやらないと、ってな」

レイ:

「ジョフィアさんたちですか…クロノスさまはお優しいんですね」

クロノス:

「んー...そうか?そうかもな」

レイ:

「ストライキのことはご存じですか?…タラッサさまはあまり時間がないとおっしゃっていました」

クロノス:

「あぁ、知ってるよ。俺が帰らないか聞いたって事はー...いい加減ソフィアとエルピスを姉貴が連れて帰ったって事か」

ノワール:

「そうです、ストライキに伴ってソフィアたちが危険かもしれないから、って」

レイ:

「二人とも、辛そうでした…」

クロノス:

「そうだろうな」

クロノス:

「まぁ俺が思うに、一番辛いのは姉貴だと思うんだけどな」

レイ:

「アステルお兄さまとソフィアさんたちとの関係で板挟みになっているようでしたね…」

ノワール:

「家族全員のことを考えていて、ソフィアたちを回収することも全部納得してる様子でもなかったですね……」

クロノス:

「ソフィアとエルピスの二人はまだマシなんだよ」

クロノス:

「子供だけど、まだちゃんと”子供をやれてる”からな」

クロノス:

「吐き出せる相手に嫌な事吐き出して、逃げたくなったら逃げるだけの最低限の力あって、でも好きな事は楽しめるし笑う事も出来る」

クロノス:

「でも姉貴は一家の長を支える者として、自分が辛くても下の二人の面倒見たりしなくちゃいけないし、弱音も中々吐き出す相手がいないからな」

レイ:

「まるでお母さまのようですね」

ノワール:

「そういえば、家事も大体タラッサさんがやってるって」

クロノス:

「母親か。はは、そうかもな」

クロノス:

「あぁ。大体は姉貴がやってるな」

ノワール:

「クロノスさんは、タラッサさんに迷惑かけないために家を出たってタラッサさんが仰ってましたけど」

ノワール:

「でも、なら他の世界から急にやってきた私達なんかより、クロノスさんとか、家族が傍にいた方がタラッサさんの気は楽になるんじゃないですか?」

クロノス:

「俺も初めはそう思ってた」

クロノス:

「けど俺は姉貴の弟なんだよ」

クロノス:

「だから、姉貴からしたら俺も心配するべき対象になるし、ましてや愚痴を吐ける相手になる事も出来ない」

クロノス:

「ソフィアとエルピスの二人の面倒を俺が見てやって、姉貴の負担を減らそうとしてもさ。姉貴は優しすぎるから」

クロノス:

「自分のせいで俺に余計な負担をかけてるとか、思っちゃうわけ。俺は逆に鈍感に出来てるから気にしなんだけどな」

レイ:

「お互いが思いあっているのに、なんだかもどかしいですね…」

ノワール:

「それに、寂しいってタラッサさんも言ってたのに……」

クロノス:

「そーだな。中々上手くいかないもんだよ」

レイ:

「明日、第二世界の貴方がたのお家へうかがうつもりです」

クロノス:

「ん”!?」

クロノス:

「え、お前ら客だろ?さっきから話聞いててもしかしてとは思ったけど」

クロノス:

「マジで首突っ込んでるの?何で???」

ノワール:

「ストライキを手伝いたいんですけど」

レイ:

「行き先が同じということもあって…何か力になれればと」

クロノス:

「は、はぁ。お前ら面白いな」

クロノス:

「行先が同じにしても面倒事にわざわざ首を突っ込む奴も中々いねぇだろうに。いやまぁ気に入ったけどな」

レイ:

「ここまでお話をきいては放っておけませんですしね」

ノワール:

「話途中まで聞いて、じゃあ頑張ってねってのも首突っ込むのと同じくらい面倒というか、嫌な感じしません?」

クロノス:

「嫌な奴ではあるが、それが自己保身としては正しい在り方だな」

ノワール:

「興味を持たないこと、関わらないことで楽になれるのはその時だけですよ」

クロノス:

「へぇ?」

クロノス:

「それはなんだ、教訓か?」

ノワール:

「ただの個人的意見です」

レイ:

「ふふっ…ノワールさまも困ってる人を放っておけない優しい人なんです」

クロノス:

「そうか。いや、いいんだよ」

クロノス:

「俺には、お前はただ鬱々と嫌な事から逃げ続ける人間に見えてたってだけだ」

クロノス:

「でもどうやら違ったみたいだな」

クロノス:

「ふむ...明日には家に来る、か」

クロノス:

「じゃあ第二世界の事も話しておくか」

クロノス:

「俺らの家がある第二世界の名前は「スーパーエゴ」」

レイ:

「!…お願いします」

クロノス:

「ここ第一世界は陰湿な人間関係の対立なりで溢れてるが、それでも観光客へのサービスは整ってる」

クロノス:

「言っちまえば、表に見える部分は小奇麗に見える人間の性質を現した世界、って所だな」

クロノス:

「大して、スーパーエゴは喜怒哀楽に三大欲求、まぁ醜い所が溢れてる世界だよ」

クロノス:

「本当はそういうのは名前が違うんだけど...管理人の思いつきなんだろうな」

ノワール:

「繕うこともせず本能がむき出しで醜い……って感じでしょうか」

レイ:

「そういえばソフィアさんもよくない人が多いと言っていましたね」

クロノス:

「多分、人間はそもそも醜いもの。だから本能は剥きだされている。って規範のレッテル貼りだろう」

レイ:

(……この世界を創った管理人はどんな人なんだろう…)

クロノス:

「何を喰ってどんな事を経験したらこんな世界を思いつくのかは知らん」

ノワール:

「リラックスできるって前評判に反して、ずっと気分の悪いことばっかりな気がするんですけど……」

クロノス:

「いちいちこの世界のデコイの事を気にしなければいい所だよ」

クロノス:

「お前らみたいに優しくて首を突っ込んでくるような善人には居心地が悪いんだろうよ」

ノワール:

「デコイとアバターは、やっぱり違うのかもしれませんけど……今こうして話している人たちのことを気にしないってのは、やっぱ無理ですし」

ノワール:

「いや、まあストライキして話聞きだせばいいのか……」

レイ:

「そうですね。一度直接管理人さまとお話したいです」

クロノス:

「気になるなら、な」

クロノス:

「お前と...ネルだったか、あいつともう一人の元気なやつ」

レイ:

「ミチルさんですか?」

クロノス:

「そうそう」

クロノス:

「お前たち管理人が、俺らデコイを精工に作り込めば、思考と感情を持った人になる事も出来る」

クロノス:

「でも俺らはその世界から出る事、旅をする事も出来ないし、管理人に逆らう事も出来ない。何なら歯向かう事すら出来ないように作られるかもしれないし、急に全部消して御終いにされるかもしれない」

ノワール:

「タラッサさんも仰っていました。残酷だと」

クロノス:

「残酷だよ」

クロノス:

「もしもお前らだって、ここが誰かの手で作られた世界で、そいつに命も記憶も思考も全部握られてて、裏ではほくそ笑んだり利用されたりしてるって考えたらどうだ?ムカつくだろ?」

クロノス:

「だからなんだ。これはただの八つ当たりだけど」

クロノス:

「管理人なら、責任を持っておいて欲しいって事だな」

クロノス:

「作るにしても消すにしても、せめてその事実を受け止めて、呑み込んで、それで何か別の良い事に繋げてくれや」

ノワール:

「私の世界に生きる子たちみんな、健やかにいてほしいと思ってます」

ノワール:

「ありがとう。覚えておきます」

クロノス:

「ありがとう」

ノワール:

「デコイに被造物だと知らせて、限界を感じてほしくはなかった。けど、ソフィアたちとクロノスさんたちは……」

クロノス:

「俺はいいんだよ。ソフィアたちもな。ただ...ソフィアとエルピスには時間が足りないってだけだ」

クロノス:

「お前ら、協力してくれるんだろ?」

ノワール:

「はい」

レイ:

「ええ」

クロノス:

「なら...そうだな。兄貴の事を理解した上で、ソフィアとエルピスの事を成長させてやってくれ」

クロノス:

「別に俺ら家族が一緒にいるか、それとも離別するかは関係ない」

クロノス:

「重要なのは、ソフィアとエルピスが納得できるかどうかだ」

レイ:

「ソフィアさんたち次第ではありますが…みなさんの誤解が解けるように力になりたいと思います」

ノワール:

「うん。せめて、どういう結果になったとしても後悔はしてほしくないかな……」

クロノス:

「頼んだ。兄貴の事を理解出来てる俺と姉貴からの言葉は二人には意味がないからな」

クロノス:

「...とはいえ兄貴の事理解しろって言ってもほぼ無理ゲーだしな。これやるよ」

クロノス:

カードを一枚渡す

ノワール:

「これは?」

クロノス:通常C:心眼のカードです

クロノス:

戦闘中は使用不可

クロノス:

「一枚しか手に入らんかったからどうしようかと思ってたが、まぁ誰かが使ってくれ」

ノワール:

「あ、ありがとうございます」

レイ:

「よほど気難しいお兄さまなのですね…」

クロノス:

「伝えるべき言葉が1単語も残らずに代わりに余計な言葉だけが残るんだよ」

クロノス:

「俺だって最初は怖かったからな。まぁ言葉の意図をイエスノーで質問していって優しい兄貴って気が付けたけど」

レイ:

「本来ならこれはソフィアさまやエルピスさまが使った方が良い気もしますが…」

クロノス:

「一枚しか手に入らなかった事、手に入った時期的にもう二人が兄貴に対して恐怖を持っちまってた事」

クロノス:

「ここら辺で一枚だけじゃどうしようもないんだよ」

レイ:

「そうなのですね…では私たちで預かっておきます」

クロノス:

「複数手に入れて、毎日使って少しずつ兄貴の事を理解していかないと子供のあいつらの心が追い付かない」

クロノス:

「あぁ。有効に使ってくれ」

GM:三人は残ったご飯や飲み物をつまみつつ、外でバレーをしている四人を眺める

GM:~~バレー組~~

ジョフィア:

「いくわよー!せーい!」

ミチル:

「よしこーい!」

ジョフィア:

ジョフィアがネル&ミチルコンビにボールを飛ばす

ネル:

「ミチルさん!」ボールをネット上空付近に飛ばす

ミチル:

「どすこーいっ!」いきなりスパイク!

アイリス:

「っ!」スパイクを受け止め綺麗に上げる

ジョフィア:

「行くわよー!」ガードしたボールをネット際にトスをし

アイリス:

「シッ!」ミチルやイズミさんに迫る勢いのスパイクを放つ

ミチル:

「くっ!やりますね~!」

ネル:

「これは…結構どこを旅しても通用する実力なのでは…?」

アイリス:

「勝負するなら...」

アイリス:

「完全勝利......!!」

ミチル:

「それなら今度はこっちからいきますよ~!ハーイッ」

ジョフィア:

「なんの~!」

GM:今度はアイリスがトスをして、ジョフィアがスパイク(体力2相当)を撃つ

ミチル:

「ブローック!」

ネル:

「ミチルさんさすがです!」

ジョフィア:

「きゃあ!?やられたわ~!」

GM:ぽすん、とアイリス&ジョフィアチームの砂浜にボールが落ちる

アイリス:

「.........」悔しそう

ミチル:

「フッフ~ン!簡単にはやらせませんよ~」

ネル:

「そういえばお二人はここに来てから長いんですか?」ゲームの流れが止まったタイミングを見計らって

ジョフィア:

「そうねー...長い、のかも?」

ジョフィア:

「長さの基準が分からないけれど、色んな世界は旅したと思うわ!」

ミチル:

「二人旅!いいですね~」

ネル:

「ふむ…ではここで過ごしている最中に大きな白い翼をもった人に出会ったことはありますか?たまに見かけるらしいんですけど」

ジョフィア:

「白い翼を持った人?うーん...見た事ないわねぇ」

ジョフィア:

「アイリスはどう?」

アイリス:

「...」首を横に振る

ネル:

「なるほど…どうも僕たちの友達のことを知っているらしいので一度お会いしたかったのですが…」

ジョフィア:

「ごめんなさいね...」

ネル:

「いえいえお気になさらず。まだ時間もありますし自分たちで探してみますね」

ジョフィア:

「応援しているわっ」

ミチル:

「そういえばクロノスさんと随分仲が良さそうでしたけど、どんなふうに知り合ったんですか~?」

ジョフィア:

「えーっとね、大体一週間と少しくらい前かしら」

ジョフィア:

「ホテルのチェックインを済ませて...それでそう、あの時は運動場に行ってたの」

ジョフィア:

「そしたらたまたまクロノスさんを見かけて、なんだか強そうだったから2対1で挑んだのよ」

ジョフィア:

「そしたら大人気なくスパイクを打ち込まれ続けて負けたの!」

ジョフィア:

「容赦ないわよね。でも楽しかったわ」

アイリス:

「いつかボコす。」

ミチル:

「それはぜひともお手合わせ願いたいですね~」ネルに語りかける

ネル:

「うーん、僕は別に戦いたいわけでは…」

ジョフィア:

「自分より凄い人を乗り越えるのは楽しいものよ!」

ネル:

「ジョフィアさんは強くなって何かしたいことがあるんですか?やはりもっといろんなところを旅したいとか?」

ジョフィア:

「.........」考える

ジョフィア:

「言われてみると強くなっても特別したい事はないわね。でももっと色んな所に行きたいっていうのはあるかも!」

ネル:

「いろんな場所に行っていろんなものを見られるって楽しいですもんね。アイリスさんは?」

アイリス:

「わ、私...?」

アイリス:

「私は...ジョフィを守れればそれでいい、かな...」

ミチル:

「お二人は仲良しなんですね~」

ジョフィア:

「目が覚めた時に一緒にいた以来の仲になるしね!」

ネル:

「そうなんですか?」

ジョフィア:

「えぇ!確か星空の世界だったかしら?目が覚めたらね、夜空に輝く星々がとっても煌めいていてね。すごく綺麗だったのよ」

ミチル:

「あ!あそこはとってもいいですよね~散歩すると星の海を渡っている気分になります~」

ネル:

「そうなんですか?僕もいってみたいなあ」

ジョフィア:

「まぁ、ミチルさんも訪れた事があるのね!同じ景色を見た仲間がいてとても嬉しい!」

GM:四人は休憩を挟みつつバレーを続け、楽しいひと時を過ごせる


GM:三日目・朝

GM:相談等の後に、移動先・行動の宣言をお願いします

ノワール:

大樹@全員で

GM:了解ですー


GM:審判の大樹

GM:以前訪れた時と同様、巨大な樹木に巨大なガベルが備え付けられた変わった場所

GM:PCが大樹に近づくと、タラッサから渡されたカードが仄かに光り、ガベルが備えられた側面の真反対の部分に、扉状の光が対応して現れます

GM:光は直に消滅し、発光していた箇所は形どっていた形状にそって、空洞になっていました

GM:覗くと階段になっているようで、暗いですが降りていく事が可能なようですね

ノワール:

「えっすご……ここから第二世界?にいけるんだっけ」

レイ:

「そのようですね」

ミチル:

「ここまでして隠されているだなんて行くのがちょっと怖くなってきました~」

ネル:

「ターミナルのようなものかと思っていたんですが、階段でつながっているんですね…」

レイ:

「気を付けて進みましょう」

ノワール:

じゃあ一応ランプとかでもつけて進もうとするかなあ

GM:では、階段を下りていく

GM:カツン、カツン、と靴の音が暗い廊下を木魂していく

GM:ノワールが灯したランプの明かりが果てしない暗闇の底を明らかにするが、それもすぐに終わる事となる

GM:まだ先はあるというのに、突如として全員の視界が眩い光に包まれ─────

GM:気がつくと、巨大な樹木を戴く自然公園に立っていた。

GM:付近の情景は、審判の大樹とほぼ変わりない

GM:違うのは、巨大なガベルがない事

GM:そして、遠くには都会というイメージが真っ先に浮かぶような、ビル群の立ち並ぶ街が見える事だ

GM:
・公園
 巨大な樹木を戴く自然公園。
自然公園であるが、人の数は少なくPC達が集まっているだけでも利用者数的に珍しいと言えるほど。

ミチル:

「うひゃ~地下に降りてきたはずなのに随分広いところですね~」

ノワール:

目をしぱしぱさせつつあたりを見回してます

ノワール:

「地下に降りたというかなんか転送された感覚あるんだけど……」眩しい

レイ:

「ここがタラッサさまたちの住む第二世界…?」

イルマ:

「人がいない……」

ネル:

「さっきまでいた場所に似ているけど、ところどころ違いますね」ガベルがあった場所や遠くのビル群を見つつ

GM:空を見上げると、雲一つない青空が広がっています

GM:あまりにも綺麗な青色をしていて、それが逆に不気味に感じるでしょう

GM:さて、今回の移動に関してはイベントではないので、行動扱いにはなりません

GM:なので再び三日目の朝の行動を宣言してもらうのですが、今回は第二世界のパンフレットの地図を所持しているわけではないので、現在はこの場所から目につく場所にのみ移動可能となります

GM:
・ビル群
・大きな川

GM:この二つです、相談の後にどこに移動するかの宣言をお願いします

レイ:

ではネル、レイはビル群へ行きます

ノワール:

川組:ノワール、ミチル、イルマ

GM:了解

GM:では、ビル群から進めましょう

GM:二人が街へと降りていくと、段々とその様子が見えてきます

GM:道路には多くの車が通行し、クラクションの音と排気ガスが充満しては、信号の合図と共にエンジン音と鉄の車の行軍として流れていく光景

GM:通行人の殆どの目は濁り、肌の血色も悪い、死人の街のような景色ですね

GM:
・ビル群
 幾つも生え聳えるビル、その一画。
あまりにも数が多いが、それらビルへと入っていく人々の目は濁っており、肌色も悪い。
死人が通う墓標と言い換えても良いかもしれない。

GM:二人がビル群を散策していると、タラッサの姿が見えるでしょう

GM:大きな買い物袋を手に持って、何とか運んでいるようですね

レイ:

「ここはずいぶんと空気が……あ、あそこにいるのはタラッサさま?」

タラッサ:

「よ...い、しょ...」大変そう

ネル:

「本当だ。タラッサさーん」声をかけつつ近づく

タラッサ:

「あら?ネルにレイね!昨日ぶりじゃな...あっ!」

タラッサ:

二人に気がつくと嬉しそうに返事をしますが、その拍子に買い物袋からリンゴが零れ落ちてしまったようです

タラッサ:

二人の足元にコロコロと転がっていく

レイ:

「あっ…」慌てて拾う

ネル:

「重そうですね。いっしょに運びますよ?」

タラッサ:

「ありがとう~~~、え、しかも手伝ってくれるの?優しいのね...」うるうる

レイ:

「これからお家に戻られるところですか?」

タラッサ:

「えぇ。昨日、エルピスとソフィアを連れ戻したでしょう?」

タラッサ:

「それで...まだ話せる事は考えられてないのだけど...それでも、二人が好きなものを作ってあげれたらいいな、って思って」

タラッサ:

「材料とかお菓子買ったんだけど、買いすぎちゃったの」てへっ

レイ:

「そ、それでこんなにたくさん…」

ネル:

「なるほど…」

タラッサ:

「手伝ってくれるならこのまま家まで案内するわ」

レイ:

「じゃあこちらの袋は私が持ちますね」

ネル:

「そっちの袋は僕が」

タラッサ:

「ありがとうね~」

タラッサ:

タラッサは昨日と比べると、どこか嬉しそうな雰囲気がありますね

タラッサ:

形はどうあれ、きっと下の兄弟二人が家に戻ってきたのが嬉しいのでしょう

タラッサ:

「ソフィアとエルピスも、二人に会ったらきっと喜ぶわ」

タラッサ:

雑談しながらタラッサの案内するビルに入る

タラッサ:

受付にタラッサが二人の事を軽く説明すると、そのままエレベーターに入り上階に上がっていく

タラッサ:

そしてテナントの一部になる部屋、その扉を開けると...

タラッサ:

まるで、豪華な洋館のようなエントランスが二人を歓迎しました

タラッサ:

「ようこそ、グランベル家へ。歓迎するわ~」

GM:
・グランベル家
アステル、タラッサ、クロノス、エルピス、ソフィアらの家。
一見してビルのテナントの一つであるが、魔法によって空間の改変がなされており、
内部構造は別物、豪華な洋館の様相を呈している。

レイ:

「おじゃまします」

レイ:

(すごいお家…)

ネル:

「わぁー…今僕たちが滞在してるホテルも立派ですけど、ここもすごいですね…」

レイ:

「外から見た時よりだいぶ広いような…」

タラッサ:

「昔にアステルとクロノスが協力して、魔改造したのよ」

タラッサ:

「この家そのものはさっきのビルとは別の場所にあるわ、入口の空間だけ繋いでるだけ...」

タラッサ:

「...らしいわ。」よく分かっていない顔

レイ:

「そうなんですね」

タラッサ:

「そうみたい」

ネル:

「もしかして、第一世界と第二世界も同じような理屈でつながっているんですかね?」

タラッサ:

「どうなのかしら...ただ、少なくとも世界を繋ぐ通路はアステルや第一世界の管理者でもないし...」

タラッサ:

「表現の世界の管理人が作ったものだと思う。だから...あ!あれよあれ」

タラッサ:

「ホテルにある、外とを繋ぐテレポーターあるじゃない、あれと多分同じよ」

ネル:

「なるほど」

タラッサ:

「あぁ、ホテルと言えば...パンフレットではないけど、第二世界の地図を渡しておくわね」

レイ:

「ありがとうございます。何も手がかりがなくて…タラッサさまに偶然会えてよかったです」

タラッサ:

「あ、あはは...私もあの時に地図か何かでも渡しておけばよかったね...」

タラッサ:

地図を入手したので、次の場所が判明・行く事が可能になります

GM:
・路地裏
・ビル群
・住宅地
・道路
・公園(第一世界:審判の大樹と繋がる)
・境の川「ルビコン」

ネル:

「他のみんなが行った川はルビコンっていうんですね」地図を見つつ

タラッサ:

「あら、他の皆はルビコン川にいったのね」

レイ:

「ええ、二手に分かれていて…みなさんと合流しないと…」

タラッサ:

「あの川...というよりも、第二世界は巨大な川の中にあるような立地なんだけど」

タラッサ:

「ここに載ってる場所は、この土地と小島が1mくらいの幅で開いてる変な場所なのよ」

タラッサ:

「何故か渡る事が出来ないのだけどね。けど流されてどこかに行くってわけでもないから、危険がないって事だけ安心して欲しいわ」

ネル:

「渡れないしどこにも流れつかない川…なんだか不思議…」

レイ:

「あの3人…いえ、イルマさんは大丈夫として2人…無茶していなければいいですが…」

タラッサ:

「そうねぇ...っと、食材を冷蔵庫に入れないとね。厨房まで手伝ってもらえる?」

レイ:

「はい」

ネル:

「分かりました」地図をしまって袋を持ち直す

GM:二人はタラッサの頼みを聞いて、食材を冷蔵庫に押し込めば、お礼としてしばしのティータイムを振舞ってもらえるでしょう

GM:ビル群組の進行はこれで終了、次に川組の進行を行います


GM:
・境の川「ルビコン」
 第二世界を囲うように流れる川。一箇所のみ小島が存在する。
小島に対しては1メートル程の幅になっており、深さもPC達子供の足がつくである程度に浅い。

GM:遠くを見れば地平線の見えない大きな流れであるのに対して、唯一小島を挟む川

GM:その幅は1メートル程であり、目に見えて川の深さも浅く、流れも穏やか

GM:だが、水に触れる事は出来ない。まるで川にそって透明な壁があるように

GM:...そして、そんな場所では

GM:一人の青年が腰を下ろして、小島を見つめていました

アステル:

「...」

アステル:

童話に出てくる魔法使いのような風貌をしていますね

ミチル:

「お、第一村人発見ですよ!」

ノワール:

「あ、ほんとだ」

ノワール:

「地図とかないし、いろいろ聞いた方がいいのかなあ」(ビル組が手に入れてることしらないし

アステル:

エルピスとクロノスを見ている人は「なんかこの人あの二人に似てね...?」と思うでしょう

ミチル:

「こんにちは~ここで何していらっしゃるんですか~?」

アステル:

「言う必要はない」

イルマ:

「……」後ろで様子を見てる

アステル:

「旅人か...変わった人間だな」

ミチル:

「私達、今日始めてこの世界?に降りてきたんです~」

ノワール:

「それで、第二世界?このエリアのことわからなくて。ついお声がけを」

アステル:

ミチルとノワールの言葉を聞くと、懐から人数分の地図を取り出して投げられます

アステル:

「使え」

ミチル:

「おぉ、これ色んな場所のことが書いてありますよ!ありがとうございます~!」

ノワール:

「えっあ、ありがとうございます」

アステル:

地図の情報はレイとネルが渡されたものと同じです

イルマ:

「あの……すみません」アステルに話しかける

アステル:

「なんだ」

イルマ:

「人を探しているのですが……心当たりなどはないかと思って……」と言ってラウラスのことを話す

アステル:

イルマがラウラスに関することを話すと、数秒考えて

アステル:

「ツバサの傀儡だな、路地裏に放り捨てた」

イルマ:

「傀儡……? 捨てたんですか??」

イルマ:

「路地裏というのはどこでしょう……」

アステル:

「殺し返さないだけ有情だろう」捨てた事に対する返答

アステル:

「自分で考えろ」路地裏がどこなのかに対する返答

イルマ:

「地図のここかな……」

アステル:

地図にある場所っぽいですね(路地裏)

イルマ:

「……ありがとうございます。路地裏探してみます」

ミチル:

「いやいやいや捨てたって相当聞き捨てならないこと言ってましたよ~!?」

ノワール:

「え、えっと、殺し返さないだけとかもだいぶびっくりというか、ラウラスに命を狙われたんですか…?」

アステル:

「俺と第一の代理人以外の管理職はそいつに殺された」

イルマ:

「……なんとなくやりそう」

ノワール:

「はい?!」

ミチル:

「それはそれで聞き捨てなりませんよ~!」

ノワール:

「ツバサって人の傀儡……命令か何かを聞いて、この世界の偉い人を殺してる、ってこと、かな?うーーーん、やりそう、かな?理由がわかんないし……」

アステル:

「俺たちの邪魔をするために利用されているのだろう」

イルマ:

「あ、ラウラスちゃんの意思じゃないんだ」

アステル:

「それは知らん」

イルマ:

「操られてるのかどうなのかは別にどうでもいいかな……」

イルマ:

「見つかって一緒に帰れるならそれでいいや」

ミチル:

「と、とりあえず路地裏に探しに行かないと~!」

イルマ:

「うん、行く」

ノワール:

「まあ操られているかいないかはともかく、急いだほうがいいよね…!」

イルマ:

「あの、もう一つ聞いていいですか」アステルに

アステル:

「なんだ」

イルマ:

「さっき言っていたツバサというのはなんなのでしょう?あなた達と敵対とかしてるんでしょうか……」

アステル:

「表現の管理人だ」

イルマ:

「管理人さんでしたか……」

イルマ:

「うーん、取り戻すとなるとめんどくさい気がしてきた」

アステル:

「地に立てぬ白い大翼の少女がソレだ。遭遇したら逃げるのが吉だろう」

イルマ:

「流石にこの世界の管理人さんを相手にしたくはないね……」

ノワール:

「ひとまず今は会っても逃げるが吉ですか……それにしてもだいぶ物騒な管理人ですね」

アステル:

「狂ってるからな」

イルマ:

「……私は路地裏に行くね」一人でさっさと歩き出す

ミチル:

「私も一緒にいきますよ~!」駆け出していく

ノワール:

「あ、私も。ありがとうございました」礼をしてから去ります

ノワール:

(なんかやっぱ顔似てるよなって思いつつとりあえず路地裏優先

GM:では、三人は川を後にする


GM:三日目・昼

GM:本来は行動の宣言をお願いする所ですが、ルビコン川にて三人が路地裏に向かう流れだったので

GM:先に路地裏の進行を行います

GM:
・路地裏
 薄暗く、汚れ、異臭や血痕を確認出来る路地裏。
どこに続いているのかも分からない路地は見た者の不安を煽る。

GM:「イベント:爛れた聖樹」

GM:PC達が路地裏までたどり着くと、奥から銃声が鳴り響きます

GM:これに対して、PCは音の元まで進みますか?

ノワール:

自分は進みたいですかね 様子を伺う感じで

イルマ:

イルマは進みますね。普通に

ミチル:

着いてく~

GM:進む。

GM:薄暗い路地裏の中を歩いていくと、誰かの走る足音が聞こえてきます

GM:数からして二人分、その足音はPC達の元へと近づいてきて、その姿を見せるでしょう

ラウラス:

「はぁ...はぁ...クソ、しつこいな...!」

ラウラス:

「......え」三人を見て固まる

イルマ:

「あ……」

ミチル:

「あ~!」

ノワール:

「え、え?!」

ラウラス:

奥から出てきたラウラスは所々、泥や血で汚れていて、酷い顔色と右半身に火傷の痕が出来ている様子です

イルマ:

「ラウラスちゃん……大丈夫? どういう事態?」

ノワール:

「というか追われてた?大丈夫?」ラウラスが来た方向見る

ラウラス:

「だ、大丈夫...いや大丈夫じゃない...」嘘をつこうとしたがイルマが相手なのでやめた図

ミチル:

「まだ誰か来るみたいですよ~!」傘を構える

イルマ:

「とりあえず、逃げよっか」

GM:ノワールとミチルがもう一人の足音に注意すれば、奥から拳銃を手に持った男性が出てきます

イルマ:

GM!幻影で撹乱していいですか!

ラウラス:

「う、ん...あ、やばい追い付かれた!?」

GM:お、いいですよ!

イルマ:

では幻影でラウラスを作る。そして右の方に走らせる。自分たちは左に逃げたい

GM:オッケー、路地裏の角も使えば、男性は幻影のラウラスを追ってどこかへ行ってしまうでしょう

イルマ:

「こっち」左にみんなを誘導する

ラウラス:

「ありがと...」

ノワール:

最後尾でついていきます

ミチル:

逃げ先を警戒中

ラウラス:

追っ手はいないようで、落ち着く場所まで行きつく事が出来ます

ラウラス:

追っ手を撒いて足を止めれば、ラウラスはいつにも増して息をあげてるようで

ラウラス:

急に胸を抑えて苦しみだします

ラウラス:

「はぁ...っ...は、はっ...はっ、はっ...はっ」

イルマ:

「え?大丈夫??」

ノワール:

「過呼吸……とか?どうしよう、診れるようなものとかないし」

ミチル:

「こんな場所じゃ頼りにできる人もいないですよ~!」

ラウラス:

一番理知が高い人、医療行為判定、難易度8をどうぞ

イルマ:

あ、イルマかこれ

イルマ:

2d6+4 イルマの【理知】判定!

<BCDice:イルマ>:DiceBot : (2D6+4) → 6[5,1]+4 → 10

ラウラス:

ほんとだ(

ラウラス:

では成功

ラウラス:

ラウラスのこの症状は過呼吸で、疲労と強い精神的なストレスで起きたのでは?と推察でき、適切な処置を行う事が出来ます

イルマ:

「ラウラスちゃん、大丈夫だよ。落ち着いて」背中さすったりする

ラウラス:

「は...はー...す、ぅ...」落ち着いていく

ラウラス:

「ふぅ...か、つ...はぁ......」

イルマ:

「大丈夫??」

イルマ:

「大分つかれてるみたいだね……」

ラウラス:

「だいぶ、限界...」

ミチル:

「ひとまず生きていたようで何よりです~」

ノワール:

「それは、ほんとに……。危なかったぽいしね」

ラウラス:

「仮設のアジトある、から...一旦そこに行こう...」

イルマ:

「うん、わかった」

ノワール:

「歩ける?担いだりした方がいい?」

ラウラス:

「担ぐのお願い...あとこれメモ...」

ラウラス:

恐らくアジトの場所が書かれたメモを渡す

ラウラス:

「安心したら気がゆるん...」

ラウラス:

と、言い終わる前に気絶してしまう

ミチル:

「おっと危ない」倒れる前に担ぎ上げる

ノワール:

じゃあミチルにラウラスは任せてメモ見ながら路地裏歩きますか

ノワール:

「怪我も疲労もすごそうだね……早くちゃんとしたとこで休まないと」

ラウラス:

では一旦、ラウラスのアジトに三人は向かう

ラウラス:

メモに書かれていたアジトは路地裏に幾つもある建物の裏口から入るようで、元々は廃墟だったのか、かなり汚れて散らかっている内装です

ラウラス:

壁にはバツのつけられた顔写真が11枚、バツのつけられていない顔写真が2枚貼られている

ラウラス:

バツのつけられていない顔写真はそれぞれ

アステル:

先ほどの青年と

メアリー:

まだ見た事のない、痛々しい服装をした少女

GM:以上二名のもののようで、写真には書きなぐったような字で「無理!!!」と書かれています

GM:他には捨てられた食べ物の袋や、使われた痕跡のある薄汚れたベッドがあります

GM:ひとまずはここに寝かせるしかないでしょう

ミチル:

「アジトに到着しましたよ~」ラウラスをベッドに寝かせる

イルマ:

「……起こさないほうがいいのかな」

イルマ:

「……うーん、起こさないほうがいいか」

ノワール:

「色々事情を聞きたくはあるけど、体力も削れてそうだし……」

ミチル:

「やっと落ち着けたところでしょうしね~」

ノワール:

「先にレイとかに治療してもらった方がいいかも」

GM:起こそうとしても起きなさそうですね、ベッドに降ろす時も目が覚める様子が一切ありませんでした

GM:疲労の問題もありますが、外傷も負っているように見えるのでレイに治療してもらうのが一番手っ取り早いでしょう

イルマ:

「……私はここにいるから、誰かレイさん呼んできて」

ノワール:

「あ、じゃあ私行ってくる」(路地裏慣れてるしのノリ

ミチル:

「まださっきの不審者がうろついてるかもしれないですし私も行きます~」

ミチル:

「お留守番は任せましたよ~!」アジトから出ていく

イルマ:

「うん、よろしくね」

GM:では、イルマにラウラスを残してノワールとミチルはレイたちとの合流に行く


GM:三日目・昼、ネルとレイ組の行動です

GM:相談の後に、行動の宣言をお願いしまーす

ネル:

二人で公園に戻ります

GM:了解です

GM:ネルとレイの二人は、集合地点としていた公園に戻る

GM:他の三人はまだ来ていないようですね

レイ:

「結構長居してしまいましたが…3人はまだ戻ってきていないみたいですね」

ネル:

「なにかあったのかなあ…」

GM:ではここでイベントを一つまみ

GM:「イベント:葦を啣む雁4(進)」

GM:二人が三人を待っていると、フクミがしょんぼりした様子で歩いて来ます

フクミ:

「はぁ...あれ?お姉ちゃんたち?」

レイ:

「あら?フクミさん?」

ネル:

「え、フクミさん?どうしてここに?」

フクミ:

「私の家、こっちなの」

フクミ:

「お姉ちゃん達こそ、どうしてこっちにいるの?」

フクミ:

「上と違って気持ちのいい所じゃないよ?」

レイ:

「ええと…仲間を探していて…」

ネル:

「ここで別れたみんなと待ち合わせをしているんです」

フクミ:

「そうなの?なんだか大変そう...」

レイ:

「ええ、まぁ…フクミさんもあまり元気がないようですが、何かありましたか?」

フクミ:

「お母さんとお父さんにまた怒られちゃったの」

フクミ:

「今回は私がカリ君とアシ君をぼこぼこにしたから、私が悪いんだけどね」あはは、と笑って

レイ:

「ぼ…ぼこぼこに…。二人にやり返せたのですね」

フクミ:

「うん。私、あの二人より強かったみたいっ」胸を張る

ネル:

「それならもう直接やり返してきたりはしなさそうですね」

フクミ:

「そうだと思う、もしまたやってきたら今度は[規制済み]を蹴ってやるもんっ!」

レイ:

「フ、フクミさんそれは…」あわあわ

ネル:

「く、くれぐれもやりすぎないように気を付けてくださいね…?」

フクミ:

「うん!」

フクミ:

「でも、お父さんとお母さんとはどうすればいいのかな...」

ネル:

「お二人は今までのことは知らないんでしたっけ?」

フクミ:

「一回...二回かな?だけ話した事あるんだけど、話を聞いて貰えないの」

フクミ:

「いっつもね、優等生のお姉ちゃんの事だけ見てるんだ」

フクミ:

「ずるいよね」

レイ:

「それはひどいですね…」

レイ:

「正当防衛のはずなのにきいてもくれないなんて」

フクミ:

「痛い事したら、お父さんとお母さんも私の言う事聞いてくれるかな?」

ネル:

「それはどうでしょう…僕はあまりおすすめしませんが」

フクミ:

「そっかぁ...」

レイ:

「他のことで見返す…のは難しいでしょうか」

フクミ:

「他の事...」

フクミ:

「テストで100点取るとか?」

レイ:

「そうですね。いい成績をとればご両親も認めてくれるかもしれません」

フクミ:

「わかった、頑張ってみる!」

レイ:

「ええ!応援しています」

フクミ:

「お話聞いてくれてありがとう!私これから図書館いってお勉強してくる!」

フクミ:

フクミは二人に笑顔で手を振って走り去っていきます

ネル:

「お気をつけてー!」手を振って見送る

フクミ:

公園での出来事は、こんな所です

GM:二人はお昼ご飯を近辺で作るなり購入するなりして、三人との集合を待つでしょう


GM:三日目・夜

GM:公園に集合するだけなので、行動消費無しで全員集まって大丈夫です

GM:アジトに残ったイルマ以外の四人は公園で再開します

レイ:

「みなさん遅いですね…」

ネル:

「うん、やっぱり何かあったのかも…」

ミチル:

「お~い~!」

ノワール:

「あ、よかったいて!」小走りで到着します

ネル:

「!よかった二人とも!あれ、イルマさんは?」

レイ:

「あら、イルマさんの姿が見えませんね」

ノワール:

「えっと、それがちょっと色々あって、路地裏でラウラスの看病してて」

レイ:

「ラウラスさんが?!」

ネル:

「看病ってどこか悪いんですか!?」

ミチル:

「それはもうボロボロの状態でして…今は隠れ家でイルマちゃんが診ててくれています~」

レイ:

「すぐに向かいましょう!」

ノワール:

来た道戻ってアジトに行く感じで~

GM:了解ー

GM:それでは路地裏・アジト

GM:散らかったアジトの中では、引き続き寝た切りのラウラスとそれに付き添うイルマがいますね

イルマ:

「……あ、帰ってきた?」

レイ:

「イルマさん。ラウラスさんは…」

レイ:

「…ひどい怪我ですね。まずは治療を」

レイ:

回復魔法使います~

GM:OK

GM:回復魔法を使うと、ラウラスの顔色は回復していき、ゆっくりと目を覚まします

ラウラス:

「んん...」

イルマ:

「ラウラスちゃん、大丈夫?」

ラウラス:

「まだ頭ぼんやりするけど...大丈夫...」

ラウラス:

「皆...ありがとう」

レイ:

「気が付いてよかったです…。一体何が…」

イルマ:

「おきたばっかのところで申し訳ないけど、できれば事情を話してくれると嬉しいかな……」

ラウラス:

「事情ね、えーっと...ちょっと頭を整理する」

ラウラス:

「...うん、よし。ちょっとだけ落ち着いた」

ラウラス:

「最初から話すね」

ラウラス:

「まず、私は情報屋としての普通の仕事で、穴場のリゾートって噂の表現の世界を調べに訪れたんだけど」

ラウラス:

「第一世界で観光してたら、突然目の前に翼を生やした女の子が現れて」

ラウラス:

「足元に穴が空いたと思ったら、知らない舞台...劇場?にいたんだよ」

ラウラス:

「そこではさっきの翼の生えた女の子に脅されたんだよね」

ラウラス:

「「あなたの大切な人を引きずり込まれたくなければこれ、やって。」とか言って...そこの壁に貼ってある顔写真と拳銃渡されて」

ラウラス:

「よく見たら王冠状の帽子つけてるから管理人だし、言われるままに人殺す前に第一世界のホテルから逃げようとしたけど何故か私だけ出ていくの不可能になってるしで」

ラウラス:

「まぁ...それで、そこのバツがつけてある限りは仕事をしたんだけど...」

ラウラス:

「まだバツがついてない二人に関しては無理だった。シンプルに暗殺とかそういう話じゃなかったよね...」

ラウラス:

「これ無理だなー、って思って仕事放棄してたら」

ラウラス:

「顔写真とも関係ないそこら辺の人から狙われるようになって」

ラウラス:

「今に至る、って感じかな」

ノワール:

「だいたいわかったし、洗脳とかじゃないぽいのはよかったけど……なんで管理人にそんなことさせられてるんだろ」

ラウラス:

「分かんない、けど指定されたターゲットはなんか管理職っぽい?感じだった」

ラウラス:

「あとデコイだった。人殺しじゃなくてデコイ殺しでまだ良かったよ...」

レイ:

「あの手紙とチケットはラウラスさんが用意したものですか?」

ラウラス:

「うん。でもイルマも来たのは予想外だったな、意図的に除外しておいたのに」

レイ:

「文章がおかしかったので、ただならぬ事態に巻き込まれているのだろうと…間に合ってよかったです」

イルマ:

「え?呼ばれてきたよ?」

ノワール:

「そういえば、4人で行ってって書いてたのにチケットが5枚だったり、なんか変なことなかった?」

ラウラス:

「...なら私が手紙を委託した人がデコイだったのかな」

ラウラス:

「はぁ...イルマを巻き込みたくなかったのにこうなるし...何なんだこの世界の管理人は...」

ノワール:

「デコイの一部にも狂ってるとか性格が悪いとか散々な言われ方してるみたいだけど」

ラウラス:

「うーん、なんだろうね...命令だけのちょっとした会話だけだったけど」

ラウラス:

「なんというかこう...無邪気?というか捻じ曲がってる純粋さみたいな感じはしたな」

ネル:

「そういえば…その管理人は翼の生えた女の子でしたよね?ひょっとして白い大きな翼ですか?」

ラウラス:

「うん、白い大きな翼だった」

ネル:

「今僕たちが宿泊しているホテルの支配人が同じ特徴を持っているらしいです。宿泊人数の変更を行ったのも支配人だとか」

ラウラス:

「そうなんだ...」

ミチル:

「それに用意してもらったチケットも勝手にVIPルームに変わってたり、いつの間にか宿泊日数が増やされたりしてたんですよ~」

ラウラス:

「私は一般のチケットにした...というかVIP室の料金なんて払えないし、管理人の仕業っぽいね」

ノワール:

「ラウラスを脅迫したり、私たちの待遇を変えたり、なにがしたいのか全然わかんないな」

レイ:

「…?この男性、誰かに似ているような…」壁の写真を見ながら

ノワール:

「あ、この人さっき川で会ったんだけど、ラウラスに狙われたから返り討ちにしたって」

ミチル:

「あ!思い出しました~!」

ミチル:

「ラウラスさんの居場所…というより捨てた場所を教えてもらった変な人です~!」

ラウラス:

「アステル・グランベルだね...」

ミチル:

「アステル?それってまさか…」

ノワール:

「顔似てたけどやっぱりなんだ……」

ラウラス:

「第二世界のボスデコイ兼、一部の管理を代行してる奴」

ネル:

「この人がアステルさん…」

ラウラス:

「千里眼で見たけど、魔力をぶん回した攻撃で酷い攻撃力してた」

ラウラス:

「多分だけど...管理人の力の...少なくとも半分くらいはあるんじゃないかな」

イルマ:

「……ラウラスちゃんはこれからどうするつもりなの?」

ラウラス:

「分かんなーい」

ラウラス:

「でも皆が協力してくれるなら管理人ぶっ飛ばして帰りたいな」

ラウラス:

「多分まだ外に出るアクセス権ブロックされたままだろうし。」

ノワール:

「他二人を暗殺したら返してくれるって保証もないしね」

イルマ:

「管理人さんをどうにかしないとやっぱ外に出られないか……」

レイ:

「…管理人は反体制派を鎮圧するためにラウラスさんを利用したのでしょうか」

ラウラス:

「そもそも他11人の暗殺ってさ、私が一回で出せる最大火力で仕留めれる程度のデコイだったからさ...」

ミチル:

「管理人なのになんでわざわざそんな回りくどいことをするんですかね~?」

ノワール:

「ぽいけど、わざわざラウラス挟む必要あったのかなあ……」

ネル:

「アステルさんで管理人の半分くらいの実力なら自分でやったほうが早そうですよね」

ラウラス:

「どうだろ、私達だって偽装の自分喰いを倒せたし」

イルマ:

「観劇してるんじゃないかな……」

ラウラス:

「半分でも二人以上で群れて挑まれるのは分からないから...っていうのもあるかも」

ラウラス:

「観劇も可能性もあるなぁ...あるいはそれら全部とか...?」

ノワール:

「あ~~……支配人が管理人なら、その可能性ありそう」

ミチル:

「そういえばホテルの宿泊日数が増えたのも私達の行動を観てたからじゃないかってホテルマンの人が言ってましたね~」

ミチル:

「ということは今もずっと観られてたり~!?」周りをキョロキョロしてる

レイ:

「どちらにせよ管理人との対立は避けられそうにありませんね…」

ノワール:

「姿を現さないまま勝手に鑑賞されるのなんか嫌だなあ」

イルマ:

「ラウラスちゃん、舞台の上に立っちゃった心当たりとかあるの?」

ラウラス:

「ん~、ない」

ラウラス:

「まぁ我ながら面白い過去はしてると思うけど...」

イルマ:

「誰でも良かったのかなあ……」

ラウラス:

「かも、あるいは...自分喰いを倒した噂を聞いて、それで興味持ったとか?」

イルマ:

「噂になってるのか……やだな……」

イルマ:

「……とにかく、管理人をどうにかする方向で動くってことでいいのかな」

ラウラス:

「それでお願い」

イルマ:

「じゃあアステルさん巻き込んじゃおうよ」

ノワール:

「そういえばアステルさんたちでストライキするって話あったよね」

ラウラス:

「へ、アステル?私殺しにいって見逃された仲なんだけど...激おこぷんぷん丸では」

ラウラス:

「ストライキ??」

ノワール:

「というかその話する予定でもあったんだった」

ミチル:

「今度はこっちの事情をお話しないとですね~」

ネル:

「もともとアステルさん達も管理人に対して不満があったみたいで…」グランベル家の事情を話す

ラウラス:

情報共有される

ラウラス:

「...なるほど、そんな事情が」

ノワール:

「ラウラスがアステルさん殺しかけてたのは予想外だったけど、目的は同じだし」

イルマ:

「あ、そういえば。バツがついてない写真の人はだれなのかな」

イルマ:

「アステルさんじゃないほう」

ミチル:

「この人は全然見覚えないですね~」

ラウラス:

「そっちはメアリー」

ラウラス:

「メアリー・スー。第一世界の代理管理者、ボスデコイっぽい」

ラウラス:

「でも第二世界にいた。さっきの情報の限りだと、ストライキのためにこっちに来てるのかも?」

ネル:

「それで第一世界を探しているときは会わなかったんですね」

ラウラス:

「かも」

ラウラス:

「性格は...えぇと、そうだな」

ラウラス:

「ノワールの厨二成分を5倍にしたすごい痛々しい感じかな...」

ノワール:

「えっなに?!」

ラウラス:

「ごめん、五倍じゃないかも。十倍か...二十...?」

ノワール:

「え、あぁ、そう……」微妙な面持ち

ラウラス:

「まぁ、シンプルに強くはあったよ。体力と技巧で速攻で叩いて速攻で終わらせてアイアムチャンピオンって感じ」

ノワール:

「あ、てかメアリーさんにも返り討ちにされてたんだっけ。それで第二世界に落とされた感じ?」

レイ:

「味方になってくれたら心強い…ですね…?」

ラウラス:

「いや、第二世界自体は元々行き来できる状態だったね」

ミチル:

「そうなんですか?私達が来たときは入口が隠されてましたけど~」

ラウラス:

「あの劇場が推定第三世界とするなら、そもそもターゲットの始末には第三世界以外にいけないとそもそも出来ないし」

ラウラス:

「私はカジノの方から出入りしてたんだよね、あそこのスタッフルームの方にもあるんだよ」

ネル:

「さっきの公園でフクミさんに会いましたし、知らないだけで行き来はしやすいのかもしれませんね」

ラウラス:

「そうだと思う」

ネル:

「ん?劇場が第三世界かもしれないんですか?」

ラウラス:

「うん」

ラウラス:

「第一世界も第二世界も一通りみたけど、劇場がある場所がどこにもないんだよね」

ノワール:

「ミチルが散歩で行ったかもしれないとこだっけ?あと、管理人がいたっぽいとこでもあるかな」

ラウラス:

「は、散歩???」

ラウラス:

「ミチルって...なんだか...すごいんだね...」

ラウラス:

「そういや黒髪の子が来たとか何とか言ってたような...言ってなかったような...」

ネル:

「つまり、もしかしたら第三世界に続く道は既に開いてるかもしれない…?」

ミチル:

「第二世界も入口たくさんあるぐらいですし、案外探せば行けちゃうのかもしれませんね~」

ミチル:

「でも昔どうやって行ったか覚えてないんですよね~う~ん…」

ノワール:

「タラッサさんたちが今なら扉が開けるとか言ってたし、やっぱりグランベル家に行って一緒に行った方がよくない?」

レイ:

「そういえば今朝、私たちはタラッサさまに会ったんでした」

ラウラス:

「ならもうグランベル家に行った方が良いのでは?」

ミチル:

「でもいきなりラウラスちゃん連れていって大丈夫なんですかね~?」

ノワール:

「元から家に行くって話はしてたし、二人が場所知ってるなら話は早いけど……」

ノワール:

「アステルさんからしたら管理人の傀儡で返り討ちにした暗殺者なんだよね……」

イルマ:

「事情を話してごめんなさいしてみたらいいんじゃないかな……」

イルマ:

「それでもまた捨てられたらそれはもう諦めるしかないよ……」

レイ:

「タラッサさま達ならわかってもらえる気がします」

ラウラス:

「誠心誠意謝ります...」

ネル:

「アステルさんとは中々会話をするのが難しいと聞いていましたが大丈夫そうですか?」直接会った三人に向かって

イルマ:

「ぶっきらぼうだけど話は通じるよ」

ノワール:

「うん、簡潔すぎるけど悪意まるだしとか、そういうのとは全然違ったかな」

ミチル:

「根はいい人なんじゃないですかね~」

ネル:

「ふむ、やっぱり直接話してみないと分からないものですね…」

ネル:

「ではこのままグランベル家にお邪魔してみますか?それとも明日まで待つべきでしょうか?」時間を気にしながら

ノワール:

「いつストライキするかわからないし、とりあえず今行ってみる?忙しそうなら明日改めて行けばいいし」

ラウラス:

「オッケー、土下座の準備運動はしておくね」

ラウラス:

「あ、そうだ。行く前に」

ラウラス:

「私今かなり弱ってるから、まともに戦闘の支援出来ないと思う」

ラウラス:

「だからいつもみたいな期待はしないどいてね」

ラウラス:

「これだけ前に買ってたから...そうだな、イルマにあげる」

ラウラス:

イルマは詠唱破棄のカードを渡されます

イルマ:

「ありがとう」

イルマ:

「ラウラスちゃんの代わりに頑張るね」

ラウラス:

「ファイト...!」

GM:さて、それでは

GM:今回のRPは時間消費ではないので、改めて

GM:三日目・夜の行動の宣言をお願いします

ノワール:

グランベル家@全員~

GM:了解ですー


GM:ビル群、グランベル家

GM:既にパスは通っているのか、PC達は全員タラッサの付き添いもなしで通る事が出来ます

ミチル:

「お邪魔します~」

イルマ:

「お邪魔します……」

ノワール:

そわそわしつつお辞儀して入室

ラウラス:

「おじゃましまーす...」消え入るような声

GM:玄関に入ると、少ししてタラッサが出迎えます

タラッサ:

「あ!皆いらっしゃい!」

レイ:

「こんばんは」

ネル:

「みんなと合流できたので改めてお邪魔します」

タラッサ:

「それは良かったわ...あれ、そっちの白髪の子は?」

ラウラス:

「ギクッ!」

ノワール:

「私たちの探してた友達なんですけど……」言い淀み

ラウラス:

「ど、ドーモ、タラッサ=サン...ラウラスです...ノワールたちのお友達です...」

タラッサ:

「探していた友達の子だったのね、見つかって良かったわ..ってすごい汚れてるし」

タラッサ:

「シャワー使いなさい、あと皆、まだご飯食べてないなら食べていかない?今日はシチューとハンブルグステーキなのよ」

ミチル:

「いいんですか~?やった~!」

レイ:

「えっそこまでしていただくのは…」

ノワール:

「私達すごい大所帯ですし……いいんですか?」

タラッサ:

「いいわよ!作り過ぎたから!」

イルマ:

「ありがとうございます」ぺこり

レイ:

「ではお言葉に甘えて…」

ラウラス:

「アッス...」消え入る声

ノワール:

「あ、ありがとうございます」

ネル:

「その前にラウラスさんについて少し話をしてもいいですか?このままいきなりアステルさんと顔を合わせるのは少々まずくて…」

タラッサ:

「うん?何かしら」

ネル:

「実はラウラスさんとアステルさんはここの管理人の差し金で敵対関係になっていまして…」ラウラス側の事情を話す

タラッサ:

「...な、なるほどそんな事があったのね」

ラウラス:

「スミマセンデシタ...」

ネル:

「ということで夕食で顔を合わせていきなり戦闘が起きないようにとりなしてくれないかなと」

タラッサ:

「なるほどね、分かったわ任せて!」

ネル:

「よろしくお願いします」

GM:では、PC逹は地獄の晩餐会に参加する事になります

GM:通された場所には大きなテーブルと下品とまではいかない、煌びやかな装飾のなされた豪華な家具が立ち並ぶ

GM:テーブルの上にはシチューとハンバーグ、パンが並んでおり、非常に食欲を誘う香りを立ち昇らせている

GM:席にはアステル、ソフィア、エルピスが既についていて、特にソフィアとエルピスはすごい気まずそうな顔で食べています

GM:が、タラッサがPC逹を連れて戻ってくると顔を明るくしますね

ソフィア:

「お帰りなさ...あ!皆!」

ミチル:

「お邪魔してます~」

ノワール:

「昨日ぶりかな?お邪魔してます」

エルピス:

「ソフィアの友達だ、良かったなソフィア」

アステル:

「...黙って食せ」騒ぐソフィアとエルピスに

アステル:

「...」チラ、とラウラスを一瞥するがすぐに視線を戻して黙々と食事を続ける

タラッサ:

「そう硬いこと言わないの。アステルも二人とご飯食べれて嬉しいんでしょ」

タラッサ:

「あ、皆好きな席に座ってね、今ご飯持ってくるわ」

ネル:

「ありがとうございます」

ラウラス:

「ありがとうございます...」アステルから一番遠い席に座る

ノワール:

会釈して座る 位置関係わからないけどとりあえずアステルの2つ隣とかで

イルマ:

「……」空いてるところに座る

タラッサ:

すぐにでもタラッサが食事を持ってきてくれます

タラッサ:

「はーいお待たせ!自信作なのよ~!」

ラウラス:

「ありがとうございます...」

ミチル:

「わぁ~とっても美味しそうです~!」

ノワール:

「ありがとうございます」緊張

レイ:

「すごい…いい香りですね」

ネル:

「急にお邪魔してしまったのに食事を用意してくださってありがとうございます」

タラッサ:

食べれば、一流レストラン並では!?と思うくらいには美味しいです。ただコース料理というよりもご飯が進む系の味付けになっているので、米の民の場合はパンより白米をかき込みたい...!と思うかも

ラウラス:

「う、うまい...」

ノワール:

パンをちぎって食べつつ頷いている

ミチル:

「こんなに美味しいもの初めて食べましたよ~!」

イルマ:

「お料理上手いですね……」

タラッサ:

「デミグラスソースも自作なのよ~!小麦粉の調理の時に一回失敗しちゃったけどね!」

タラッサ:

「えっへん。それほどでもないわ!」

レイ:

「自作…?!流石タラッサさまです」

ソフィア:

「タラッサお姉ちゃんは、すごいんだよ!他にもね、本格的なカレーも作れるんだ!甘口の!」

タラッサ:

「ソフィアは辛いのダメだもんね~」

ソフィア:

「だ、ダメじゃない...食べれるよ?...ちょっとだけ...」

ネル:

「必要がないのなら辛い物を無理に食べなくてもいいと思いますよ?」

ミチル:

「私もカレーは甘口がいいです~」

ソフィア:

「でも辛いもの食べれるのってかっこいい...じゃん?」

レイ:

「ふふ、大人って感じがしますよね」

ソフィア:

「そう、大人って感じ...!」

アステル:

「.........」眉間に皺がよってる

ノワール:

「私も辛口カレーとか、コーヒーとか食べられるように頑張ってたことあるなあ……」眉間に皺よってるアステルを気にしながら

ネル:

「僕はしばらく挑戦しなくてもいいかなあ…」

タラッサ:

「ふふ、皆色んな好みがあるのね」

ラウラス:

「(極端に辛くなければ何でも食えるな...)」

GM:全員がそこそこに食事を進めると、アステルは食べ終えたようで早々に席から立ち、部屋を後にします

アステル:

「...」去っていく

タラッサ:

「お粗末様でした~」

ラウラス:

「スーッ...生きた心地しなかった~~~~...!」

ノワール:

「お、お疲れ……」

レイ:

「とくに何も言われませんでしたね…」

ノワール:

「がちんこバトルが始まったらどうしようと思ってた」

ノワール:

「まあ、ラウラスのことがなくてもちょっと緊張する雰囲気だったけど……」

ミチル:

「アステルさんはいつもあんな感じなんですか~?」

タラッサ:

「うーん、いつもはもっと静かね」

タラッサ:

「ソフィアとエルピスが帰ってきたから今日は嬉しかったみたいよ」

タラッサ:

「また余計な事は言ってたけどね」

ノワール:

「ちょっと不機嫌なように見えたんですけど……嬉しそうだったんですか…?」

タラッサ:

「えぇ。食事が遅くて、その分ソフィアとエルピスの事を見てたし」

タラッサ:

「静かに食べろっていうのは余計な言葉だけど...食事のマナーとしては正しいからね」

タラッサ:

「二人が出ていったままの時は、ずっと無口ですぐに食べ終わってたわよ」

ノワール:

「そうなんですか……なんだか監視みたいに見えちゃってたんですけど」

エルピス:

「兄貴は俺たちが出ていく前もあんな感じだったぞ、兄貴が嬉しいなんて思ってるわけないだろ」

タラッサ:

「まぁ...うん、悪い風にしか見えないのは当然ね...」

ソフィア:

「でもすぐに出ていって良かった、タラッサお姉ちゃんの食事をちゃんと味わえる...」

タラッサ:

「そうね...」

GM:しばらくすれば全員食べ終わるでしょう

GM:残った食器はタラッサが回収していき、それをソフィアとエルピスが手伝っています

GM:タラッサは片付けながら

タラッサ:

「そうそう、アステルと話すことあるなら二階にあがって一番奥の部屋にいるわよ」

タラッサ:

「ストライキの参加については話はしてあるけど、ラウラスちゃんとか、改めて参加することの表明とか、一応話し合いをしておいて欲しいわ」

ノワール:

「そうします。色々ありがとうございます」

レイ:

「ごちそうさまでした」

ミチル:

「シチューもハンバーグもとっても美味しかったです~!」

ネル:

「夕食ありがとうございました」

タラッサ:

「いいえ、お粗末さまでした」

GM:三人は厨房へ入っていくでしょう


GM:PC達はタラッサの指示の通り、アステルの自室に通される

GM:扉をノックする前に室内から「入れ」と声がかかり、扉を開け部屋へと入る事になる

GM:アステルの自室はほぼ書斎であり、学問の本を始めとして仕事のものと思わしきファイルや書類で溢れている

アステル:

「先は妹が晩餐を騒がせた事、謝罪する」開口一番の言葉

アステル:

「タラッサから話は聞いている。協力をするとか。だが何故だ?」

イルマ:

「実はこちらにも事情がありまして……」管理人を倒したい理由とかを伝える

イルマ:

「えっと、まずは謝罪をさせていただきたいかなって……」

レイ:

「それにタラッサさまたちのお話をきいているとほうっておけません」

アステル:

「事情か」

アステル:

「謝罪だと?」

イルマ:

「ラウラスちゃん、ほら謝って」

ラウラス:

「は、はいっ」イルマの後ろに隠れてた

ラウラス:

「せ、先日は襲ってしまい申し訳ありませんでしたぁ!」土下座する

アステル:

「...?あぁ、アレか...」

アステル:

「許す。何らかの事情がある事は察していた」

アステル:

「火の粉を掃った、それだけだ。気にする必要はない」

ラウラス:

「ゆ、許された...」

ミチル:

「よかったですね~」

ラウラス:

「ウン...」

アステル:

「他にお前たちから話す事はあるか?」

アステル:

「無ければ計画の話を始める」

イルマ:

「メアリーさんという方もこちらに引き入れたいのですがご存知でしょうか」

アステル:

「第一世界の代理人だな、知っている。兼ねてより共同していた」

アステル:

「今は第二世界の各地で正義を実行しているだけだ」

アステル:

「人員が揃ったのなら都合がいい。招集しよう」

イルマ:

「あ、ありがとうございます……」

アステル:

「『重力(グラビティ)』『掌握(グラスプ)』『転移(テレポート)』」

アステル:

魔法を詠唱すると、PC達とアステルとの間に魔法陣が出現し、そこから写真で見た少女が出現する

メアリー:

「ふっふっふー!また何かあればこのメアリー・スーに助けを求めてね!いつでもどこまで駆け付け...」

メアリー:

「...あれ?」変なポーズをしたまま召喚される

ミチル:

「なんかでた~っ!」

アステル:

「これがメアリーだ。」これ呼ばわり

ノワール:

「こ、こんばんは……?もしかして何かご用事中でしたか?」

レイ:

「は、はじめまして」

ラウラス:

「うげぇ...」苦手そうな顔

イルマ:

「こんばんは……」

メアリー:

「えぇ初めまして、こんばんわ、ご機嫌如何かしら?私の名前はメアリー・スー!正義のヒーローよ!」

ミチル:

「ふぉぉ!正義のヒーロー!私初めて会っちゃいました~!」

ミチル:

「握手してくださ~い!」

メアリー:

「さっきまでヒーロー活動していただけ!人は助けられたから大丈夫よ!」>何か御用時でしたか

メアリー:

「いいわよ!」握手~

ミチル:

「握手しちゃいました~!」握った手をブンブン振ってる

メアリー:

「元気なのはいい事ね!」ブンブン

ネル:

「ヒーロー活動…この世界には必要なことかもしれませんね」

レイ:

「こちらのメアリーさんもストライキに参加されるのですか…?」

アステル:

「書斎が荒れる、大人しくしろ」

アステル:

「あぁ。元は俺とメアリーの二人で実行する予定だった」

アステル:

「計画の話に移るぞ」

アステル:

「お前たちが管理人の元に襲撃をかける実行部隊になった以上、俺とメアリーは第三世界への道をこじ開けるのと、管理人の弱体化を行う」

アステル:

「第一世界と第二世界の支配権を一時的だが完全に奪い、価値観を三分の一に落とす」

アステル:

「奪っていられるのはあまり長くは持たない。早めの決着をつけてくれ」

アステル:

「第三世界への道は俺がお前たちの何人かと出会った場所、あの川がそうだ」

アステル:

「川までは俺が同行する。大まかには以上だ」

レイ:

「タラッサさまから聞いたあの渡れない川が…」

ミチル:

「あそこでじ~っとしてたのも何か意味があったんですね~」

アステル:

「あそこにいたのは頭を冷やしていただけだ」

ミチル:

「あんまり意味がなかった~!」

アステル:

「渡れない原因はアクセス権にある。そこの女(ラウラス)が表現の世界から出られないのと同じようなものだ」

アステル:

「今回の計画ではそこの女が第三世界まで拉致された時に出来た、扉の閉め忘れのような隙間を狙ったもの、故に時間をおいて気がつかれてしまえば終了。早期に決行する必要があった」

アステル:

「他に確認する事はあるか?」

ネル:

「では一つ質問が」

アステル:

「話せ」

ネル:

「僕たちがこの世界の管理人を倒した後、アステルさん達はどうするつもりなのでしょうか?ただ倒すだけでは今後も同じことを相手が繰り返すこともあるのでは?」

アステル:

「元々はダメ元のものだった。だがお前たちがいるのなら話は違う」

アステル:

「戦闘不能にしたら帽子を奪え、それに手を加えて俺たちの権利を保証させる」

アステル:

「俺とメアリーは管理人の帽子開放時の力の、半分相当の能力で設計された。それくらいなら出来るだろう」

ノワール:

「それってアステルさんたち代理人による本格的な自治を始めるということですか?」

アステル:

「理想を言えばそうなる。だが実際にやってみなければどこまで権利を奪い取れるかは分からないだろう」

アステル:

「俺のクラック能力がどこまで通用するか、それ次第にしかならない」

アステル:

「だが、命を賭けても第一と第二世界のコンセプト設計の権利だけは奪い取る」

アステル:

「それさえ奪えれば、このふざけた演劇の種目を変えられる。童話だとしても幸せな物語にしてやる」

レイ:

「演劇の種目…」

アステル:

「種目を変えれば後はどうとでもなる」

メアリー:

「難しい話は分かんないけど、とりあえず頭が痛くなる事は任せる!」

ネル:

「僕たちはタラッサさんも第二世界の管理のために生まれたと聞いています。彼女の力を借りれば命をかけるリスクを減らせたりしませんか?」

アステル:

「...」数秒固まる

アステル:

「タラッサは俺のスペアであり、失敗時と死亡時の代理になる。この計画でリスクには晒せない」

ネル:

「タラッサさんは最初私たちでストライキを起こすと言っていました。ですがあなたはさきほども彼女を頭数に入れてませんでしたね?」

アステル:

「当然だ」

ネル:

「意思の共有ができていないように思えるのですが」

アステル:

「世界進行の引継ぎは出来ている」

アステル:

「今必要なのは私情ではなく世界を変える事だ」

ネル:

「その世界を変えたいという考えは私情から生まれたものではないのですか?」

アステル:

「その通りだ。だが私情だけではない、この世界を守るためでもある」

アステル:

「俺たちは管理人の指先一つで何時でも消える存在。増してやこの世界の管理人は全うな人間の嗜好によって運行されていない、それはお前たちがこれまでの観光で見てきた事だろう」

アステル:

「"アレ(管理人)"は救いようのない捻じ曲がった童だ」

アステル:

「他人に害をなさず己の世界に閉じこもるのは自由だが、自由意志を与えられた俺たちデコイにとっては社会の癌に他ならない。それも、力と権威を持った害悪だ」

ネル:

「だからこの計画は実行する必要がある。それは分かります」

ネル:

「でも僕が問題にしているのはそこではない。それくらい大事なことをなぜ共にいる人と一緒に背負おうとしていないのかということです」

レイ:

「…エルピスさんもソフィアさんもアステルさまを誤解しています」

イルマ:

「アステルさんは自分の言葉がどんなふうに相手に伝わるのかとか……自分の影響力をあんまり考えてないように見える……かな」

アステル:

「...」また数秒黙る

ミチル:

「アステルさんは本当はご家族の事をどう思ってるんですか~?」

アステル:

「俺のコミュニケーション能力に問題があるのは認める。だが改善する時間と能力が俺には無かった」

アステル:

「深く愛している。だが下の二人に上手く接せられない以上、俺は二人を愛しているとは言えないだろう」

ノワール:

「だから伝わらなくてもストライキを遂行することでみんなを守れればいいってお思いなんですか?」

アステル:

「そうだ。何より、これを逃せばいつ閉じて再び進行出来るようになるのかもわからない」

アステル:

「本当なら俺の口を改善し、二人が育つまでの時間が欲しかった」

アステル:

「だが無理だった。それでも俺はこの家と第二世界の代理者としての責務を全うする」

イルマ:

「これを逃すと、あなたは死ぬかもしれないんですよ」

レイ:

「もし今回の計画でアステルさまに万が一のことがあれば、二人はずっとアステルさまの気持ちを知らないまま…そんなの悲しすぎます」

アステル:

「俺は誰に嫌われ続けようとも構わないし、死ぬ事に恐れはない」

アステル:

「恐れるのは家族と世界が死に、止まる事だ」

ノワール:

「代理人のスペアをタラッサさんがやることに決まってるからって、死んでいいわけないじゃないですか」

ネル:

「残される者…タラッサさんの悲しみはあなたにとって恐れることではないと?」

イルマ:

「タラッサさんだけじゃないですよ」

アステル:

「死ぬつもりはない。タラッサが悲しむのも望んではいない」

アステル:

「だが物事には順序がある。俺だけでなく、タラッサもまた家長となる者だ」

ミチル:

「でもその割には失敗したことの事を考えてるじゃないですか~矛盾してます~!」

アステル:

「失敗した後の事も考えて実行するのは管理者として当然の事ではないのか?」

アステル:

「お前たちも管理人なのだろう?」

アステル:

「失敗した、成功したとして、己の命と世界を天秤に掛け」

アステル:

「己が存在せずとも世界は廻り、前の時よりも良くなるとすれば俺は命を用いる」

アステル:

「失敗して俺が存在せずとも廻るようにも考えを巡らせる。家族とデコイが生きていけるように」

イルマ:

「時間がなかったって言い訳してソフィアさんと向き合うことから逃げてるようにしか見えない……」

アステル:

「...」

イルマ:

「なんでごめんなさいとありがとうを言うだけのことをそんなに嫌がってるんでしょうか」

アステル:

「それは...」

ラウラス:

「え、単純に気まずいとかそういう事じゃないの?」

イルマ:

「気まずいからってそのままでいいのかな」

ラウラス:

「口下手、他人に自分の気持ちを伝える事の才能が欠落している、無駄に考えて空回りする」

アステル:

「......」割と図星らしい

ラウラス:

「相手が何を考えているのか話し合おうって場を作って、自分の気持ちをかみ砕いて伝えて、相手に教えて欲しいってお願いする、これが最初から一回も出来てないからこうなってんでしょ?この人」

ラウラス:

「イルマの言う通り、ごめんなさいとありがとう、今までごめんとか、簡単な言葉でコミュニケーション取ればいいんだよ、無駄に考えずに。脊髄で会話してみろ」

レイ:

「そうですよ!私たちに教えてくれたように、家族を深く愛しているって伝えればいいんです」

アステル:

「いや、だが...」

ラウラス:

「やーいチキン!」

ミチル:

「口では強がってても心は正直なんですよ~!」

ミチル:

「自分の胸に手を当てて本当はどうしたいのか考える時間ぐらいはあるはずですよ~!」

ネル:

「あなたは僕たちを実行部隊に入れて作戦を立て直しました。なら少なくとも以前の作戦よりは多少の余裕もできているはずですよね?」

アステル:

「...あぁ、そうなる」

イルマ:

「伝わるかどうかわからなくて怖いんでしょうか」

イルマ:

「でもソフィアさんも怖い思いしてたよ」

ラウラス:

「男ってこういう時ビビるから嫌よねぇ」

アステル:

「......そうか...ソフィアが...いや、分かっていたはずだ...」自分を戒めるように言葉を零す

ノワール:

「このままだと、ずっとソフィアの恐怖心も何も変わらないですけど、みんながちゃんと話すことができたら全部変わるかもしれないじゃないですか」

ネル:

「先ほどあなたは管理者として失敗したときのことを考えるのは当然と言いました。ですが成功した後のことも考える必要があると信仰の世界の管理人としては思いますよ」

レイ:

「アステルさまとソフィアさんたちが仲良くできれば、タラッサさまも…みんなで幸せになれるはずです」

アステル:

「...そうだな、ありがとう」

アステル:

アステルは席を立つ

アステル:

「これからソフィアとエルピスの所に行って、話してくるよ」憑き物が落ちたように表情が緩む

ミチル:

「ファイト~~~~!」

アステル:

「...あぁ、計画はさっき話した通りだ。だけど」

アステル:

「明日の昼まで待って欲しい」

アステル:

「家族と仲の良い食事がしたい。...出来たら、になるけど」

レイ:

「わかりました。きっとうまくいきますよ」

イルマ:

「がんばってください」

ラウラス:

「そーねー、まぁ間に合えば何でもいいんじゃない?それに一番スッキリする方法だしね」

ネル:

「タラッサさん、それからクロノスさんともいずれしっかり時間を取ってくださいね。そうできる未来は僕たちが管理人と戦って掴んできますから」

アステル:

「あぁ。皆、ありがとう」

アステル:

アステルは部屋を立ち去る

GM:ここで全員、第六感(理知)判定をどうぞ。難易度は5です

ミチル:

2d6+2 ミチルの【理知】判定!

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (2D6+2) → 12[6,6]+2 → 14

レイ:

2d6+6 レイの【理知】判定!

<BCDice:レイ>:DiceBot : (2D6+6) → 9[3,6]+6 → 15

ネル:

2d6+5 ネルの【理知】判定!

<BCDice:ネル>:DiceBot : (2D6+5) → 4[3,1]+5 → 9

ノワール:

2d6+2 ノワールの【理知】判定!

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (2D6+2) → 3[2,1]+2 → 5

ラウラス:

2d+4>=5 一応こいつも

<BCDice:ラウラス>:DiceBot : (2D6+4>=5) → 8[4,4]+4 → 12 → 成功

イルマ:

2d6+4 イルマの【理知】判定!

<BCDice:イルマ>:DiceBot : (2D6+4) → 7[1,6]+4 → 11

GM:では全員成功

GM:成功者はですね

GM:「あれ、でもアステルのコミュニケーション能力が向上したわけじゃないから緊張してまた余計な事言うのでは?」

GM:という不安が頭に浮かぶでしょう

ラウラス:

「ねぇ」

ラウラス:

「これさ、一人で行かせて大丈夫だったかな??」

レイ:

「う…うーん…心配になってきました」

ミチル:

「そりゃああんなに晴れやかな顔を…し…て…」

ノワール:

「ソフィアたち側も怖がってちゃんと話聞けないかも……」

ネル:

「……そうか今タラッサさんも隣にいない!」

ミチル:

「…やっぱりダメかも~!」

メアリー:

「ぷははははは!じゃあ追いかけちゃいな!」

レイ:

「い、行きましょう」

メアリー:

「人の心を救うのもヒーローの仕事!行っちゃえ行っちゃえ!」

ミチル:

「急げ~!」ドタドタと部屋を出ていく

ノワール:

小走りでいきます?

ネル:

「急に呼んでしまったのにありがとうございます!」お礼を言いつつアステルを追いかける

GM:はーい、では全員アステルを追いかける

GM:ではそうだな、まだお皿洗いとかしてるかもだし屋敷の厨房

GM:PC達が走って追い付くと、そこにはソフィアを背中に隠すエルピスと、おろおろしてるタラッサ、そして険しい顔で黙ってるアステルの姿があった

ミチル:

「なんだかもうマズい雰囲気です~!」

アステル:

「......」眉間に皺が寄っている

エルピス:

「な、なんだよ兄貴!何しにきた!」

アステル:

「.........」

ソフィア:

「...」エルピスの服の袖を掴んでる

イルマ:

「あの……アステルさんの話聞いてあげてくれないかな……」

ソフィア:

「...い、イルマさん?それに他の皆も...」

イルマ:

「ぅう……私達部外者だからあんまり首突っ込んだりしちゃダメだよね……でも心配になって……」

レイ:

「さきほどアステルさまと皆でお話していたのです」

タラッサ:

「そ、それで何でアステルがいきなり?」タラッサも困惑してる様子

ノワール:

「思ってることを話した方がいいって話になったんですけど……」

ラウラス:

「おい!顔面梅干し男!考えてないで脊髄で話せ!」

ミチル:

「と、とにかくアステルさんは皆さんにどうしても伝えたいことがあって相当な覚悟で今ここに立っているんです!」

ミチル:

「どうかその心意気だけは買ってあげてください~!」

ソフィア:

「え?え?」

レイ:

「…大丈夫、ですよ」

アステル:

アステルが口を開く

アステル:

「今まで、すまなかった」

アステル:

「お前たち、の事は...愛している」

アステル:

たどたどしく、言葉が続かない

ソフィア:

「......え?」

エルピス:

「...は?」

タラッサ:

「!?」

アステル:

「ふー...」PC達を見ながら落ち着いて深呼吸をする

アステル:

「今まで俺がお前たちを怖がらせたのは一重に俺のコミュニケーション能力が壊滅的であり、不必要な言葉を重ねてしまったからだ」

アステル:

「このまま恨まれるのは覚悟の上だ。お前たちにはそれだけの事をしてしまった」

アステル:

「だが、仕事の関係上、俺は明日死ぬかもしれなくなった」

アステル:

「ここにいる友人らの言葉で、このままお前たちに恐怖の象徴として記憶される事が、お前たちの心にどれだけの傷を残すかという事を今やっと自覚した」

アステル:

「すまなかった。二人の事も。二人だけじゃない、家族の事を俺は愛している」

GM:ソフィアとエルピスは唖然としている

タラッサ:

タラッサはアステルの成長への驚きか、目を見開いて喜びの表情を浮かべているが、その一方でソフィアとエルピスの事も気にしているようで、言葉を発さない

エルピス:

「...だから、って─────」

GM:エルピスが沈黙を破り、険しい声で兄を糾弾しようとした時

GM:玄関が勢いよく開かれ

クロノス:

「たっだいまー、あれ?今どういう状況?」

GM:クロノスも帰ってくる

エルピス:

「...クロノス兄さんか」

エルピス:

クロノスにより中断されても、エルピスは言葉を続ける

エルピス:

「だからって、そんなの俺らには関係ないだろ」

エルピス:

「俺も、ソフィアもお前の言葉で傷ついた、それはどうすんだよ、すみませんでした、で終わりにするのかよ」

アステル:

「どうしようも出来ない」

アステル:

「だからこのまま恨み続けても良いと言ったんだ、エルピス」

ソフィア:

「...」

アステル:

「お前たちがそうなったのは俺の責任だ」

アステル:

「今回の仕事で必要になったから遺産は回収した。そしてお前たちの身に危険が及ぶから家に引き戻した」

エルピス:

「そんな事知るかよ!?てかお前の事情とか...ああもう!」

ソフィア:

「...どうして出ていけとか、邪魔って言ったの?」

アステル:

「言葉が悪かった。今よりも、もっと、遥かに」

アステル:

「俺は、お前たちが俺の傍にいるよりもこの家から出ていった方が良いと思った。それ故にそんな言葉を口にした」

エルピス:

「うるせぇな!もういい!」

エルピス:

エルピスはゴミ箱を蹴っ飛ばして厨房から立ち去る

ソフィア:

「......」

ソフィア:

ソフィアはアステルとタラッサ、クロノスの家族を

ソフィア:

そして、旅人であり僅かだが同じ時を過ごした友人である、PC達に目を向けて質問を投げかける

ソフィア:

「どうすればいい、かな?」

ソフィア:

「私、分かんない。怖いけど、タラッサお姉ちゃんが今まで言ってた通りの事をアステル兄様が今言ってるの」

ソフィア:

「本当は優しい人って言われても、怖い事しか言わなかったし、今も怖い」

ソフィア:

「でも、仲直り出来たら家族で普通の家族みたいに過ごせるようになる、の、かな...」

ソフィア:

「皆は、どう...思う?」

レイ:

「私たちがアステルさまに二人と話をするように言ったから…」

レイ:

「突然のことで混乱させてしまいましたね。ごめんなさい」

ソフィア:

「う、ううん...悪いのはアステル兄様だし...」

アステル:

「うっ...」

ノワール:

「アステルさんもタラッサさんも普通の家族になりたいって言ってるから、もしかしたらそういう未来もあるかもしれないけど……」

ノワール:

「じゃあ仲直りってわけじゃなくて、ソフィアたちも、アステルさんもこれから怖くても戸惑っても向き合っていかないといけないことが来ると思う」

ソフィア:

「...」

レイ:

「アステルさまはこれから家族を守るために命をかけるつもりです。だから二人にもアステルさまの気持ちを知ってほしくって…」

ソフィア:

「命をかける...」

イルマ:

「アステルさんは本心を打ち明けたから、ソフィアさんたちも本心を言っちゃえばいいんじゃないかな」

イルマ:

「今まで怖かったとか、そういうの」

ソフィア:

「...」

イルマ:

「お互いの気持ちを理解しないと仲良くなれないよ」

ソフィア:

「じゃ、じゃあ...」

ソフィア:

「怖かった。何言ってるのかも何考えてるのかも分かんないし、口と顔が悪い」

ミチル:

「それは流石に凹んじゃいそうですけど~…」

ソフィア:

「平気で人殺しそうな顔してるし。何なの?タラッサお姉ちゃんに対話能力吸い取られたの?」

アステル:

「ぐはっ...」

ミチル:

「情け容赦ゼロです~!」

ノワール:

「切れ味が…すごい…」

ソフィア:

「でもエルピス兄さんが言うほど極悪非道じゃないって今思った。思ってる事言ってもらうの、すごい遅いけど」

ソフィア:

「何で今際の際で言うの?もっと早く話してよ」

ネル:

そりゃ色々ため込んでるよね…という気持ちでソフィアを見守る

アステル:

「いやその...ごめん...」

ソフィア:

「......まぁ、いいけど」ちょっとスっとして、どこか自信ありげな顔になる

ソフィア:

「私は...まだ怖いけど、仲直り出来ればいいかな、って思う」

ソフィア:

「でもエルピス兄さんも一緒に出来るかは分からないよ、だって私よりもアステル兄様に怖がらされた時間が長いし...」

タラッサ:

「えーん...ソフィアが...アステルが成長してる...」泣いてる

アステル:

「それで構わない。俺は明日の昼に、彼らと共に出立する」

アステル:

「エルピスも、ソフィアも。無理やり変える必要はない」

アステル:

「それだけ伝えたかった。もう部屋に戻る、ありがとう」

ソフィア:

「......」無言でアステルを見送る

ソフィア:

一瞬タラッサに目を向けて迷う様子を見せるが、PC達に向き直る

ソフィア:

「その、ありがとう。兄様の事、少し知れた」

ソフィア:

「私、兄様は怖いし、天才だし、よく分からないし分かりたくないって思ってたの」

ソフィア:

「でも、皆のお陰で知ること、出来た」

ソフィア:

「...ありがとう」お辞儀をする

レイ:

「きっかけになれたなら、よかったです」

レイ:

「エルピスさんは大丈夫でしょうか…」

ソフィア:

「分かんない...エルピス兄さんは私より兄様の事、怖がってたし」

ソフィア:

「でも何かは変わったよ、多分。兄様が言ってたみたいに、もし兄様が死んでもずっと怖い人って思って過ごす事は無くなったよ」

ソフィア:

「少なくとも、コミュニケーション能力は私の方が才能あるってわかったし。」胸を張る

ミチル:

「それなら安心ですね~!」

ソフィア:

「うん。」断言

ソフィア:

「お姉ちゃん達、明日は兄様とお仕事なんだよね?」

ソフィア:

「がんばって、応援してる」

ミチル:

「皆さんのためにも精一杯頑張りますよ~!」

ネル:

「ありがとうございます。無事にアステルさんが戻って今までの埋め合わせができるように頑張りますね」

ノワール:

「アステルさんも含めてみんなで帰ってくる」

ソフィア:

「じゃあ、明日はタラッサお姉ちゃんと一緒に、お夕飯作って待ってるね」

レイ:

「それは楽しみです!」

タラッサ:

「え~ん...ソフィアが強い子~...」まだ泣いてる(

クロノス:

「あぁもう姉貴...客人の前だぞ、いつまで泣いてるんだ...」

タラッサ:

「だってぇ~」

ネル:

「タラッサさん、落ち着いたらでいいのでエルピスさんにちゃんと寄り添ってあげてくださいね?」

タラッサ:

「うん”、寄り添う”~」

クロノス:

「うわ、鼻水が!って俺のTシャツで拭くな!?」

ソフィア:

「え、えーっと...皆、客室の案内はされた?」

レイ:

「いえ…」

ソフィア:

「じゃあ代わりに私が案内するね」

レイ:

「ありがとうございます」

GM:PC達はソフィアに案内されて客室まで行くでしょう

GM:その後はお風呂に入るなり歯磨きをするなりして、一日を終える事になる


GM:四日目・朝

GM:PC達は昨日の疲れ...あるいは心労か、ぐっすりと眠り、気持ちの良い朝を迎える事が出来る

GM:それぞれが朝の支度を済ませて部屋を出れば、朝食の良い香りが漂う事に気がつきます

ソフィア:

そして、PC達の事をソフィアが明るい顔で呼びに来る

ミチル:

「おっはようございま~す!」

ソフィア:

「皆おはよう!今日はね、タラッサお姉ちゃん特製のシュガートーストだよ!」

レイ:

「おはようございます。わぁ…美味しそうです!」

GM:ソフィアはPC達を急かすように、昨日夕食を取った食堂まで案内する

GM:そこではグランベル家の一家が揃って朝食を取っていて、昨日と変わり騒がしい光景が広がっていた

タラッサ:

「皆おはよう~、もう朝食は配膳してあるわ、好きに座って頂戴~」

タラッサ:

「あ、朝食はパンよりご飯派だったらごめんなさいね?」

ミチル:

「朝はパンパカパ~ンですよ~」

ネル:

「いえいえ、パンもごはんも大好きなのでお気になさらず」

ノワール:

「あ、えっと私も朝はいつもパンなのでありがたいです」(パンパカパン?って思いつつ

ラウラス:

「ご飯なら何でもおいしい!」

イルマ:

「うん、おいしい」

タラッサ:

「嬉しいわね~」

ソフィア:

「いただきまーす」

レイ:

「いただきます」

クロノス:

「あ”~、姉貴の飯うめ~」

エルピス:

「...」一人ムスっとしながら食べてる

アステル:

「今日も美味しい」

クロノス:

「ん”!?おい、ソフィアお前!それ俺のハムエッグだぞ!」

ソフィア:

「えへへ、皆もクロノス兄さんの料理取っちゃえ」

クロノス:

「くっ...外でも中でも俺はたかられる運命か...」

ノワール:

「あーえっと、ハムエッグいります……?」

クロノス:

「いやいいよ...食いな...」

ミチル:

「優しいお兄さんで良かったですね~」ソフィアに向かって

ノワール:

「は、はぁ……」(大変だなあの顔

ソフィア:

「うん」ミチルに対して

ネル:

「そういえば第一世界で一緒だったお二人はどうしたんですか?あの調子だとひとりで第二世界に戻ってこられなさそうだと思っていたんですが」クロノスに対して

クロノス:

「ジョフィアとアイリスか?」

ネル:

「はい」

クロノス:

「あの二人ならちゃんとホテルまで送り届けたよ」

クロノス:

「別の世界をおススメしてな、多分もう旅立ってる」

ノワール:

「よかった、もうこの世界にはいないんですね」

クロノス:

「まぁ、じゃないとネルの言った通り俺はあの二人に振り回されたままというか...ハハッ」乾いた笑い

ネル:

「え、ええと…お疲れさまでした…?」

アステル:

わいわいと騒いでの食事をアステルは注意する事もなく、どこか満足そうな顔で眺めている

GM:朝食はそのまま何事もなく終わり、それぞれが解散していく

GM:さて、四日目の朝の行動に関してですが

GM:完全に自由です、何かやりたい事があれば提案していただければ対応します

GM:朝の行動が終わり、昼になればボス戦になるので

GM:何か気になる事とかあったら消化しておいてください

ミチル:

ネルと一緒にメアリーに話を聞きに行きます

レイ:

レイとノワールはエルピスの様子を見に行きます

GM:了解です

GM:では、メアリー組の行動から開始しましょう


GM:ミチルとネルは、昨晩メアリーが召喚されてから利用している、彼女の個室まで訪れるでしょう

GM:ノックをすれば中から彼女の元気な声が返って来て、部屋に入れてくれます

ミチル:

「おじゃまします~」

ネル:

「失礼します」

メアリー:

「どうぞいらっしゃい~!まぁ私の家じゃないけど!」

メアリー:

「どうかしたの?何か困りごと?」

メアリー:

「悩みなら何でも聞くよ!主に物理で解決するもの!」

ミチル:

「物理?で解決できるか分かりませんが~」

ミチル:

「もうすぐ管理人と戦うのに、私達は相手のことなんにもわからないんです~」

メアリー:

「管理人について知りたいってこと?」

ミチル:

「その通りです~!」

ミチル:

「元々はエルピスさんとメアリーさんの二人でなんとかしようとしてたんですよね?なのでお二人ならなにか知っているんじゃないかと思いまして~」

メアリー:

「なるほどね!」

メアリー:

「表現の世界の管理人、名前はツバサ!」

メアリー:

「金色の王冠の帽子を被ってて、真っ白で綺麗な、おっきい翼を持ってるよ!」

メアリー:

「性格は悪い!この世界の通りだね!」

メアリー:

「戦い方は今まで戦った事がないから分からないな」

ミチル:

「あれ?何か弱点知ってたりとか勝算があって挑むんじゃなかったんですか~?」

メアリー:

「弱点は分かんないよ、元からダメ元のつもりだったからね」

メアリー:

「一応、第一と第二世界を支配して価値観を落として、弱体化させてから挑むつもりではあったけど」

メアリー:

「それが勝算でしかないな」

メアリー:

「あ、でも弱点?ならあるかも」

ミチル:

「おぉ!」

メアリー:

「彼女、翼で浮いてるんだけど」

メアリー:

「逆に浮いてる姿しか見てないんだよね、脚はすごい細いしいっつもプラプラしてる」

メアリー:

「地面に叩き落せば移動と動きを封じれるかも」

メアリー:

「そこら辺の智謀はアステルがやってるんじゃないかな?」

ネル:

「なるほど…」

ミチル:

「厄介そうな気配がしますね~」

ミチル:

「この感じだとアステルさんにも話を聞いたほうが良さそうです~」

メアリー:

「なら今から行く?どうせ書斎にいるでしょ」

ネル:

「そうですね、管理人について話を聞くにも複数の視点からの意見が欲しいですし」

メアリー:

「おっけー、じゃあいこっか」

GM:ではアステルの自室まで

アステル:

入るまでは省略

アステル:

「管理人についてか?」

ネル:

「はい、戦う前に少しでも情報が欲しくて」

アステル:

「ふむ...」

アステル:

「飛行するが恐らく立てないという事はメアリーが言ったようだな」

アステル:

「攻撃手段としては翼を打ち風を巻き起こす事、あるいは帽子の力で現象を引き起こして攻撃する事が考えられるな」要するに理知攻撃

アステル:

「ただ、価値観が万全な状態でそれらの手段のみを使うかは分からない」

アステル:

「俺たちが価値観を落とすまでの間は、別の攻撃もしてくるかもしれないな」

ミチル:

「まずはなんとかして耐え忍ばないといけないですね~」

アステル:

「そうなるな」

ミチル:

「でも何をしてくるのかわからないとなると…う~ん」

アステル:

「そうだな、俺らが挑むなら相手も最初から本気を出すかもしれないが」

アステル:

「お前たちが挑む分には、最初は舐めてかかるんじゃなかろうか」

アステル:

「帽子開放はしないはずだ。その間に削ってやれ」

ミチル:

「なら最初にドーン!ってした後にグググッと耐えて後はバーン!って感じでしょうか~」

アステル:

「...まぁ、そんな感じだろう」

アステル:

「とはいえそれで帽子開放させるまでに倒し切れるかは分からないし、やられる演技をしてだまし討ちなんて事も考えておいた方がいいだろう」

ネル:

「表現の世界の管理人なだけあって演技は得意なんですね」

アステル:

「どうだろうな...演技が上手いかは分からん」

アステル:

「表現の世界は、演技の世界というわけではない」

アステル:

「だからツバサが演技が上手いのかは分からない」

ネル:

「なるほど…」

アステル:

「...そういえば、前にこの世界の価値観を聞いてたそうだな」

アステル:

「表現の世界の価値観は『本当の気持ちは言葉では表せない』だ」

アステル:

「何故そういう仕様にしたのかは知らないが、俺とメアリー以外はこれを『言葉』で伝える事が出来ないらしい」

ネル:

「その価値観がツバサさんにとっての本当の気持ちってことになるんですかね?」

アステル:

「そうかもしれんな」

ネル:

「確かに言葉だけですべての気持ちは表せないかもしれないけど、言葉にしないと分からないこともあると思うんですけどね…」

アステル:

「俺にとっては痛い話になるがな」

アステル:

「お前の言う通り、言葉にしないと分からない事がある。そして言葉で伝えた方が通じ合う物事の方が遥かに多いのだろう」

アステル:

「この世界の価値観はあくまでも極限まで突き詰める時に必要になるというだけなのだろうな」

ネル:

「たしかに。何かを信じるにしても一面さえ正しければそこだけに固執しやすいですし、きっとそういうものなんでしょうね」

アステル:

「あぁ。他に聞きたい事はあるか?」

ミチル:

「そういえば、私達が第一世界で泊まったホテルの部屋を勝手にVIPルームに変えたり延泊させられたりしたんですけど~」

ミチル:

「噂ではホテルの支配人は管理人だって聞いてはいるんですけど本当なんですかね~?」

アステル:

「あぁ、事実だ」

アステル:

「そのせいでメアリーが第一世界でやる事が無くなってこの有様だ。今では根無し草で名乗りまくる五月蝿いヒーローになってしまった」

メアリー:

「うるさいとは酷いなー」

ミチル:

「流離いのヒーローってちょっと憧れます~」

アステル:

「VIPへの変更も延泊も、管理人だから可能という話だな」

ミチル:

「となるとやっぱり私達のことを何処かで見てるってことですよね…ちょっと不気味です~」

ネル:

「延泊は確か支配人が僕たちの行動を面白いと判断したからでしたね」

アステル:

「どこかで見ているだろうし、その時に用いた能力も記憶されてると言ってもいいだろう」

アステル:

「だが全能というわけでもない。現に俺らが反旗を翻そうとしているのに、俺とメアリーが画策している段階で潰されていないからな」

ネル:

「ラウラスさんに管理者と戦うように強制したのはその動きを読まれたからではないと考えているってことですか?」

アステル:

「あぁ。もしくは、何か動いている、程度にしか考えていないという所だろう」

アステル:

「前にも言ったが、俺とメアリーは管理人の半分程度の力だ。すぐには消去出来ないし、怪我させられる可能性があると当然考えられる」

アステル:

「要するに、相手をするのが面倒なんだよ、俺らは」

アステル:

「疑問点はあるか?」

ミチル:

「大丈夫です~とにかく当たって粉砕してやりますよぉ~!」

ネル:

「僕からは一つだけ。管理人の今までの行動からお二人は彼女がどんな気持ちを抱いていると思いますか?」

アステル:

「愉悦」

メアリー:

「嫌がらせ楽しい!とか?」

ネル:

「ありがとうございました。僕たちも実際に会って彼女の気持ちを確かめてみたいと思います」

アステル:

「そうか。まぁ確かめるのは好きにすればいいだろう」

GM:他に聞きたい事はあるかな?

ネル:

大丈夫です

ミチル:

大丈夫ー

GM:OK、ではエルピス組の場面に移ります


GM:ノワールとレイは、エルピスの自室に向かう

GM:珍しくソフィアと一緒にいないのに気がついて話を聞くと、昨日から必要な時以外は自室に籠っているとの事だ

GM:ノックをすると、不機嫌そうな声で、顔が見える程度にだが扉を開けてくれる

レイ:

「あ…あの、エルピスさん」

エルピス:

「...なんだ」

レイ:

「その…昨日はすみませんでした。…家族の事なのに出過ぎた真似を…」

エルピス:

「別にアンタらが気にする事じゃないだろ」

エルピス:

「確かに俺ら家族の問題だったよ」

レイ:

「でも、私たちがアステルさまをけしかけたようなものなので…」

ノワール:

「仲直りする雰囲気を強制しちゃった気がして」

エルピス:

「でもアンタらが来なかったらソフィアはずっと曇ったままだったろ」

エルピス:

「俺は今でも兄貴の事は嫌いだが」

エルピス:

「まぁ、ソフィアが笑ってるから気にしなくていい」

エルピス:

「俺は嫌いだが。」

レイ:

「そうですか…その…エルピスさんは…アステルさまのことを…」

レイ:

「いえ…なんでもないです」

エルピス:

「そう、何も言わなくていいんだよ」

エルピス:

「はぁ...兄貴の話してたらムカついてきた」

エルピス:

「厨房に行って飲み物でも取りに行って来るよ」

エルピス:

「アンタらも来るか?姉貴の作ったジュースもあるぞ」

レイ:

「ご一緒していいのですか?」

ノワール:

「もしいいのなら行きたいけど…」

エルピス:

「まぁ、いいよ」

エルピス:

「はぁ...俺が不機嫌だからソフィア遠ざけたしな...後で謝らないと...」

エルピス:

「これじゃクソ兄貴と同じだし...はぁ...」何回もため息をついている

レイ:

「き、きっとソフィアさんはわかってくれると思います」

ノワール:

「エルピスさんは、最初に会った時からずっとソフィアのことをずっと考えてきたように見えて……だから、ソフィアも同じとは思わないんじゃないかな」

エルピス:

「そうだな。ソフィアは優しくて賢いからな」

エルピス:

「は~~~、クソ。おい、慰めはもういいんだよ、早く行くぞ」

レイ:

「あっはい」ついていく

エルピス:

「姉貴が禁止してなかったら酒でも飲みたい所だ!!![放送禁止用語]!!」

ノワール:

「なんというか色々雑でごめん」ついていく

ノワール:

(中学生くらいだよね…?

エルピス:

中学生くらいですね、まぁ細かい事を言うだけ更に面倒毎を引き出すだけでしょう

GM:三人は一緒に厨房に行って、幾つかの飲み物を取る

GM:健康のために作られた酷い味の野菜ジュースから、果汁100%のジュースに、炭酸飲料、様々なものが揃っている中で

GM:エルピスは最も苦い野菜ジュースに大量の氷を入れて、一息で飲み干していた


GM:四日目・昼

GM:作戦決行の日

GM:PC達は前日の通りにルビコン川へと集合する

アステル:

「揃ったな」

アステル:

「今からこの川のアクセス権を奪取する」

アステル:

「お前たちの突入後、俺とメアリーは世界の支配権の奪取に取り掛かる」

アステル:

「メアリーは既に第一世界に帰還済み。後はお前らを届けるだけだ」

アステル:

「支配権を奪い、価値観を落としたのと同時に、お前らを送り届けたこの道を通じて支援を送る」

アステル:

「どれだけの支援が出来るかは、お前らの今までの行い次第だ」

アステル:

「質問はあるか?」

ネル:

「今までの行いが支援に影響するんですか?」

アステル:

「あぁ。まぁ因果応報ってヤツだよ、どんな効果が表れるのかは分からない」

ネル:

「ちょっと怖くなりますね…」

アステル:

「他にはあるか?」

レイ:

「いえ、大丈夫です」

ノワール:

「私も」

ミチル:

「私もです~」

イルマ:

「が、がんばる」

ネル:

「僕も大丈夫です」

アステル:

「よし」

アステル:

「では開くぞ」

アステル:

「『重力(グラビティ)』『反転(オルタナティブ)』『開錠(オープン)』」

アステル:

詠唱と共に川の空間に接すると、亀裂が走りガラスが割れるような音と共に、空気の流れが変わる

アステル:

「俺はこれで行く。頼んだぞ」

アステル:

魔法の詠唱と共に、アステルは姿を消す

ネル:

「では僕たちも行きましょうか」

ミチル:

「はりきっていきましょ~!」

ラウラス:

「戦えなくてごめんね、でもいつもみたいに応援してるから」

ラウラス:

ラウラスは残ります

イルマ:

「行ってくるね」

レイ:

「みんなで無事に帰りましょう」

ノワール:

「さっさと行って早く帰ろう」

ラウラス:

「いってらっしゃい」

GM:それでは、川を渡りますか?

ミチル:

行けー

レイ:

はーい

GM:PC達は川に足を踏み入れる

GM:以前のような触れる事の出来ない壁もなく、冷たい水が流れている感触が伝わる

GM:ほんの1m。久しく触っていないように思う、水の感覚が時間を10分にも感じさせる

GM:だが、それは主観のもの

GM:ほんの数十秒もして

GM:PC達は川を渡り切り...そして

GM:劇場へと登る事になる

GM:PC達は川を渡り小島に足を踏み入れたと思えば

GM:次の瞬間には、空席だらけの劇場へと立っていた──────

GM:◆◇◆

GM:そこには、一人の少女がいた

GM:とても分かりやすい、見た目

GM:白く大きな翼を持った、冠を戴く少女

ツバサ:

「あはは、いらっしゃい!すごい!どうやって来たの?」

ツバサ:

「あれ?あの白髪の子はいないんだ?残念、でもしょうがないね、だって途中でお仕事を辞めちゃったんだもん」

ツバサ:

「"お仕事"が大好きで、自分か周りのためなら何でもすると思ったのに、何でもは出来ないんだね!不思議!」

ツバサ:

「あれ?一人知らない子がいる。あぁ分かった!あなたがイルマさんね!?」

イルマ:

「え、そうだけど……」

ツバサ:

「うんうん、そっかそっか!良かった当たって!」

ツバサ:

「私知ってるよ!」

ツバサ:

「帽子持ちだったのに自分で帽子を手放した都落ち!」

ツバサ:

「うふふ、でもとてもかわいいんだね!お人形さんみたい」

イルマ:

「う、うん……」

ツバサ:

「そっちのフードを被った子も知ってる!」

ツバサ:

「ねぇどうだった、私の世界は!?楽しかったでしょう?!」

ノワール:

「今まで見た世界で一番つまらなかったけど……」

ツバサ:

「あれ?そうなの?残念...」

ノワール:

「温泉の世界で泊まりたかったかな」

ツバサ:

「あなた、楽しくてそんな境遇してるわけじゃなかったのね、残念。でもとても嬉しいわ」

ツバサ:

「ねぇ、知ってる?物語は悲劇がとても面白いの」

ツバサ:

「人が死ぬのもそうだけど、じわじわと真綿で首を絞めるように苦しんで悲しい物語は人の心を動かすもの」

ツバサ:

「本当は白髪の子とそこの都落ちちゃんがそうだと思ったんだけど、そうじゃなかったの。つまらないよね」

レイ:

「それでラウラスさんに目を付けたのですか?」

ノワール:

「アバターやデコイと物語を混同しないでくれる??」

ツバサ:

「誰もかれも物語でしょう?ふふ、おかしな人」

ミチル:

「お話はもういいです、いい加減大人しくなってもらいますよ~!」

ツバサ:

「うふふ、あなたは以前ここにふらっと来た子ね、あの時は会えなくて残念。でも今回は一緒に踊ってくれるのね?」

ツバサ:

「Shall we ダンス?」

ツバサ:

「踊って、踊って、踊りましょう!」

ツバサ:

「素敵な物語を紡いで壊して、楽しみましょう!」

レイ:

「埒があきませんね…」

ツバサ:

無垢なる邪悪が、PC達に翼を向ける

ネル:

「なにを好きになるのも自由ですが、同意がない相手を巻き込むやり方は止めさせてもらいます」杖を構える

GM:それでは

GM:表現の世界の管理人・ツバサ戦を開始します

GM:戦闘前タイミング!

GM:千里眼をどうぞ!

イルマ:

「…………」なんか楽しそうな人だなと思いながらツバサに千里眼

GM:では、CS開示

表現の管理人

HP:86【体力】8【技巧】2【理知】10

「サイコパス」「精神汚染」「飛行」
「ボス補正」「ボス連続行動」「気功」
「魔力障壁」「自然回復」*3「血の代償」
「強撃」「力技」「急所狙い」
「魔力拡散」「マーキング」「秘術」
「韋駄天」「リトライ」「変身」*2

GM:では、隊列

ミチル:

前衛!

GM:ツバサは当然ながら前衛。ただし[飛行]状態です

ノワール:

前衛

ネル:

前衛

レイ:

後衛

GM:イルマは今回半NPCのため、戦闘の隊列からは除外されます

GM:ただし、通常のタイミング通りに手番の進行及び、カードの使用権はあります

GM:全員の配置を確認

GM:1R目

GM:ツバサが「韋駄天」を使用します

ネル:

ではネルが詠唱破棄、二重詠唱、強化魔法の使用を宣言します

GM:了解、強化魔法の対象はどうしますか?

ネル:

対象はミチルの体力とネルの理知で

GM:あ、その前に宣言しておこう

GM:ツバサは「変身」二回で、合計理知8点を体力に変換します

GM:改めて強化魔法の先を決定していいですぜ

ツバサ:

「あはは!私は強いのだ!むっきーん!」

ネル:

じゃあミチル体力とノワール技巧に変更します

ツバサ:

了解、それぞれステータスにプラスしておいてください

ネル:

「お二人とも、お願いします!」二人の武器を風が包む

ノワール:

「は、はーい!」風纏った銃をリロードしておきます

ミチル:

「これで撃ち落としてやりますよ~!」傘をブンブン振り回している

ノワール:

でついでにハッキング宣言で理知+2 ドローンちゃん*2が飛びます

ツバサ:

OK、同じくステータス反映お願いします

ツバサ:

それでは、ツバサの手番

ツバサ:

「気功」「強撃」を使用してノワールに対して攻撃を行います

ミチル:

ミチルが騎士の能力を使用して庇います

ツバサ:

「む~、やっぱりヒーラーは後ろにいるよね~、残念!」

ツバサ:

了解、庇う際に使用するカードの宣言だけお願いします

ツバサ:

あぁ、騎士だけだった

ツバサ:

では攻撃を行います、気功で遠距離、強撃によって遠隔ペナ無効、対象変更によってミチルに対して体力判定

ツバサ:

「飛んでけ~!」

ツバサ:

2d+14*2 体力判定

<BCDice:ツバサ>:DiceBot : (2D6+14*2) → 6[1,5]+14*2 → 34

ミチル:

2d6+9+8 ミチルの【体力】防御判定!

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (2D6+9+8) → 5[2,3]+9+8 → 22

ツバサ:

純白の両翼によって、気を緩めれば肉ごと抉り取る暴風を引き起こす

ミチル:

「うぉ~イタタタタ~!」

ミチル:

「髪がボサボサになっちゃいました~…」

ノワール:

「わっごめんありがと…って翼の威力してない……」

ツバサ:

血の代償で「強撃」を回収。合計でHP11点消費

ツバサ:

「あれ?頑丈なんだ」

ツバサ:

手番終了、ただし「ボス連続行動」によって、全員のターン終了時に再び行動を行ってしまうぞ!

ツバサ:

では、次の人

ノワール:

はーい

ノワール:

隠密+連続行動宣言で技巧攻撃、対象は射撃により飛行のツバサに

ツバサ:

了解、判定どうぞ

ノワール:

2d6+10 ノワールの【技巧】判定!

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (2D6+10) → 7[4,3]+10 → 17

ツバサ:

一応魔法障壁で判定

ツバサ:

2d+2 理知防御判定

<BCDice:ツバサ>:DiceBot : (2D6+2) → 9[6,3]+2 → 11

ノワール:

とりあえず何発か打ちながら噴煙をあげて雲隠れしとく

ツバサ:

「わ!?銃!?」咄嗟に魔法で壁を作るが、何発か掠める

ツバサ:

残りHP69

ノワール:

連続行動でもう一度行動します。隠密状態で飛燕遊撃必殺を使用、対象はツバサ

ツバサ:

了解、判定どうぞ

ノワール:

7d6+10+2 ノワールの隠密状態+飛燕+遊撃+必殺【技巧】攻撃!(2回攻撃)

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (7D6+10+2) → 24[2,6,2,5,4,1,4]+10+2 → 36

ツバサ:

クリティカル...ではないですね

ツバサ:

では同じく魔法障壁で防御判定

ノワール:

です。一撃目を翼の根に向かって打つけど先にしか当たらなかった

ツバサ:

2d+2 理知防御判定

<BCDice:ツバサ>:DiceBot : (2D6+2) → 4[3,1]+2 → 6

ツバサ:

30ダメージ!

ツバサ:

残りHP39

ツバサ:

翼の先に掠めたツバサの顔は青ざめている

ツバサ:

「ひ、ひえ!?」

ノワール:

7d6+10+2 ノワールの隠密状態+飛燕+遊撃+必殺【技巧】攻撃!(2回攻撃)

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (7D6+10+2) → 34[6,3,6,6,3,5,5]+10+2 → 46

ツバサ:

うおおおお

ツバサ:

2d 一応防御判定

<BCDice:ツバサ>:DiceBot : (2D6) → 9[3,6] → 9

ツバサ:

クリティカル!

ノワール:

クリティカルしたのでフルオートで撃ちます

ツバサ:

演出どうぞ!

ノワール:

霧が晴れた後に出現してフルオートで翼を穴だらけにします

ツバサ:

「きゃああ!」

ツバサ:

白翼はハチの巣となり、ツバサは落下する!

ノワール:

「まあ、路地裏を走り回るよりは楽だよね…?」

ツバサ:

...だが、強い力を纏って穴だらけの翼で身体を浮かべ、ノワールに向き直る

ツバサ:

「...ちょっとイラっとした」

ツバサ:

「あなた、面白くない。私、ヒーローものは嫌いなの」

ノワール:

「私も悲劇は嫌いだな」

ツバサ:

「帽子開放...」

ツバサ:

「ゼアロブハンガン!」

表現の管理人(帽子解放)

HP:178【体力】2【技巧】2【理知】15

「サイコパス」「強ボス補正」「ボス補正」
「ボス連続行動」「遠隔魔法」「自然回復」*3
「血の代償」「魔力増幅」*2「魔力拡散」*2
「秘術」*2「マーキング」「詠唱」

レイ:

「なっ…」

ツバサ:

「貴方達は逆さ貼りつけよ!」

ツバサ:

ツバサは管理人ならば誰しもが持つ大きな像を伴ってPC達に迫る

ツバサ:

だが、遠くから声が響いてくる

アステル:

『権限は奪った、支援を送る』

アステル:

『そのまま叩き潰せ!』

アステル:

『天は動き、地は不動。ならば今...宙(そら)に立つのは我らのみ』

アステル:

『重力(グラビティ)』『掌握(グラスプ)』『過重(オーバーロード)』『圧力(プレッシャー)』『星(アステル)』

アステル:

『星生す力に白翼失せて、地に足つけて悔い戒めよ、"願いの厄星(Hopest DisaStar)"!』

GM:PC達が第三世界に顕れた際に足元に展開されている魔法陣から、輝く星が襲来し、ツバサとPC達の頭上へと浮かび、照らしだす

アステル:

第二形態時のギミック、そしてPC達が今まで辿った行いに基づいたギミックが発動します

■支援内容
【願いの厄星】
 因果応報の力を振り撒く星。
 この星は表現の世界のデコイの願いを、膨大なクリスタルに載せて撃ちだされるもの。
 表現の世界内での所業に応じて、その者に加護、あるいは厄災を与える。
[効果]
・「厄星」:表現の世界の管理人ツバサのNPCカード「飛行」を消去し、体力と技巧の能力値を無視して素の判定数を1にする。
 またツバサが既に発揮済みのカード効果を全て消去する。
・「願い星」:PC全員のダイスに+1dする。
・「葦を啣む」:PC全員1ラウンドにつき1回、任意のダイスの出目に+1出来る(最大6)
・「聖樹の琴の葉」:PC全員任意のタイミングで1度だけ使用済みのカード1枚を回収出来る。

GM:そして、星が現れるのと同時に帽子の力が急激に弱くなる

ツバサ:

「え、え!?何で!?」

ツバサ:

価値観が33%にまで転落する!

ツバサ:

飛び立ったはずが、地面に押さえつけられるように這いつくばる

ツバサ:

「は、は!?何が起きてるの!?」

ツバサ:

「力が...入らない...!」

ミチル:

「アステルさん達がやってくれたんですね~!」

ノワール:

「ちゃんと支援になっててよかった…」あ、一応血の代償で隠密回収しときます

GM:OK、さっき回収出来ていた扱いで大丈夫です

ネル:

「この世界の価値観は『本当の気持ちは言葉では表せない』、この現象がこの世界のデコイ達の気持ちの表現ということでしょう」

ツバサ:

「私と同じくらいの歳の癖に、偉そうに口を開いてんじゃない!こんなもの...!」

ラウラス:

一瞬だけラウラスが姿を現して、言葉を残してく

ラウラス:

「バーカ!!!!皆やっちゃえ!」

GM:帽子開放、第二形態ツバサ戦を始めていきます

GM:ラウンドは新規

GM:また、ツバサが飛行状態を失ったため、ツバサにペナルティが発生します

GM:下半身が動かせない状態のため、体力と技巧の能力値が、帽子開放のバフ関係なく2にまで低下します

GM:理知はそのままなので注意をば

GM:では改めて、1R目

GM:行動はノワールからとなります

ノワール:

血の代償で連続行動回収します

GM:了解です

GM:HP減少だけお願いしますねー

ノワール:

聖樹の琴の葉で飛燕を戻します

GM:了解です

ノワール:

隠密連続行動宣言で技巧攻撃をツバサに行います

ノワール:

2d6+10+2 ノワールの【技巧】攻撃!

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (2D6+10+2) → 9[4,5]+10+2 → 21

ツバサ:

技巧防御判定を行うぜ

ツバサ:

1d+2 技巧防御判定

<BCDice:ツバサ>:DiceBot : (1D6+2) → 1[1]+2 → 3

ツバサ:

ファンブル!

ツバサ:

残りHP158!

ノワール:

なんか這いつくばってるしまた視界の端に行って二撃めやります

ノワール:

6d6+10+2 ノワールの隠密状態+飛燕【技巧】攻撃!

<BCDice:ノワール>:DiceBot : (6D6+10+2) → 28[6,4,6,5,5,2]+10+2 → 40

ツバサ:

「うぐっ...ぅ!痛い!」翼で防ごうとするが、穴を開けるだけとなる

ツバサ:

クリティカル!

ノワール:

「帽子解放やめてほしいんだけど…」翼の穴が増えた

ツバサ:

技巧のダイス数は1dなので、確定で失敗。40点のダメージ

ツバサ:

「うるさい!そっちだって五人もいるだろ!」

ツバサ:

残りHP118

ツバサ:

以上かな、では次の人!

ツバサ:

あ、イルマだ

ツバサ:

イルマ、行動どうぞー

イルマ:

願い星を使いつつ技巧攻撃

ツバサ:

配列どこだろ、まぁいっか!攻撃判定どうぞ!

イルマ:

NPCに配列あるんすか

ツバサ:

いや、攻撃にまだ参加するとは思ってなかっただけですね、でも参加した方が面白そうだし!

イルマ:

じゃあやります

ツバサ:

こーい

イルマ:

2d6+3 イルマの【技巧】判定!

<BCDice:イルマ>:DiceBot : (2D6+3) → 10[5,5]+3 → 13

ツバサ:

技巧防御判定

イルマ:

イルマ:

1d6+13

<BCDice:イルマ>:DiceBot : (1D6+13) → 2[2]+13 → 15

ツバサ:

あぁ、1dの追加分ですね

イルマ:

出目1増やすか。

ツバサ:

お、では16点

ツバサ:

1d+2 技巧防御判定

<BCDice:ツバサ>:DiceBot : (1D6+2) → 6[6]+2 → 8

ツバサ:

差し引いて8点のダメージ

ツバサ:

残りHP110!

イルマ:

「なんか、あなたのこと好きじゃないかも」刃が透明なナイフを取り出す

イルマ:

「えいっ」容赦なく首に向かってナイフを投げる

ツバサ:

「う”、ぐっ...あ”--!」刺したナイフを強引に抜き、血の泡を吹きだしながらも振り払う

イルマ:

「がんばってね」ナイフを拾って後退する

ツバサ:

「私だっで、お”前らなんか嫌い”だ!」傷口を抑え、帽子の力で無理やり喋れるようにする

ツバサ:

次、技巧2組!

ツバサ:

ツバサは最後に行動します、PC側から相談して行動をどうぞ

ネル:

ネルで体力攻撃します

ツバサ:

おk、判定をどうぞ

ネル:

3d6+3 ネルの【体力】攻撃!

<BCDice:ネル>:DiceBot : (3D6+3) → 11[3,5,3]+3 → 14

ツバサ:

1d+2 体力防御判定

<BCDice:ツバサ>:DiceBot : (1D6+2) → 4[4]+2 → 6

ツバサ:

8点のダメージ!

ネル:

「これで…どうだっ!」杖をツバサに向けて真っすぐ突く

ツバサ:

ネルの杖はツバサを胸を強く殴打するが、その杖を掴み、振り払われる

ツバサ:

「上から見下ろしてるんじゃないわよ!チビの癖に!」

ネル:

「それはお互い様でしょうに…」体勢を整えて少し離れる

ツバサ:

では次の方!

ミチル:

ミチルが脳筋モードを発動します

ツバサ:

了解、行動順が最遅固定ですね

ミチル:

「ウォォこの勢いのままやったりますよォ~!」傘をギチギチ言わせながら握りしめている

ツバサ:

「文学に興味な無さそうで頭の悪そうなのに...!」

ツバサ:

続いてレイさん、どうぞ

レイ:

待機で

ツバサ:

おk、ではツバサの手番になります

ツバサ:

遠隔魔法、魔力増幅、魔力拡散、詠唱を使用!

イルマ:

じゃあ詠唱破棄幻影

ツバサ:

了解

ツバサ:

「まだ、帽子の権能は使えるもん!出でよ、天上の炎!あいつらを焼き尽くせ!」

イルマ:

「もう一人の私、出ておいで」もう一人のイルマが現れる

イルマ:

「そして私の代わりに死んでね」

ツバサ:

対象は前衛全体...が、イルマの幻影に阻まれる

ツバサ:

「え!?な、何で!?」

イルマ:

「……あーあ」幻影のイルマは霧散しました

ツバサ:

「うぐぐ...!ま、まだ...!」

ツバサ:

ツバサはボス連続行動持ちのため、全員のターン終了時にもう一度手番を行います

ツバサ:

では、脳筋モードで最遅になったミチルの手番です

ミチル:

底力(体力)with毒付与×2で殴ります

ツバサ:

OK,判定どうぞ!

ミチル:

4d6+9+10 ミチルの【体力】攻撃(脳筋モード+底力+毒付与2)!

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (4D6+9+10) → 10[2,1,2,5]+9+10 → 29

ツバサ:

1d+2 体力防御判定

<BCDice:ツバサ>:DiceBot : (1D6+2) → 3[3]+2 → 5

ツバサ:

c102-(29-5)

<BCDice:ツバサ>:DiceBot : c(102-(29-5)) → 78

ツバサ:

残りHP78

ミチル:

「いっとうりょうだ~ん!」ツバサ目掛けて握りしめた傘を振り下ろす

ツバサ:

「っ!」翼で傘を防ぐ

ツバサ:

バキッ、と鈍く割れる音が当たりに響く!

ミチル:

「うわっ、なんかジワッと滲み出てきました~!うへぇ~」

ツバサ:

「邪魔!消し飛ばす、消し飛ばす、絶対に潰す!」

ツバサ:

「っ...!?」だが、毒が翼から身体に染み込み、血を吐く

ツバサ:

「な、何なのそれ...!」

ミチル:

「もしかしたら前に毒の攻撃受け止めちゃったからかも~こっちこないでください~!」

GM:次、待機していたレイの手番どうぞ!

レイ:

ではミチルに再行動で

GM:おk

レイ:

「ミチルさん!お願いします!」オタ芸ばりに大幣を振っ…打っている

ミチル:

「みなぎってきましたよぉ~!」リズムを合わせてステップを踏んでいる

GM:ではミチル、再行動どうぞ!

ミチル:

底力(体力)+毒付与×2で殴ります

ミチル:

4d6+9+10 ミチルの【体力】攻撃(脳筋モード+底力+毒付与2)!

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (4D6+9+10) → 15[5,1,5,4]+9+10 → 34

GM:1d+2 体力防御判定

<BCDice:GM>:DiceBot : (1D6+2) → 1[1]+2 → 3

GM:おっとファンブル!

GM:c78-34

<BCDice:GM>:DiceBot : c(78-34) → 44

GM:残りHP44、そして毒付与が合計で4!

ミチル:

「よっしゃ~もう一発ドーンッ!」今度は下から突き上げ!

ツバサ:

「ッ!」顎に傘のアッパーを喰らう

ツバサ:

全員のターン終了時、ボス連続行動が発動!

ツバサ:

傘のアッパーで上を向いたまま、詠唱を始める!

ツバサ:

「幻想降臨、人を殺せ!地祇の御使い、三足の鳥よ!八咫烏!」

ミチル:

「顎から糸引いたままなんかやろうとしてます~!」

ツバサ:

血の代償で詠唱を戻し、再び魔力増幅、魔力拡散、詠唱の攻撃を行う!

ツバサ:

対象は前衛全体だ!

ツバサ:

3d+15*2 理知攻撃判定

<BCDice:ツバサ>:DiceBot : (3D6+15*2) → 15[3,6,6]+15*2 → 45

ツバサ:

クリティカル!

ツバサ:

金色の炎を纏った三足の鳥が現れ、PC達に迫い来る!

ミチル:

3d6+2+8 ミチルの【理知】防御判定!

<BCDice:ミチル>:DiceBot : (3D6+2+8) → 10[4,1,5]+2+8 → 20

ネル:

防御前にチャージ使用します。効果はダメージ半減の方で

ノワール:

完全結界を宣言します ドローン二体で電網を貼って炎をシャットアウト

ツバサ:

了解

ツバサ:

ノワールの方も了解

ネル:

3d6+5+3 ネルの【理知】防御!

<BCDice:ネル>:DiceBot : (3D6+5+3) → 12[4,6,2]+5+3 → 20

ツバサ:

ツバサが創造の力で生み出した炎の鳥は、ネル、ノワール、ミチルの姿を覆い尽くす程の大火で以て、空の劇場を焼き払う

ツバサ:

一人は止む無く、その火力の前に倒れ伏した。だが

ツバサ:

一人は超えるための力で以て炎を掃い、また一人は信仰の力によってこれを耐え凌いだ

ツバサ:

「な、なんでまだ立ってるの!?」

レイ:

「み、みなさん…!」

ネル:

RP前に反撃宣言

ツバサ:

OK!

ツバサ:

他に宣言するカードがあれば、全て宣言どうぞ

ネル:

では反撃宣言前にラーニング使用します

ツバサ:

OK、カードは...

ツバサ:

魔力増幅、魔力拡散、詠唱の三枚ですね

ネル:

了解です

ネル:

「僕たちは、ここで物語を終わりにするつもりはありませんから…!」風で残った炎を払いつつ耐える

ツバサ:

「や、やめろ!来るな!」

ツバサ:

「道化の癖に、お前らは一生劇場の上でアホ面を晒してるべきだろ!」

ノワール:

「私たちは道化じゃないしあなたも観客でいさせない」

ミチル:

「きゅ~ん…」あられもない姿を晒しながら倒れている

ツバサ:

では、反撃どうぞ!

ネル:

では反撃の前に癒しのカードで身代わりを破棄します

ツバサ:

おk

GM:どこかから聞き覚えのある声がする

GM:「娘と遊んでくれてありがとう。」

GM:その時、舞台の天井のスポットライトがネルへと向き、加護を与える!

■「旅立ち」
一度だけ、PC一人のダイス2個の出目をそれぞれ1点増やす。出目の最高値は6以上にならない。

ネル:

「これは…」軽くなった自分の体を見つめる

レイ:

(この声は…)

GM:レイはすぐに気がつくだろう。だが、彼らの事を気にするのは、今ではないのだ

ネル:

詠唱、秘術を使用して反撃します

GM:了解、攻撃判定をどうぞ!

ネル:

2d6+5d6+2d6+5+2 ネルの詠唱+秘術!

<BCDice:ネル>:DiceBot : (2D6+5D6+2D6+5+2) → 9[3,6]+10[3,1,1,2,3]+7[3,4]+5+2 → 33

レイ:

ツバサに即効弾丸論破いいですか

GM:OK、即効弾丸論破!

ネル:

旅立ちと葦を啣むを使用します。対象は4に+2、3に+1で

GM:おk、では36ダメージのクリティカルに変更

GM:ツバサの理知防御判定、即効弾丸論破による全ての出目ー1!

GM:2d+15 理知防御判定

<BCDice:GM>:DiceBot : (2D6+15) → 8[6,2]+15 → 23

GM:攻撃側クリティカルのため、防御値無視!

GM:36ダメージが与えられる!

GM:c36-36 血の代償差し引き

<BCDice:GM>:DiceBot : c(36-36) → 0

GM:HP0、ツバサ戦闘不能!

GM:撃破演出、RPどうぞ!

レイ:

「この世界の住人達を苦しめ、見物していたあなたが今や彼らの反逆によって地に伏しているなんて…」

レイ:

「皮肉なものですね…」哀れみの目で見ている

ノワール:

「これも悲劇の一つなのかもしれないけど、面白くはないんじゃないかな…やっぱり」

ツバサ:

「うるさい、勝手に立ち読みしてるお前らが、私の脚本に文句をつけるな──────」レイたちの言葉で、完全に気が逸らされる

レイ:

緊急回復+治癒魔法でミチルを生き返らせます

ツバサ:

OK、ミチルは回復する

レイ:

「大丈夫ですか?回復が間に合わなくてごめんなさい」

ミチル:

「まだまだこれからですよ~!いざというときに出そうと思ってたとっておきの技!今必殺のぉ~…ってアレ?」

レイ:

「下がっていてください!ネルさまが今…」

ネル:

「あなたは僕たちと一緒に踊ろうと言いました…」話しつつ杖を突きたてる

ネル:

「ならばあなたはもう物語の中に立っている」杖が光ると周りを5本の竜巻が囲みます

ツバサ:

「!?」片腕をかざし、魔法陣による障壁を張ろうとする。だがもう遅い

ネル:

「あなたのお好きな悲劇の主人公をぜひとも一度経験するといい」

ネル:

「いけ!風纏う蛇たち!」かつてのレイの術のように竜巻が蛇のようにツバサを飲み込みます

ツバサ:

「が、あああああああああああああ!!!!!!!!」

ツバサ:

竜巻はツバサと、ゼアブロハンガンを呑み込む

ツバサ:

その暴風は幾つものライトを割り、劇場の幕を靡かせ、ネル以外の視界を覆う

ツバサ:

そして、全員が目を開ける頃には、その翼の羽根を地面に落とし、倒れ伏すツバサの姿と

ツバサ:

裁定を下した勝者の姿があった

GM:ツバサ、戦闘不能

GM:戦闘終了です

GM:お疲れ様でした!


GM:ネルによって倒されたツバサは気を失っている

GM:帽子開放による力の奔流は消えた、帽子のイメージが消失している事から、良く分かるでしょう

GM:PC達が息をついていると、入口からアステルが姿を現す

アステル:

「よくやってくれた。本当に...本当に、感謝している」

アステル:

アステルはツバサの帽子に触れて、何らかの干渉を始めたようだ

アステル:

「.........よし、想定の範囲内だ」

アステル:

「権限書き換え完了、第二世界の代理人の力をD1/1に変更、全デコイに対して一定条件下で管理人の権限を無視する事が可能に...」色々と弄っている様子

アステル:

数分すると、アステルはPC達に向き直って、感謝の言葉と共にお辞儀をする

アステル:

「これで俺たちはこいつの考えるような脚本に従わずに済むようになった」

アステル:

「お前たちが来てくれて、協力してくれなかったら、クリスタルに還元されるまでこのままだった」

アステル:

「ありがとう」

ネル:

「こちらこそ、戦闘中の支援ありがとうございました。おかげでラウラスさんと一緒に帰ることができます」

アステル:

「そうだな、こちらの事情に巻き込んでしまって申し訳ない」

ノワール:

「あ、うん。そっか。私たちの目的でもあったんですし」

レイ:

「上手くいったようで良かったです」

イルマ:

「このままだと帰れなかったしね……」

ミチル:

「アステルさん達はこれからどうするんですか~?」

ノワール:

「管理権限を奪取したんですよね?」

アステル:

「俺はこれからの混乱する時期を治めたら、第二世界の代理人をタラッサに譲って隠居する」

アステル:

「今さっき、俺の力を管理人と同一のものにした。これでツバサが再び暴走したとしても止める事が出来る」

アステル:

「だが、俺が引き続き治めていたら二の舞になる可能性もある」

アステル:

「隠居はそのためだ。政からは遠ざかる予定だ」

ネル:

「ではメアリーさんも管理人と同等の力を持つということでしょうか?」

アステル:

「いや、あいつは元のままだ。D1/2、半分程度の力だな」

アステル:

「あいつ自身が望まなかったこともあるが...」

ネル:

「ふむ…では別の世界を管理する者として聞きたいことがあります」

アステル:

「ふむ、管理人としての意見か...拝聴させていただく」

ネル:

「あなたは管理人と同等の力をどのように使ってこの世界を管理するのでしょうか?」

アステル:

「俺は隠居する。そのため、まずは先に言った混乱の時期だけは治めるといった部分について話す」

アステル:

「第一世界、第二世界のコンセプトの悲劇、喜劇といった部分を変更して、日常、平和といったものに変更する」

アステル:

「デコイらの混乱を収めつつ、メアリーにはホテルの支配人としてお前たちのような旅人の接待を続行してもらう」

アステル:

「最も混乱が大きいのは第二世界だろう。まずはビル群を解体して、デコイ逹にとってもっと身近で役に立つ施設を建てる」

アステル:

「他はその場その場での調整と責任を持つといった今まで通りの仕事だ」

アステル:

「混乱が収まった後はタラッサに後を継がせる」

アステル:

「そんな所だ」

ネル:

「なるほど…皆さんはどう思いますか?」主に管理人勢に目をやる

ノワール:

「私は……ツバサさんがあのまま管理を続けていくのはもう色々限界が来てるんだと思うし、タラッサさんたちによる統治はいいんじゃないかなって思った」

ミチル:

「何事も移り変わりゆくものです~」

レイ:

「もし問題が起これば、止めに来ればいいのではないでしょうか」

アステル:

「そうだな、もし俺やメアリーが暴走したら殺しにきてくれ」

ミチル:

「あまり気は進みませんが…いざというときは任せてください~」

イルマ:

「あ、あの……」

イルマ:

「みんな言わないから……私が言うよ……?」

アステル:

「どうした?」

イルマ:

「管理人が制御できないデコイは迷惑って呼ばれてるんだよ……」

アステル:

「そうなのか?」

イルマ:

「元管理人としては……そういう存在はあんまり歓迎できないかな……」

アステル:

「ふむ...」

イルマ:

「ツバサさんは管理に失敗したのかもしれないけど……ちゃんと管理してくれるように話し合ったりは……もう出来ないのかな……」

アステル:

「俺は不可能だと考えている。故にこそ今回の決行に至ったわけだ」

ノワール:

「ツバサさんが、デコイを無為にクリスタルに戻さないで、ちゃんと運営してくれるなら、多分一番世界が長持ちするんだろうけど……」

レイ:

「今回の件で懲りてくれればと思ったのですが…」

アステル:

「こいつが童として、先天的か後天的かは知らんが、世界には救いようのない害悪が存在すると俺は考える。こいつはその類だとな」

アステル:

「懲りたのならいいが、懲りなかった時の場合が困る」

イルマ:

「自分喰いって知ってますか……?」

アステル:

「自分喰い...確か...帽子が変じる現象だったか?管理人を襲うだとか」

イルマ:

「帽子が管理人を食べる現象です。もしそうなったら帽子の力で出来たあなた達にはどうにも出来ない」

イルマ:

「管理人の力を奪うということは、管理人の力の制御も奪うことになりませんか……?」

イルマ:

「……とにかく、そういうリスクがあるということはお伝えしておきます」お辞儀をして引っ込む

アステル:

「なるほど、ありがとう」

アステル:

「力の制御を奪う、あるいは不安定になると自分喰いが出現するのか?」

アステル:

「ふむ...デザインを変えるのは絶対として...やり方にも気を払わなければいけない、か」

ネル:

「自分喰いは創造の苦痛や価値観の否定によって負荷のかかった帽子が耐え切れず発生するものと聞いています」

レイ:

「価値観が下がりすぎると危ないとか…」

ノワール:

「帽子の力をむやみやたらに使うとか、価値観と相反することをするとか、だっけ」

アステル:

「価値観か、創造の苦痛というものは分からないが...」

アステル:

「『本当の気持ちは言葉では表せない』。この価値観に反さないように動く必要があるというわけだな」

イルマ:

「急激に価値観が下がると帽子が辛くなっちゃうんだよ」

イルマ:

「価値観を元に世界を作ってるから……」

アステル:

「ふむ...となると、支配したエリアの権利自体はツバサの元に返した方がいいか」

ノワール:

「あの、そのツバサさんなんですけど。アステルさんはツバサさんの抑止力になるみたいですけど、今後ツバサさんってどうなりますか?」

アステル:

「今教えてもらった事を反映するとしたら...」

アステル:

「幽閉、は出来なくなったな」

アステル:

「そもそも誰かに気持ちを伝える事が出来なくなれば価値観は下がるだろう」

アステル:

「俺が抑止力になる事もある、一旦は開放する事になるな」

ミチル:

「ならちゃんと話し合って折り合いはつけないといけませんね~」

ミチル:

「素直に聞いてくれるとは思えませんが~…」

アステル:

「どうだろうな、俺も管理人がまともな奴になるのなら歓迎だが」

ノワール:

「一回だけ話してみるってのはダメですか?」

レイ:

「この世界からツバサさんの居場所がなくなってしまうようなことは…避けてほしいです」

アステル:

「話しか?まぁ、好きにすればいいと思うが」

アステル:

「一応俺は傍で見張っていよう」

GM:適当に肩をゆすったりすれば起きるでしょう

ノワール:

そうなんかい なら肩揺するか

ツバサ:

「ん、んん...」

ツバサ:

「えーっと...ここは...って身体いったぁ!?」

ツバサ:

「羽根がボロボロだし!?何でアステルがここに...ってあー!お前ら!」

ツバサ:

「おい!何する気だよ!拷問か!?」

ツバサ:

「そっち回復出来るもんな!くそー!」

ノワール:

「起きたばっかりなのにすごい元気では…?!いや拷問ではなくて」

ノワール:

「もしかして回復してからまた拷問して回復とかいうすっごいグロテスクなこと考えてる?しないよ!怖すぎ!」

ツバサ:

「じゃあなんだよ」

ツバサ:

「なんか寝てる間に色々書き換えられてるし、ラウラスちゃんも出ていけるんでしょ?」

ツバサ:

「何か他にやったっけ?延泊でもしたいの?」

レイ:

「この世界の今後についてのお話です」

ツバサ:

「今後ぉ?」

ツバサ:

「えー...どうせアステルが管理するんじゃないの...」

ノワール:

「この世界を演劇に見立てる運営をしないで、世界を運営してほしい」

ツバサ:

「えぇ...」すごく嫌そうな顔

レイ:

「どうしてこうなったのか、わかっているのですか?」

ツバサ:

「愉悦に走り過ぎた」

イルマ:

「迷惑デコイを出した責任は取らないとだめだと思う」

レイ:

「自覚があるなら反省してください!」

ミチル:

「管理人なら自分の世界の行く末をちゃんと考えないと~」

ツバサ:

「え~、でもイルマちゃんもう管理人じゃないじゃーん、そもそも管理甘くて自分喰い出たって聞いたよ~?」

ツバサ:

「自分の世界の行く末~?」

イルマ:

「ツバサさんに管理が甘いって言われたくないよ」

ノワール:

「このままだったらこの世界で自分食いが出るかもしれないんだし」

レイ:

「このままではあなたも帽子に食べられてしまうかもしれませんよ」

ツバサ:

「お互いにブーメラン投げ合うのやめよ?」

ツバサ:

「自分喰いー?でも私、価値観とか落としてないよ?」

イルマ:

「管理をデコイに任せて価値観を維持できるんですか?」

ツバサ:

「管理甘いって所ならー...うーん」

ノワール:

「ラウラスに殺させたデコイは何人?作り直す分だけ帽子に負担はかかってると思うけど」

ツバサ:

「うーん、まぁ意図的に価値観落としたいわけじゃないならデコイに任せても大丈夫だと思うよ」

ツバサ:

「帽子の負担?何それ?」シンプルに知ら無さそう

ノワール:

「脚本家を気取るならエンドロールまで責任持ってって言ってるの」

ツバサ:

「いい事言うね。でもエンドロールまでの責任なら別にこのままでもいいんじゃない?」

ノワール:

「悪は討たれて新しい国が生まれました、めでたしで終わればいいけど」

ネル:

「あなたはまだここにいる。ならまだ物語にエンドロールは来ていないんですよ」

ネル:

「だってだれもかれも物語なんでしょう?」

ミチル:

「それにこの世界にいるのはあなただけじゃないんですよ~?」

ツバサ:

「まぁそうだね」

ツバサ:

「うん?」

ノワール:

「まだ舞台上に立ちつづけてる自覚がないなら、何度でも悲劇を再演したっていい」

ノワール:

「デコイを無駄に殺すなら何発でも翼折ってやるから世界ちゃんと運営して」

ツバサ:

「え、えぇ...」

ツバサ:

「まぁ...そこまで言うならいいけどさぁ...痛いのはやだし...」

ツバサ:

「何でそこまでするの?他所の世界な上にデコイじゃん」

ツバサ:

「まぁ私がムカつくだろうってのは分かるとして、ラウラスちゃんに迷惑かけたのもそうか。」

ツバサ:

「でも後の面倒まで何で見るの?」

ノワール:

「自覚があるデコイは残酷だって言ってたのはこの世界のデコイだよ」

ノワール:

「デコイは機械とかNPCのように見えるかもしれないけど、やっぱり生きてるって、そう見えない?」

ツバサ:

「見えるよ、そう作ったんだもん」

ツバサ:

「でもあなた達も、人間と同じようにデコイを作るでしょう?」

ツバサ:

「一部動物とか、そういうのは除外するとして」

ノワール:

「だからみんな自分で考えるまま生きて欲しいの、他の世界に口出しすることじゃないかもしれないけど」

ツバサ:

「考えるままかぁ...まぁコンセプトも変えられちゃったしなぁ...」

ツバサ:

「わかったよ、少なくとも悪化はさせないどく」

ツバサ:

「負けちゃったし......」

アステル:

「...まぁ、協力してくれるのはありがたい事だな」

アステル:

「で、俺らに協力して全うな管理人になるのか?」

ツバサ:

「なりまーす...」

アステル:

「良し。」

アステル:

「またふざけたことをしたら誰かが今回と同じ事を起こす事を覚えてろよ」

アステル:

「今回の事件と同じ事が起きたら、自分喰いとやらが出やすくなる。そうなったらお前は死ぬ、死ぬのは嫌だろ」

ツバサ:

「分かってるよ...」

アステル:

「...はぁ、まだクソガキだが、お前たちの話で協力出来ないものが協力出来るようにはなった」

アステル:

「まだ話したい事はあるか?無ければホテルまで送ろう」

レイ:

「一件落着…でしょうか」

イルマ:

「帰ろっか」

ミチル:

「流石にもうへとへとです~」

ノワール:

「早く帰って寝たいかも…」

アステル:

「ラウラスはもうホテルに送ってある、数日放置した荷物の整理に明け暮れるとか言っていたな」

ネル:

「話すことがあったら様子を見に来るときにまたするので今は大丈夫です」

レイ:

「では戻りましょう」

アステル:

「あぁ。観光以外でも顔を出してくれると助かるよ」

アステル:

「では送るぞ」

GM:PC達はホテルのロビーにまで転移する

GM:そこでは、以前に出会ったホテルマンの顔や、誇らしげなメアリーがいた

メアリー:

「はいおかえりー!」

メアリー:

「チェックアウトは済ませたよ!またいつでもきてね!VIP待遇にしとくから!」

ミチル:

「ありがとうございます~!今度来たときはゆっくりさせてもらいますね~」

イルマ:

「お世話になりました」お辞儀

ラウラス:

「VIP...マジか...」

ノワール:

「色々あったもんね……またちゃんと観光しに来ます」

ネル:

「今度は休むために来たいですね…」へとへとになりながら

アステル:

「世話になったのはこちらの方だ、感謝している」

アステル:

「さ、今日はもう帰るといい。今度来た時に、外の話を聞かせてくれ」

レイ:

「これからここがどんな世界になるのか楽しみです。また来ますね」

アステル:

「あぁ。楽しみにしていてくれ」

メアリー:

「それではお客様!いってらっしゃいませ!」

アステル:

「またのご来訪、私たちはお待ち申し上げております」

GM:こうしてPC達は長く長い、バカンスというには酷く疲れる日々を終える

GM:その後、表現の世界に度々足を運べば、ぶつくさ言いながらもまともに働くツバサの姿や、笑顔になっていくデコイの姿が確認出来る

GM:アステルら兄弟、フクミ...子供、多くの人々

GM:それも一人の子供が作った世界の事だが、少なくともPC逹は説教を下して、不幸な世界を変える事が出来た

GM:あるいは、表現する事の大切さを知る事になったのかもしれない

GM:それでは、これにて帽子世界シナリオ「いしを穿つ針」を終了します

GM:お疲れ様でした~