第一回のまとめはこちらへ(男爵ディーノ内)
今回はジャンル(属性)の中をさらに細分化していきましょう。
属性には『鉄板』と呼ばれるモノが存在します。
今回は例として
ショタキャラ・オッサンキャラ・優等生キャラの説明をしていきましょう。
ではまずショタキャラから説明していきましょう。
ショタキャラというと皆さん『可愛らしい少年』というイメージが強いでしょう。
しかしBLの世界ではそれだけで終わりません。ショタという外見をしていながら
そのキャラの行動により、属性はコロリと変わってしまうのです。
=このキャラは小悪魔誘い受けになります。
自らの可愛さを知っていながら相手を翻弄する方法をも知っており、
相手を焦らしたり、本気になった途端に捨てたりと小悪魔っぷりを発揮します。
しかしながら前回でも言ったとおり愛があるのがBLですので、最終的には本当の愛に気付く…というパターンが多いです。
=このキャラは健気受け・総受けになります。また、天然誘い受けの場合もあるでしょう。
何故ならばこれを意識的にしているか、していないかで完全に分かれてしまうからです。
意識的にしている場合は健気受けになるでしょう。
相手(攻め)のことを本当に思いながらこの言葉を発し、また攻めはそんな健気さに「守ってあげたい」という気持ちになるのです。
しかしこれを意識的に行っていない場合、たとえば相手を友達や同僚だと思いながら発している場合は総受けや天然誘い受けになるでしょう。
こういうキャラクターはボブゲの主人公に良くあるパターンであり、攻めの中にいて特に際立つタイプと言っていいでしょう。
(参考資料『学園ヘヴン』啓太⇒ttp://spray.product.co.jp/product/heaven/frame1_heaven.html)
また、天然誘い受けと認識する場合、このショタはノンケであることが多いと思います。
何故ならばそれこそ天然であり、攻めがこれを言われてトキメクということを念頭に入れず話しているからです。
言葉の裏「恋愛対象として好きだから」「友達として好きだから」というニュアンスの違いで属性が変わる事を覚えておいてください。
=このキャラは姫受け・性別受け、無邪気受けになります。
愛らしい(中性的)な外見をしていながらもそれに慢心することなく素直に受け取り、それをそのままストレートに攻めに伝えて
いる所が攻めにとっては更に守ってやろうという気にさせるのです。
小悪魔誘い受けが己の可愛さに慢心し、利用していることと違い、己の可愛さに素直で無邪気なところが大きな違いです。
=このキャラはツンデレ受け・オレ様受けになります。強気なお子様、という感じです。
相手は年上の、同じく強気な攻めと対になることが多いでしょう。
子ども扱いされることを極端に嫌い、攻めを愛しているがために攻めの負担になりたくなくこういう言葉を吐いてしまうのです。
ちなみにそんな感情をストレート且つ素直に言えないところがポイントです。
それでも最終的には大人な受けがそのツンデレっぷりに愛らしさを感じ、折れる…というパターンが大変多いです。
そしてそこで初めてデレの部分「ごめん、な…っ(泣く)」というのを忘れずにいてくれるといいと思います。
どこでデレを出していくのか…そこが大きなポイントになるでしょう。
それでは次にオッサンキャラの説明にいきましょう。
オッサンキャラと言うとわたしの毎度の説明により「へたれ受け」というイメージが強いかもしれませんがそんなことはありません。
オッサンキャラにもやはり違いがあるのです。
=これは完全にへたれ受けになるでしょう。もしくは天然誘い受けになります。
自分の年齢や容姿にコンプレックスを持っており(と、言っても基本的にBLでは可愛いですが)、自分から攻めていくことが出来ない受けになります。
しかも発している言葉も完全に奥手でおどおどした印象を受けるでしょう。
そんなところに攻めは心動かされるものがあるのですが、特に積極的な強気攻め、年下攻め、鬼畜攻めなどとは相性がいいと思われます。
その奥手さを打ち破るほどの積極性を攻めからもらう…と考えてくださるといいと思います。また、こういうキャラは昔妻子がいた等、
ノンケである場合も多々あります。まさに攻めに開発される…という感じでしょうか。
=これはオレ様攻めに当てはまるでしょう。
オッサンであるにも関わらず、とても自分の容姿や立場(会社の重役等)に自信を持っており、そのため恋愛に対しても強気に出るタイプです。
ツンデレショタっ子や健気受けと対になることが多く、こういう場合のオッサンキャラは年下キャラと恋愛をする傾向が高いようです。
しかし『年下が相手』ということに対してあまりコンプレックスを持っていないため、このようなオレ様な態度にでるのです。
頼りがいのあるおじ様と言ったほうが良いのかもしれません。
=これは鬼畜攻めやクール攻め、ベッドヤクザになるでしょう。
基本的に眼鏡キャラだったり、クールであまり感情の起伏が分からないキャラが多いと思います。
ピュア系な受けと対になることが多く、相手を開発していくことに喜びを感じるような変態キャラも多く存在します。
漫画に例えていうならば最遊記の(ニィ ジェンイー)博士なんかがバッチリ当てはまると思われます。
参考URL⇒ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E9%81%8A%E8%A8%98
ニィは同性愛者ではないと思いますが、キャラクター的に当てはまると思われたのであげてみました。
普段は人の良さそうなオッサンのフリをしながら内心ふたりきりになった時にどうしてやろうか、等
考えたりするようなキャラが多く、ギャップが大きく心の内をなかなか読ませない難しいキャラです。
では最後に学園モノに多く存在する優等生キャラについて説明していきましょう。
優等生とひとくくりに言っても強気やがり勉など多く属性が存在します。
では、そこら辺を掘り下げて説明していきます。
=これはオレ様受けや女王様受けになるでしょう。
自分に対して大変自信を持っており、優等生ですががり勉ぽくは見えず、女子からも人気のあるようなキャラが多いです。
しかしどこか抜けているところがあったり、自身の能力に慢心するあまり私生活でお馬鹿さんになることも多く(料理等は全く出来ないなど)
対になるキャラは無口でありながらそんな優等生をさりげなくサポートしてくれる無口な尽くし攻めが
多いでしょう。
ちなみに何故受けになるのかは以前にもお話しましたが、そんな優等生がどこか抜けている
というのが大きなポイントなのです。
本人はひとりでなんとか出来ると思い込んでいるにもかかわらず、
学業は出来ても生活能力に難点があるなど保護欲をかき立てられるところがポイントなのです。
あざといといえばあざとい設定ですが、このような設定はBL漫画もよく見られるのでこのようなオレ様
受け(ツンデレ受けも含む)を作成しようと思っている方はこの辺のポイントを突いてくるといいキャラ
が作れるはずです。
=これはへたれ受けや天然誘い受けのがり勉キャラが多いでしょう。
恋愛よりも勉強の方が大事だと思う
キャラが多く、眼鏡でブリーフなどの小道具も良く使われます。
相手に関してはそんながり勉を自分の
ものにしてやろうと画策する少し抜けた不良系のオレ様攻めなどが多いでしょう。
恋愛に発展していく過程
としてはノンケながり勉キャラが無理矢理レイプされるところから性に芽生えていくというパターンが多く
ふたりが心身ともに結ばれた後もがり勉キャラの方はやはり抜けたところがあったりするので(でもやっぱり
勉強の方が大事など)攻めキャラがヤキモキすることも多いです。
天然誘い受けの強みというのでしょうか、
攻めを振り回すことが多いという事を覚えていてください。
=ツンデレ受けが多いでしょう。
パターン優等生Aと似たようなキャラではありますが、大きな違いはこの
キャラの場合は優等生のフリをしながらも誰か好きな相手がいる…というパターンが多いところです。
そして自身に慢心したり実力以上の勘違いをしたりすることもなく、現実をそのまま受け入れることが多く
イチバン自分を客観的に見ることの出来るキャラであると言えます。
ただし恋愛に関しては不器用で、好き
な相手に対してなかなか自分の本心を伝えることが出来ない(=ツンデレの骨頂)ところがポイントでしょう。
しかしこの手のキャラはそういうところが非常に愛らしく、そこをロールにうまく使えればいいキャラになる
でしょう。
ゲームのキャラで例えれば見た目的には女神異聞録ペルソナの南条君なんかが非常に当てはまると
思われます。
参考URL⇒ttp://2style.jp/c1spot/haruji19-nanjou.html
また、例外として南条君のような親の愛情を受けずに金銭で解決出来ると考えるようなキャラも女王様受けや
ツンデレ受けになるでしょう。
あれも跡部のように少し抜けていておバカさんな優等生という意味で「可愛い」
となり、受けになるのです。